大河ドラマ青天を衝け・(08)栄一の祝言
信州から帰って、真っ先に自分の気持ちを尾高千代に伝えた渋沢栄一。
千代はなみだぐんでいました。
「悲しいんではなくて……嫌われたかと思ってたもんだから」
それから栄一は、信州旅で登った山の頂上から見た景色の話を
身振り手振りを交えて千代に話します。
藍の青さとも谷の水の青さとも違う、すっげえ青が広がる中に
俺は己の力で立ち、青い天にこぶしを突き上げている。
そんなふたりの会話を切り裂いてきたのが、渋沢喜作でした。
喜作は、尾高長七郎からの手紙で、もし千代を嫁に欲しいのであれば
自分ではなく栄一と勝負しろ、と書かれていて
その勝負に挑んできたのでした。
ふたりの真剣勝負。
互角です。
その場のみんなが喜作を応援する中、
「栄一さん気張って!」と千代は栄一に声を掛けます。
「そこまで!」と尾高惇忠が声を上げ、喜作の勝ちと判定すると
周囲の者たちの歓声が沸き、栄一の顔がゆがみます。
喜作は、栄一が自分の弟分でまだまだの男であるくせに
この世を変えたいなどとでかいことを言い出す奴だ、と言いますが
「あいつには……おめえのようなしっかりものの嫁がいた方がよい」
あいつの面倒を見てやってくれ、と言って立ち去ります。
栄一と千代は、祝言を上げることになりました。
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