プレイバック琉球の風 -DRAGON SPIRIT-・(22)兄と弟
いつもの朝です。家から啓泰が出府する際、襁褓(むつき)が用意されているのに気づきます。もしやと思って、水くみから戻ってきた阿紀に確認すると、「生まれてくる赤ちゃんの産着よ」と照れ臭そうに笑っています。産まれる予定は夏が終わるころ、啓泰は阿紀を抱きかかえて大喜びし、父の楊 邦義と継母の富にも知らせます。
──今から4年前、薩摩は3,000の軍勢を率いて琉球に攻め入りましたが、その時この寺に避難した多くの琉球人たちが薩摩軍の犠牲となったのでございます。
その日の夜も潮明寺では舞台が設えられ、啓山による羽儀踊りが披露されていました。啓山が穏やかに舞い、浦添百千代が三線を弾き、見る琉球人たちは息をのみます。翌日、中原松之助はこれを指摘し、啓山と百千代の逮捕を命じたはずだと激怒します。従わなければ薩摩への反逆と見なし、両名の逮捕がなるまで啓泰と名護良寧は出仕に及ばずと、松之助は首里城からの退去を命じます。


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