プレイバック草 燃える・(09)頼朝再起
治承4(1180)年8月、伊豆山へ避難した政子ら北条の女たちですが、須弥王はじめ寺の者たちの政子たちを見る目が日に日に同情に変わりつつあり、保子は憤慨します。戦況を聞いて駆けつけた茜も、さぞ反感を買っているだろうとうつむきますが、政子はまったく気にしていません。ただ、茜に宛てた恋文をこっそり読んでしまったことを打ち明け、義時が家を飛び出して茜と京へ行こうと考えていることは知っています。
政子は、家族と郎党数人を養えるほどでなければと言いますが、やはり弟がそこまで思いつめて茜を思う気持ちには理解を示し、北条時政や大庭景親らが反対しても何とか一緒にさせてやりたいと考えています。「小四郎に勧めなさい、頭を剃ってお坊さんになるように」と言う政子に茜は戸惑いますが、そうすれば父親たちは諦めるでしょうし、これは一時の方便であり源平の戦いが終わるまでの様子見なのです。
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