2023年3月19日 (日)

大河ドラマどうする家康・(11)信玄との密約 ~駿河侵攻~

三河平定を成し遂げた我らが神の君は、正式に三河国の主に任官されることに。君は由緒正しき源氏の末裔(まつえい)でございますれば、その資格は充分。何の問題もなく。といいつつ、家康自身は松平家が源氏の流れをくんだ家柄とは信じていません。酒井忠次は、朝廷と室町幕府のお墨付きをもらえる絶好の機会だと、家康に叙任してもらうよう説得を重ねます。

松平家の家系図をひもとく登譽上人(とうよしょうにん)によると、さかのぼって祖父清康が世良田姓を名乗り、さらにずっとさかのぼると、義季が得川姓を名乗っています。世良田も得川も源氏の流れをくんでいるので、家康が源氏の末裔と名乗っても問題なさそうです。忠次は、いっそ徳川に変えては? と提案しますが、登譽は「ただし、これがかかる」と、毎年300貫を朝廷に納めなければならないと説明します。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2023年3月17日 (金)

プレイバックおんな太閤記・(10)小谷落城

元亀3(1572)年の元旦、信長は新年の年賀を機に長男信忠、次男信雄に次いで、三男信孝の元服を行い、諸国の城主武将たちが慶賀のために参集した。これはまた戦局打開の作戦会議の集まりでもあった。将軍義昭の画策する包囲網作戦に、信長は一大危機を迎えていたのである。前田利家の妻・おまつも、利家について岐阜に来ていた。

木下秀吉が利家を伴って帰宅し、ねねとまつを交えて酒盛りです。小一郎は小谷城包囲のために横山城に詰めています。包囲網も解けず、徳川家康に援軍を送れず、本願寺宗徒も蜂起するこの危機を信長がどう乗り切るか……。心配を振り切るように秀吉が舞っていると、孫七郎が入ってきました。孫七郎を抱き上げあやす秀吉に、子煩悩だから大変だとまつは笑いますが、その言葉は子どものいないねねの心を突き刺します。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2023年3月14日 (火)

プレイバックおんな太閤記・(09)秀吉生還

元亀元年4月29日、越前の朝倉攻めに浅井長政が離反し、信長が越前から敗退したという知らせは、信長を信じてきた人々にとってまさに青天の霹靂であった。秀吉の生死も分からぬまま、ねねには地獄のような何日かが過ぎていった。うわさは中村にも届いた。

きいは居ても立ってもいられず、岐阜に行けば秀吉たちの消息も分かるだろうと旅支度をします。侍になったらいつかはこういう日が来ることぐらい分かっていたと、なかは「わしに逆らうた罰じゃ」と怒ってばっかりですが、お気に入りのねねのことになると優しい表情を覗かせます。女のひとり旅だからと、くれぐれも気をつけるように言い置いてきいを見送ります。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2023年3月12日 (日)

大河ドラマどうする家康・(10)側室をどうする!

朝早くから準備体操をこなしたお葉が岡崎城の廊下を拭き上げ、洗濯物を干しています。そんな中、前の一揆で一向宗側についていた渡辺守綱が美代に懸想をしかけています。断れない美代につけあがる守綱は、お葉に真後ろから腕をひねり上げられ突き飛ばされます。ギョッとする守綱ですが、相手が自分より強そうな女子と知って、たちまち無表情になりそのまま退散していきます。呆気にとられる美代を置いて、お葉は何も言わずに去っていきますが、曲がり角でシュッと曲がる几帳面さが目立っています。

さてさて、一向一揆を鎮めた我らが神の君。三河国内の支配を一気に強め、さらには今川方への調略もじわじわと進めておられました。ここは後の浜松、遠江引間(とおとうみ・ひくま)城。城主は飯尾連龍(つらたつ)どの。あの お田鶴さまの夫でございます。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2023年3月10日 (金)

プレイバックおんな太閤記・(08)小豆(あずき)袋

信長が上洛を果たした翌年の永禄12年4月14日、信長が15代将軍の座に就けた義昭のために建造中の館が落成した。それは贅をつくしたものであったが、義昭のためというより、信長にとっては自分の威信を世に示す手段のひとつに過ぎなかった。信長上洛以来、京の治安維持にあたっていた秀吉は、改めてその守護職を命じられ京に留まった。いつ帰るとも分からぬ秀吉を待って、岐阜の留守宅を守るねねの暮らしも、はや一年を超えていた。

ねねは下働きのあさと縫い物に勤しんでいます。いろいろ気を遣って大変だとほほ笑むねねですが、ややは木下秀吉に対して怒り心頭です。「お姉さまはお気の毒じゃ。秀吉どのにはちゃんと女子がおられるそうじゃ」 浅野弥兵衛が手紙で教えてくれたらしいのですが、ねねは流言に惑わされるのはならぬとたしなめ、秀吉をかばいます。ややの顔を見て奥に引っ込んだともの部屋から、赤子の鳴き声が聞こえています。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2023年3月 9日 (木)

vol.292・チャンス!!

vol.292・チャンス!!

(パーソナリティ:Kassy)

 

第292回放送です。

ピンチをチャンスに! なんてできればいいけれど
ミスはしないほうがいいに決まってる。
この抜けた性格をなんとかしたいと本気で願う放送です。

 

今回のListening Pointは……

こつこつ

 

番組に関するご意見・ご感想は、
この記事のコメント欄へお願いいたします。

| | コメント (0)

2023年3月 7日 (火)

プレイバック徳川家康・(12)人生の岐路

強大を誇った今川家は滅亡し、家康は武田信玄の圧力をまともに受けることになったが、その信玄は、後ろの北条氏に対決を迫られてすぐには家康を圧迫することはできなかった。そうした折、織田信長から家康の浜松城へ使者が来た。使者は、藤吉郎改め木下秀吉である。

秀吉は花見に京へと家康を誘いますが、その目的が越前攻めだと察知されて恐縮しています。信長と家康が他にバレないように京で落ち合い越前へ向かうためには、相撲興業と称して近畿一帯から伊勢にかけて浪人武者を集め、旗本衆には見物を許すとして京に軍勢を集結させるのです。秀吉はこちら側の手の内をすべて明かしたと、家康を見据えます。「相成った。花見と相撲興業のお招き、喜んで勧進仕ろう」

» 続きを読む

| | コメント (0)

«大河ドラマどうする家康・(09)守るべきもの ~家康vs正信~