2023年12月 5日 (火)

プレイバック徳川家康・(48)大坂夏の陣

前年の和睦にもかかわらず、大坂城内に残った浪人たちが再び騒ぎ出した。もはや秀頼親子の意向とはかかわりなく暴動化していく気配に、家康は駿府から再出陣の途についた。慶長20(1615)年4月4日である。桑名や伊勢、さらに西国の諸大名にも徳川家康や江戸から出陣の命が下され、戦に突き進んでいると大野修理は報告しますが、淀は修理の忠告を聞き流して気にも留めません。

織田有楽斎が名古屋へ向かったなど、修理は城内から裏切り者が出たと淀を煽ります。しかも家康が豊臣秀頼に大和郡山城へ早く移るように急かしている状況です。淀は修理を黙らせ、せめて自分が家康のご機嫌伺いに派遣した使者が戻って来るまでは、有楽斎の名古屋行きの話などは伏せておいてほしいと諭します。修理は頷くしかありません。

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2023年12月 3日 (日)

大河ドラマどうする家康・(46)大坂の陣 ~最終決戦 真田丸の衝撃~

城の図面に色を塗る徳川家康ですが、三浦按針の土産にもらった墨の必要ない筆「ぺんすう」を使っています。興味を示す阿茶局ですが、絵を描くといえば、家康は絵を描くのが好きだった千姫のことを思い出します。このぺんすうを千姫に上げればさぞ喜んだだろうと、つい図面に「お千」と書き入れてしまいます。

慶長19(1614)年・夏。大坂城では豊臣秀頼と大野治長が囲碁の対決です。そろそろ徳川方が騒ぎ始めるころだとつぶやく治長ですが、どう騒ごうとこの時を待っていた多くの者たちが秀頼のもとにはせ参じると見据えます。千姫はふたりが何の話をしているのか尋ねますが、茶々はニヤリとします。「もうすぐ、豊臣の世がよみがえるという話じゃ」

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2023年12月 1日 (金)

プレイバック徳川家康・(47)大坂冬の陣

慶長19(1614)年11月26日、大坂冬の陣の火ぶたは切って落とされた。家康の命令にも関わらず、伊予松山の加藤や、岡山姫路の池田兄弟による先陣争いにより、他の諸大名も遅れてはならじと戦闘に突入。ここに関ヶ原以来14年間にわたって保たれてきた泰平は、皮肉に炎になって吹き上げたのである。

東軍諸将はその旺盛な士気を家康親子に印象付けようとして激しい合戦ぶりを示した。その結果、大坂に出ていた秀頼の軍勢のほとんどは、ことごとく城内に追いやられてしまった。大坂方は、好むと好まざるとに関わらず、籠城と決していったのである。更に天守閣に向けられた大筒の存在が、城内の空気を微妙に変化させ始めていた。

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2023年11月28日 (火)

プレイバック徳川家康・(46)老いの決断

慶長19(1614)年8月18日は、豊臣秀吉の十七回忌である。その供養のために作られたのが、この鐘であった。その供養はじめの直前に、家康からその豊国祭中止命令が出たのは、鐘銘の文中にある「国家安康」「君臣豊楽」の軸についてであった。だが、その真意は豊国祭を契機に都に騒乱を起こそうとするキリシタン信者と、戦乱を望む浪人を抑えるべく、秀頼の大人としての解決を要求した家康の、一大諮問だったのである。

だが、且元は今度もまた家康の真意を介さぬまま、ただひたすら豊国祭の許可を求めて駿府に出頭した。本多正純が家康の意向を携えて且元の宿舎を訪れたのは、その日の深夜に至ってである。「且元は何ひとつ約束を果たしてはおらぬ」と、家康が謁見しないことに片桐且元は愕然とします。正純は、梵鐘の銘文でわざわざ秀頼に謎をかけたりはしないと且元を見据えます。

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2023年11月26日 (日)

大河ドラマどうする家康・(45)二人のプリンス ~豊臣脅威! 家康、人生最後の戦いへ~

「あと10年もすれば、太閤殿下(の背の高さ)に追いつこう。それまでの間、秀頼の“代わりを”頼みまする」 あの時の8歳の豊臣秀頼は、今や19歳になっていました。慶長16(1611)年、大坂城では宴が催され、中央の舞台では秀頼が舞っています。その姿は容姿端麗で、みな見惚れるほどです。

艱難辛苦の世の中を一つにまとめたのは と茶々に問われ、亡き太閤殿下と答えた千姫。その解答に頷きながら、茶々は徳川家康は豊臣秀吉の家臣として天下を任されただけと念押しします。秀頼が成長すれば返上されるという約束ですが、「その約束をお破りになるなら、その時は戦になっても仕方のないこと。欲しいものは力で手に入れる……それが武士の世の習わしなのだから」

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2023年11月24日 (金)

プレイバック徳川家康・(45)巨城の呼び声

再び戦乱を望む者にその野望をそそらせる殺気の城・大坂城。秀頼がその城から出るのを拒んだとき、天下に騒乱を招く者として我が子忠輝ともども罰していかねばならぬと、江戸城に入った家康が苦悩の熟慮を重ねていたころ、当の忠輝は仙台に引き揚げた伊達政宗からの便りに若い夢を膨らませていた。

伊達政宗がカルロスに作らせ、イスパニアに出向していった船の模型を前に、忠輝は満足そうです。忠輝は自らヨーロッパに乗り出していきたいという夢を語りますが、福島城という田舎に押し込められている不満への反動にも見えます。忠輝の“思い立ったら行動を起こす”という気性も面影も、家康がまだその死を悼んで止まぬ長子信康とそっくりであった。

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2023年11月23日 (木)

vol.306・休みの日のワガママ

vol.306・休みの日のワガママ

(パーソナリティ:Kassy)

 

第306回放送です。

めっきり寒くなりました。
夏から秋を飛び越して冬に着地したような気分です。
いや、秋を飛び越えながら、秋の味覚は拾っていっていたのですけど。

 

今回のListening Pointは……

ローテーション

 

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