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2007年3月 4日 (日)

(09)勘助討たれる

19年前に放送された大河ドラマ『武田信玄』では、
この“海ノ口の戦い”から描かれました。

もちろん、今回は山本勘助から見た戦い、
そして『武田信玄』では、武田晴信から見た戦いなのですが、

ようやく、2つの番組を比べることができますね。


そこで、先週から今週にかけてのストーリーを、
さっそく比べてみることにしましょう。

(↑これといって意味はないのよ〜)


「若殿、待たれーッ!!」
 その声を後ろに、馬は少年の甲高い叫び声をのせて突進していた。
「待たれ──!! 若殿をお止め申せ!!」
 第一列の槍隊が左右に分かれ、そのすき間から一騎。槍を小脇に抱えた少年の馬が飛び出し、すぐ後ろを五十騎ほどの騎馬が追う。草原の彼方、敵の旗指物があわただしく動く。少年に追いつき、包むように止まる騎馬隊。舞い上がる砂煙。
「退け!! 退け退け!!」
鋭い矢音とともに飛ぶ矢。少年を包む騎馬の一騎は、たちまち肩口を射抜かれ、落馬する。鬨(とき)の声があがり、敵の騎馬が突進してくる。急いで馬首を返し、自軍の槍隊の後方にもどる少年の顔は汗と砂ぼこりで汚れ、呼吸が荒い。

天文五年 (1536) 春。甲州武田信虎 (平 幹二朗) の嫡男、太郎 (真木蔵人→中井貴一) は元服して晴信を名のる。その十六歳の初陣が、信州佐久郡海ノ口攻めであった。夜襲して砦を落とし、意気高く甲府躑躅ヶ崎(つつじがさき)の武田館へ引き上げるが、父信虎は、初陣に勝って帰った晴信の顔を見るなり、激しく殴りつける。
「なぜ落ちた城を棄てて戻ったのじゃ? 城を落とした知らせなら、使者を遣わせばよい。そちは城中にとどまって敵に備え、わが軍勢の到着を待つのが将たる者の心得のはず。それをあわてて逃げ帰るとは、臆病風に吹かれたか? そのような小心で、武田の家督は継げはせぬぞ」
「逃げ帰ったのではござりませぬ。兵を引いたのでござります」
「なんじゃと?」
「孫子曰く、兵は勝つを貴び、久しきを貴ばず。孫子も長い戦は排しておりまする」
「言わせておけば……」
信虎の顔が怒りに蒼ざめ、目が血走る。その目に負けまいと、晴信も目をそらさない。ひかえる家臣たちも、とりなしようのない邪悪な空気である。


(NHK大河ドラマ・ストーリー『武田信玄』より引用)



 白み始めた空の下に、山を登り今にも城に迫ってくる、武田軍の姿があった。その指揮を取るのは晴信 (2代目市川亀治郎) と板垣 (千葉真一) である。晴信は最初から、平賀勢が油断したところを、引き返し奇襲するために、あえて殿(しんがり)の役を買って出たのだった。
「あらがう者は斬り捨てよ! 降伏せし者は生け捕りとせよ!」
 慌てて武具を取る海ノ口城兵たちだが、怒濤のごとくなだれ込む晴信の軍勢になすすべもなかった。
 平賀は奮闘するが、無数の槍に突かれて討ち死にした。
 信虎 (仲代達矢) が八千の軍勢で一ヶ月以上かけても落とせなかった城を、晴信はたった三百の兵で、わずか一刻(いっとき)のうちに落としてしまったのである。

