いざない 〜クレジット編〜
“大河ドラマへのいざない”の第3回目です。
前回は“タイトルバック編”と銘打って、
テーマ音楽とともに流れるタイトルバックについてお話ししました。
タイトルバックでは、
画面では、何が表示されているか?
そう、出演者・スタッフ紹介のテロップが出ますね。
つまり“クレジット”です。
というわけで、
今回は“クレジット編”をお届けします。
ただ、かなりの長文になることが予想できますので、
お許しくださいね。
通常、クレジットの順番として、
民放ドラマでは、出演者 → スタッフという
順番になっていますが、
大河では、大きく分けると
- ドラマの外枠を支えるスタッフ
- 出演者
- ドラマを作り上げるスタッフ
最初の「ドラマの外枠を支えるスタッフ」は、
主にストーリーに関する部分を支えるスタッフで、
原作者・脚本家・音楽家から時代考証や振付指導に到るまで、
文字通り“外枠”のスタッフ。
最後の「ドラマを作り上げるスタッフ」は、
主に舞台装置・撮影に関するスタッフです。
ここでは、
原作者と脚本家のどちらを先に表示するか? も含め、
スタッフクレジットに関しては、一切触れませーん!
(-"-) なんだいっ
ここでは、出演者の表示順について、
しかも、画面に一人だけ表示される
“ピンクレジット”について、語ります。
まずは、ここ最近の大河の第1回クレジットから。
(敬称略)
功名が辻
第一回「桶狭間」
(2006年1月8日放送)義経
第一回「運命の子」
(2005年1月9日放送) 仲間由紀恵(千代)
上川隆也(山内一豊)
武田鉄矢(五藤吉兵衛)
前田 吟(祖父江新右衛門)
和久井映見(濃)
石倉三郎(前野将右衛門)
───────────────
大地真央(市)
香川照之(六平太)
宅麻 伸(若宮喜助)
木村多江(とも)
永井 杏(千代(幼少))
勝野 洋(柴田勝家)
名高達郎(丹羽長秀)
苅谷俊介(林通勝)
俵木藤汰(佐久間信盛)
江守 徹(今川義元)
西田敏行(徳川家康)
───────────────
浅野ゆう子(寧々)
柄本 明(藤吉郎)
佐久間良子(法秀尼)
舘ひろし(織田信長) 滝沢秀明(源義経)
松平 健(武蔵坊弁慶)
南原清隆(伊勢三郎)
うじきつよし(駿河次郎)
───────────────
森口瑤子(経子)
かとうかずこ(領子)
南風洋子(池禅尼宗子)
阿部 寛(平知盛)
鶴見辰吾(平宗盛)
細川茂樹(平重衡)
梅津 栄(朱雀の翁)
白石加代子(お徳(語り))
───────────────
平幹二朗(後白河上皇)
勝村政信(平重盛)
加藤雅也(源義朝)
稲森いずみ(常盤)
松坂慶子(時子)
渡 哲也(平清盛)新選組!
第一回「黒船が来た」
(2004年1月11日放送)武蔵
第一回「俺は強い!」
(2003年1月5日放送) 香取慎吾(近藤勇(島崎勝太))
藤原竜也(沖田総司)
山本耕史(土方歳三)
オダギリジョー(斎藤一)
中村勘太郎(藤堂平助)
山本太郎(原田左之助)
堺 雅人(山南敬助)
山口智充(永倉新八)
小林 隆(井上源三郎)
優 香(深雪太夫)
麻生久美子(おりょう)
菊川 怜(幾松)
───────────────
江口洋介(坂本龍馬)
筒井道隆(松平容保)
戸田恵子(お登勢)
石黒 賢(桂小五郎)
───────────────
沢口靖子(沖田みつ)
野際陽子(近藤ふで)
田中邦衛(近藤周助)
石坂浩二(佐久間象山) 市川新之助(新免武蔵)
堤 真一(本位田又八)
米倉涼子(お通)
内山理名(朱実)
かたせ梨乃(お甲)
高嶋政伸(柳生兵庫助)
仲間由紀恵(八重)
───────────────
松岡昌宏(佐々木小次郎)
宮沢りえ(お篠)
ビートたけし(新免無二斎)
西田敏行(内山半兵衛)
───────────────
中村玉緒(お杉)
中井貴一(柳生宗矩)
渡瀬恒彦(沢庵)
これと、約20年ほど前の作品と比べてみると、
(敬称略)
独眼竜政宗
第一回「誕生」
(1987年1月4日放送)武田信玄
第一回「父と子」
(1988年1月10日放送) 北大路欣也(伊達輝宗)
藤間遼太(梵天丸)
竹下景子(喜多)
いかりや長介(鬼庭左月)
───────────────
原田芳雄(最上義光)
金子信雄(伊達晴宗)
竜 雷太(伊達実元)
神山 繁(遠藤基信)
───────────────
岩下志麻(義姫) 中井貴一(武田晴信)
紺野美沙子(三条の方)
大地真央(里美)
南野陽子(おここ)
真木蔵人(晴信(少年時代))
───────────────
宍戸 錠(原虎胤)
児玉 清(飯富虎昌)
美木良介(馬場信春)
小林克也(原昌俊)
本郷功次郎(甘利虎泰)
───────────────
岸田今日子(寿桂尼)
浜村 純(倉科三郎左衛門)
財津一郎(太原崇孚)
───────────────
平幹二朗(武田信虎)
小川真由美(八重)
菅原文太(板垣信方)
西田敏行(山本勘助)春日局
