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2007年2月10日 (土)

修理内容報告書

遊びにいらしてくださるみなさま方のおかげで、
このブログ『それゆけ!! Kassy号〜♪』も、
少しずつ活気あふれるものとなってまいりました♪

ありがとうございます

(^人^) 謝謝


さてさて、今日はその中から、
そこそこ反響の大きかった(?)内容の続きを
綴ってみたいと思います。


「バセドウ病」

という、
Kassyが現在、約2年半にわたって
修理をし続けている疾病で、
甲状腺機能亢進症の代表的な病気の一つです。
(前回の投稿内容はコチラ)


具体的な症状や病気の概要、治療方法については
前回の投稿を参照いただくとして、

今回は、最重要検査項目の数値変動について
簡単にご説明。


Kassyの裸を見られるような気がして
なんだか恥ずかしいわー。

(〃▽〃) いやーん


……ま、冗談はともかく、

(-"-)なんだいっ


「バセドウ病」は、

  • 甲状腺刺激ホルモンの“ニセモノ”の割合が高く、
  • 甲状腺ホルモン”の分泌値が多い。

  • したがって、“ALP”(←検査機関)の数値が高く、
  • ホンモノの“甲状腺刺激ホルモン”はほとんど動きがない。
といったところになります。

↑文中のカラーは、
あとでご紹介する数値変動グラフの色と合わせています。
もしかしたら、見にくくなる可能性もありますので
どうかどうかご容赦を〜♪


まずは、その甲状腺ホルモン
ホンモノの甲状腺刺激ホルモンから。

甲状腺刺激ホルモンは、
甲状腺ホルモンを出しなさーい」という、脳からの命令を持って、
甲状腺のところに行き、
甲状腺ホルモンを出せってさー」と、伝達を伝える役目。

甲状腺ホルモンは、
ニセモノにウソの命令を言われて
「はいはーい」と、まぁ素直に純情に(^_^;;)
ホルモンを出しまくっている…んでしたねー。


数値としては、
甲状腺ホルモン(Free T4)は、ウソの命令でホルモンを出しまくっているので、
つまり、バセドウ病の場合→数値(多)。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、自分が脳からの伝言を伝えなくても、
甲状腺がホルモンを出しているので、お休み状態。
つまり、バセドウ病の場合→数値(少)。

Ga3001


薄色で塗っている部分は、項目の“正常範囲”です。
左軸が「甲状腺ホルモン(Free T4)」、
右軸が「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」。


甲状腺刺激ホルモンの正常範囲と、
甲状腺ホルモンの正常範囲がダブってしまったので、
オレンジ色は、正常範囲の最低値と最高値が分かるように
(中間は白抜きに)しておきました。

ご覧の通り、初診の時はかなりの数値でしたね……。
この表から分かることは、簡単に言えば、

甲状腺ホルモンは、
2006年3月〜9月ごろにかけて活発すぎるほど活動しましたが、
今はなんとか小康状態を保っている。

甲状腺刺激ホルモンは、
2004年3月以降の、甲状腺ホルモン第一期小康状態に
本来の役目である「脳から甲状腺への伝達の役目」を
再開してくれたんですが、
飽きちゃったのか? またお休み状態。


「飽きちゃったのか?」というのは冗談にせよ、

甲状腺刺激ホルモンが活動を休む、ということは、
甲状腺に対してウソの命令をするニセモノ(TSAb)の存在が
再び大きくなってきたっていうことでしょうか???


このニセモノ、TSAbと言うんですが、
正確には“TSH receptor antibody”、
訳すと「TSHレセプタ抗体」などと言います。

「抗体」というのは、

人間の身体の中に、例えば風邪のウィルスが入ってくると、
そのウィルスをやっつけてしまうものです。
非常にいいヤツなんですよ、ホントは(笑)。

ただ、時として、人間の体内にあるものに対して、
ウィルスと同じようにやっつけてしまう場合もあります。
このブログでは、ニセモノという呼び名に統一しておきます。


ちなみに、バセドウ病治療によって、
白血球減少の症状があらわれることがありますので、
その白血球数値の変動も合わせて、グラフで見てみましょう。

Ga3003


薄色で塗っている部分は、項目の“正常範囲”です。
左軸が「ニセモノ(TSAb)」、
右軸が「白血球」。


白血球値は、2006年3月に正常範囲を異常にオーバーしていますが、
まぁ特に問題はないでしょう。

ただ、以前新聞などで「甲状腺の治療薬で死亡」という報道がありました。
メルカゾール服用による無顆粒球症(白血球減少)が原因のようです。
この副作用の発生頻度は、患者の300人に1人程度で、
発生時期は、服用開始から3ヶ月以内だそうです。 

Kassyも、メルカゾールは治療開始からずっと服用していますが、
これといった副作用も起きなかったため、
今でもこうして続けています。

ま、油断は禁物。
これからも、白血球値は追っていくことにしましょう。


問題は、この「ニセモノ」。
2006年5月に、正常範囲内まで落ち着いたものの、
また存在が大きくなっていますねー。

ニセモノ」の存在が再発したため、
最初のグラフの「甲状腺ホルモン」が、
2006年3月〜9月ごろにかけて活発すぎるほど活動したんでしょう。


「バセドウ病」は、
身体としては常にフル回転の状態になります。
つまり、骨の代謝の回転が速くなるんです。

それを判断するのが、検査機関である「ALP」。
正式名称:骨性アルカリホスファターゼ というらしいです。
甲状腺ホルモンが出過ぎていれば、
「ホルモン出し過ぎ!!」(-"-) と、注意喚起し、
車で言えば、ブレーキをかけてくれます。


ついでに、肝機能の状態を見るために、
ALTというのもチェックしておきましょう。

Ga3002


薄色で塗っている部分は、項目の“正常範囲”です。
左軸が「ALT」、
右軸が「ALP」。


身体の代謝は、少しずつ抑えられているようです。


ただ、肝臓の機能が…少しずつ悪化していますね。
なんで???

Kassyは、酒好きというわけではなく、
むしろ人よりは飲まない方なのですが。

というわけで、次回の検査の時に、
肝臓のエコー検査をすることにいたしました。


今のところは、こんな感じ♪


Kassy、治療を始めた頃は1日6錠、
毎食後2錠ずつの服用でしたが、
おかげさまで、今はメルカゾールを1日2錠、
朝食後に服用しています。

1〜2ヶ月ごとの検査結果をみながら少しずつ減量していき、
最終的には、ニセモノの存在が消え、
1年以上甲状腺機能が正常に動いていることなどをもとに
薬をやめるそうです。

ただ、25%の人は、1年以内に再発するとのことなので、
薬をやめたあとでも、
3〜6ヶ月ごとに検査をしなければならないようです。

この病気、焦っても良くならないでしょうから、
気長にのーんびり構えて
じっくり治していくしかないですねー。

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