プレイバック真田太平記・(45)生きる [終]
元和3(1617)年・秋。
上田城の真田信之は、
幕府からの出府命令を受けて江戸城に入ります。
信之を待ち構えていたのは、将軍家側近の
酒井忠世と土井利勝であります。
そのはるか先、御簾の中には将軍・徳川秀忠もおります。
慶長19(1614)年の大坂冬の陣のあと、幕府の許可もなく
九度山を脱出し大坂方に加担した弟の真田幸村と
密かに談合しただろう? と問いただしを受けるわけです。
信之は、うーん とか、はて とか
思い出すそぶりを見せて思い出さなかったり
のらりくらりと返答を避けます。
しかし、密かに対面していた証人がいる、と言われて
この場に連れられてきた男を見て、信之はビックリします。
真田家の重臣として働いてきた馬場彦四郎であったのです。
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