第一回「父の出陣」
(1989年1月1日放送)翔ぶが如く
第一回「薩摩藩 お家騒動」
(1990年1月7日放送) 大原麗子(おふく)
長山藍子(お江与)
中村雅俊(徳川秀忠)
東てる美(お勝)
五大路子(かね)
───────────────
藤岡 弘(織田信長)
吉 幾三(海北友松)
ガッツ石松(東陽坊長盛)
───────────────
五木ひろし(明智光秀)
江守 徹(斎藤利三)
佐久間良子(お安) 西田敏行(西郷吉之助)
鹿賀丈史(大久保正助)
───────────────
田中好子(喜久)
冨士真奈美(西郷まさ)
西岡徳馬(赤山靱負)
蟹江敬三(大山格之助)
───────────────
坂上二郎(西郷吉兵衛)
高品 格(調所笑左衛門)
浜村 純(西郷龍右衛門)
大路三千路(西郷きみ)
若林 豪(阿部正弘)
───────────────
高橋英樹(島津久光)
草笛光子(由羅)
北村和夫(大久保利世)
加山雄三(島津斉彬)
ピンクレジットの数が、最近はえらく多くなりましたねー。
昔は、ドラマの屋台骨を支える主要出演者のみが
ピンクレジットだったのですが、
最近は、いわゆる民放ドラマによく出る俳優さんや
舞台俳優さん、喜劇俳優さんたちが
みんなピンクレジットとして登場するから、
こんなふうになってしまったんでしょうね。
上の例をご覧いただくとお分かりのように、
出演者紹介の部分は、大きく3(〜4)つに分かれます。
(ここでは便宜上、順にABCと分けます)
Aにくるピンクレジットは、
主役と、主役に近い存在の登場人物。
Bにくるピンクレジットは、
主役からは遠いものの、なくてはならない登場人物。
あるいは、主役から見た敵役。
Cにくるピンクレジットは、
主役との関係に関わらず、主役級の俳優さん。
となっているようです。
その中でも、
主人公の相方(夫婦)となるべき人物はAにきたり、
大河の主役経験者はCにきたり、
という暗黙のルールはあるようです。
もちろん、例外もありますよ?
1979年『草燃える』は、源頼朝A─北条政子C、
1981年『おんな太閤記』は、ねねA─豊臣秀吉C、
2000年『葵-徳川三代-』は、前半が徳川秀忠C─お江A、
後半が徳川秀忠A─お江C だったり、
2006年『功名が辻』では、主役経験者の佐久間良子さんがCで、
西田敏行さん(第28回からCへ)、3中村橋之助さん、
津川雅彦さん、特別出演の唐沢寿明さんは、Bにきていました。
なぜこんなことを書くのか? といいますと、
ピンクレジットの順番を予想すると、
これまた、なかなか楽しいんですよ♪
これはどうやらKassyだけではないらしく、
驚くことに、
クレジット順を予想する2chも存在するんですよー。
(正解は番組を見てね!! っていうヤツですね)
予想通りだと“やっぱりね v(^ ^)v ”となりますし、
予想が外れると“そうきたか〜”となります。
まさに、制作スタッフとの頭脳戦?
けっこう面白いですよ。
さて、今年の『風林火山』。
ひそかにKassyも予想していたので、
あわせてどうぞ。
(敬称略)
風林火山
第一回「隻眼の男」
(2007年1月7日放送)Kassy予想 内野聖陽(山本勘助)
市川亀治郎(武田信玄)
Gackt(上杉謙信)
金田明夫(飯富虎昌)
田辺誠一(小山田信有)
高橋和也(教来石景政)
宍戸 開(原虎胤)
───────────────
佐藤隆太(平蔵)
貫地谷しほり(ミツ)
きたろう(北村右近)
柴本 幸(由布姫)
───────────────
千葉真一(板垣信方)
竜 雷太(甘利虎泰)
松井 誠(北条氏康)
寺島 進(赤部下野守)
辻 萬長(勝沼信友)
加藤 武(諸角虎定)
風吹ジュン(大井夫人)
仲代達矢(武田信虎) 内野聖陽(山本勘助)
市川亀治郎(武田信玄)
柴本 幸(由布姫)
佐藤隆太(平蔵)
貫地谷しほり(ミツ)
───────────────
竜 雷太(甘利虎泰)
加藤 武(諸角虎定)
金田明夫(飯富虎昌)
田辺誠一(小山田信有)
宍戸 開(原虎胤)
松井 誠(北条氏康)
───────────────
千葉真一(板垣信方)
風吹ジュン(大井夫人)
Gackt(上杉謙信)
仲代達矢(武田信虎)
王道なラインで予想してみました。
由布姫は、後に武田晴信と結ばれる運命なので
晴信の直後に。
平蔵とミツやんは、物語の冒頭、
山本勘助の仲間になりますから、Aに。
武田家臣団はBに集約。
板垣信方は晴信の傅役であることを考えて、
家臣団では唯一Cへ。
上杉謙信は、武田信虎の追放後に
川中島までトリになってもらおうという魂胆で
信虎の直前に入れました。
自分なりには「いけただろ〜♪」って自負してましたが、
けっこう外れましたね。
あ〜らら〜♪
今回の記事のクレジット資料は
コチラを参考にいたしました。
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