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2007年4月15日 (日)

大河ドラマ風林火山・(15)諏訪攻め

諏訪頼重の運命が、小石のように坂を転げ落ち始めました。


そもそも諏訪家とは、
代々諏訪大社の大祝(おおはふり)を務める家柄で、
諏訪頼重は若くして家督を継ぎ、
信濃諏訪郡を支配してきました。

ちなみに、
隣国武田信虎(信玄武田晴信の実父)とは、
戦いを繰り返したのちに和睦を結んでいました。
この和睦で、
信虎の娘(晴信の妹)の禰々姫を正室に迎えていたのです。


そして、諏訪頼重とともに、
運命の坂道を転げ落ちる女性が、
頼重の娘・由布姫(ゆうひめ)であります。

「え? いたの!?」という印象で、
全然存在感がなかったように思うかもしれませんが、
一応『風林火山』の主役級人物なんですよ。

タイトルバックでも、中盤の“花枠”をゲットしてますしね。


戦乱の世に生きる薄幸の麗人・由布姫。

歴史文献『甲陽軍鑑』では「諏訪御料人」と記されています。
そして新田次郎氏の小説『武田信玄』は「湖衣姫(こいひめ)」。
すべて同じ姫のことです。

武田に嫁いだ時の年齢は、実は、
数え年で12〜13歳だったと伝えられていますので、
今でいう11〜12歳、小学5〜6年生にあたります。


そんな由布姫にチャレンジするのは、
この『風林火山』でデビューする
新人・柴本 幸さん(24)。

柴 俊夫さん・真野響子さんご夫妻の
お子さまでいらっしゃいます。


今回、初めて長ゼリフを与えられました。

特に意図するところはないとは思いますが、
今までは、セリフがあってもほんの一行のみで、
それはそれはホントにかわいそうなぐらい。
ようやく、無事にデビューを果たせました!!

Kassyは、何よりもそれが嬉しい……かな。


運命を転げ落ちていくことで、
由布姫の心の中の大半は「武田憎し」で固まっているのですが、

勘助との出会い、そして晴信の愛によって、
少しずつ少しずつ心の雪解けがはじまってゆく……。
そんなプロセスをどう演じられるか? を、
じっくりと見ていきたいですね!


第15回現在では、
さすがに、柴本さんの表情には硬さがかなり残っていましたね。
ホントは、彼女の笑顔はけっこういいんですよ♪

実は由布姫は、
勝頼を産んだあとに若くしてこの世を去るのですが、

由布姫が亡くなり、全ての出番を終えるまでに、
その笑顔を画面で見ることができればいいな、と考えています。

がんばれ!


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田晴信)

池脇 千鶴 (三条夫人)

金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
高橋 和也 (教来石景政)
宍戸 開 (原 虎胤)
有薗 芳記 (河原村伝兵衛)
──────────
佐藤 隆太 (平蔵)
水川 あさみ (ヒサ)
桜井 幸子 (禰々)

柴本 幸 (由布姫)
──────────
加藤 武 (諸角虎定)

小日向 文世 (諏訪頼重)

浅田 美代子 (萩乃)
上杉 祥三 (高遠頼継)
大森 暁美 (志摩)
小林 勝也 (諏訪満隣)

竜 雷太 (甘利虎泰)

風吹 ジュン (大井夫人)

千葉 真一 (板垣信方)
──────────
制作統括:若泉 久朗
演出:東山 充裕


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第16回「運命の出会い」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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