……中略……

 甲斐へと戻った晴信は、信虎の前に控え、海ノ口城を落としたことを伝えた。
 わずか三百の兵で、たった一刻あまりで……信虎は驚愕した。
「そ、それはまことか!」
「まことにござりまする。御屋形様! 若殿のご計略による、お手柄にござりまする!」
 板垣の言葉に、家臣たちの賛嘆する声が広がっていった。その家臣たちの高揚が、信虎を動揺させた。
「……して、城には誰を置いてきたのじゃ?」
「誰も置いてはおりませぬ。城は開けたままにござりまする」
 信虎も家臣たちも、晴信の言葉に耳を疑った。
「たわけ! そちは、敵の援軍を恐れたのであろう! 城を落とさば城を守り、このわしに下知を乞うのが筋道じゃ! かような了簡も持ち合わせぬとは、この臆病者めが!」
 信虎のしならせた鞭が晴信の頬をかすめ、細く赤い筋が走った。家臣たちの賛嘆の声は、一瞬にして重い沈黙へと変わった。板垣は苦々しい思いをかみしめ、耐え忍んだ。
「ありがたき、幸せに存じまする」
 晴信は信虎を見据えて言った。
「それがしのつたなき戦ぶりを、かように重く受け止めてくださり、恐悦至極に存じまする……されどそれがしは常日ごろの父上の教えを、身をもって示そうとしたまでにすぎませぬ」
「なに……?」
「孫子曰く……兵は詭道(きどう)なり。ゆえに能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示す。その無備を攻め、その不意に出づ……父上の教えにござりまする。武田家の嫡男として、こたびのお叱りも、決しておろそかにはいたしませぬ。この晴信、心して、肝に銘じまする」
 晴信は平然と一礼して信虎の前を辞した。深々と頭を下げる家臣たちの中を、威風堂々と去っていく晴信の姿を、信虎は慄然(りつぜん)と見送るのだった。


(NHK大河ドラマ・ストーリー『風林火山』より引用)


読み比べてみて、
思うところは人それぞれだと思うのですが、

信虎に限って言えば、今回の『風林火山』の方が、
なんだか人間臭くありませんか?

血が通っているっていうのでしょうか、
人間らしい部分が含まれているような気がするのですが……?


ま、それはそれとして

┓( ̄▽ ̄;;)┏


いよいよ嫡男晴信が、
父親に対して謀反を起こす段階までやって参りました。

このあたりの人間模様と、
これに、山本勘助がどうからんでくるのか?

Kassyは密かに期待しております。


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田晴信)

池脇 千鶴 (三条夫人)

金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
有薗 芳記 (河原村伝兵衛)
──────────
佐藤 隆太 (平蔵)
水川 あさみ (ヒサ)
桜井 幸子 (禰々)

柴本 幸 (由布姫)
──────────
千葉 真一(板垣信方)

竜 雷太 (甘利虎泰)

小日向 文世 (諏訪頼重)
浅田 美代子 (萩乃)
加藤 武 (諸角虎定)

風吹 ジュン (大井夫人)

仲代 達矢 (武田信虎)
──────────
制作統括:若泉 久朗
演出:田中 健二


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第10回「晴信謀反」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

残念ながら、テレビを見る時間無し(-"-)
家では寝るだけです(-"-)

今日はオープン戦渋滞にはまり、1時間遅れ
疲れたけど売り上げ倍増(^_-)-☆
給料には影響ないのだけどね(-"-)
明日は6時出勤21時終了です。

カミチィさんに、Kassyさんと、
やまさんに会えるように計画してもらいましょうかね。

──────────

うっちゃんさーん。
お疲れさまでーす。


乗務員さんって、拘束時間が長いですもんねー。
毎日毎日お疲れさまです♪

いよいよ野球が始まりましたね。

王監督が久々に復帰されたから、
「今年こそ」という意気込みで頑張るでしょうからね……。
ドーム周辺も大変ですね。


みなさんとの会合ですけど、
Kassyの転職が決まるまでお待ちいただければ
ありがたいなぁ……。

なんてワガママ言ってみました〜。

投稿: ★うっちゃん | 2007年3月 4日 (日) 21:41

そうですね、僕たちの中心人物が、落ち着いてからでないとね(^_-)-☆

やまさんには、仕事場見学でもしてこようかな。

しゅんさんにも会ってないな~

──────────

うっちゃんさーん。


すいませんねぇ。
ワガママ言っちゃって。

でも、Kassyは中心人物ではないですよ〜。
マンションで言ったら……管理人?(^ ^)
みなさんに、会話という場所を提供しているだけですからね〜。
主役は、みなさんです!!

投稿: ★うっちゃん | 2007年3月 6日 (火) 16:56

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