大河ドラマ風林火山・(11)信虎追放
悲壮感が漂い、哀れみがいっそう引き立っていた
国主信虎・最後の姿。
見る人の 心のそこに すむ月や ちりもくもらぬ 老いし身の程
世をうつし 思ひ捨ぬる 心もて 晴れた心に 戻る甲斐なし
子・晴信の策謀の全容を知ったとき、
自分と同じことを謀ったとはいえ、
父・信虎の心には、何があったのでしょうか。
勘助は、義元から与えられた
黒皮の眼帯を投げ捨て、
ミツが編んでくれた藁(わら)の眼帯を目にかけます。
ミツの姿が脳裏をよぎり、
今まで押し殺してきた、信虎への憎悪が
再び煮えたぎっていきます。
勘助は、直接信虎に手を下したわけではありませんが、
信虎追放に関して、やはり、
“復讐”の意味があったのではないでしょうか。
仲代達矢さんの、うなだれた姿が
印象的でした。
途中で流れた、ミツやんの回想シーンで、
Kassyは大泣きしてしまいました。
ミツやんの笑顔を奪ったのは、
紛れもない、この信虎だと。
(T_T)
でも、この信虎、
子の信玄よりも長生きするんですよねー。
さて。
山本勘助役の内野聖陽さん、
武田信虎役の仲代達矢さん、
信玄武田晴信役の2市川亀治郎さん。
この3人で座談会が開かれたときに、
こういうことを亀治郎さんがおっしゃっていました。
亀治郎「今思い出しました。僕、信虎追放の場面で、声を張って歌舞伎調に言い過ぎたかしらと思ったんですよ。でも、そのあと仲代さんがもっと歌舞伎調でやってらして(笑)」
うーん。
確かに歌舞伎調だったかもね……。
そして。
信玄武田晴信の弟・武田信繁。
その信繁に扮する嘉島典俊さんですが、
晴信役の2市川亀治郎さんよりも2歳年上だそうです。
……そんなことを言ってたら、
小学生の頃の学年発表会でやった
『桃太郎』などでも、
主役の桃太郎も、じいたんばあたんも、
みーんな同い年じゃあないか???
って、ツッコミが来そうですね。
┓( ̄▽ ̄;;)┏
ところで。
今回、回想シーンでも登場しましたが、
『風林火山』でミツやんを熱演された
貫地谷しほりさんが、
来秋10月から放送される
朝の連続テレビ小説(通称・朝ドラ)『ちりとてちん』の
ヒロインに抜擢されました!!
詳しくはコチラ。
今回のオーディションに、果敢にも
チャレンジしよう!! と考えた
貫地谷しほりさんの意欲の高さに
Kassyはエールを捧げたいと思います。
拍手〜♪
原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
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[出演]
内野 聖陽 (山本勘助)
市川 亀治郎 (武田晴信)
池脇 千鶴 (三条夫人)
金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
高橋 和也 (教来石景政)
宍戸 開 (原 虎胤)
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谷原 章介 (今川義元)
浅田 美代子 (萩乃)
貫地谷 しほり (ミツ(回想))
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千葉 真一 (板垣信方)
竜 雷太 (甘利虎泰)
松井 誠 (北条氏康)
伊武 雅刀 (太原崇孚雪斎)
石橋 蓮司 (庵原忠胤)
加藤 武 (諸角虎定)
風吹 ジュン (大井夫人)
藤村 志保 (寿桂尼)
仲代 達矢 (武田信虎)
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制作統括:若泉 久朗
演出:清水 一彦
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『風林火山』
第12回「勘助仕官」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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コメント
仲代達矢…いいっすねぇ~
わたくしの父上がずぅ~と昔から仲代達矢のファンでして…
よく小さい頃に「用心棒」や「椿三十郎」の話をしよったけど当時わたくしは全く理解しきりませんでした(笑)
今…仲代達矢の演技の凄さっていうか独自の世界を作り上げる芸(技術)はまさに芸術そのもだとようやくわかりはじめたかな?
──────────
やまさーん。
仲代達矢さんですねー♪
Kassyは、
平成7年の『大地の子』の松本耕次役や
平成8年の大河『秀吉』での千 利休役で
お見かけしただけで、
どちらかというと、穏やかな役柄ばかりでしたので、
今回の信虎役に決定したとき、
「どうなんだー?」
と、考えたこともありましたが、
仲代さんしか出せない、
“人が生きていく上の哀しさ”が溢れ出ていて、
思わずうなりましたねー。
投稿: ★やま | 2007年3月18日 (日) 21:49