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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2007年4月21日 (土)

いざない 〜キャスト編(1)〜

“大河ドラマへのいざない”の第5回目です。

前回は“ディレクター編”と銘打って、
演出家(ディレクター)と出演者の関連についてお話ししました。


ドラマを作り上げる上で、
ドラマの完成度を左右させてしまうほど最も重要であり、
かつ最も視聴者に近い立場にいる出演者。

今回は“キャスト編”をお届けします。



平成2年放送『翔ぶが如く』をプロデュースした小林由紀子氏は、
キャスティングについて次のように述べています。

 俳優さんのおおかたは受け身です。仕事の内容、量、質について、ご自分で裁量できない宿命にある、とでもいいましょうか。だからこそ私たち制作者の側が、自由に勝手にキャスティングをしてはならない、とつねづね思います。
 何十年も地道な努力をしても報われない俳優さんも大勢います。同じスタートの新人でも、“二世”のほうにチャンスが早く与えられる現状、組織力をもっての売り込み合戦、等々。俳優さんの心情とは別のところで、時代の要求やちょっとした運によっても左右されることの多い世界です。名簿をくりながら、できるだけ多くの人たちに機会を提供したいと思うこのごろです。

実際、ドラマを立ち上げる上で、
キャスティングは重要であるとは思いますが、
なかなか簡単にはいかないようですね。

さすが、プロデューサー経験者の言葉は、重いです。


大河ドラマというと、NHKの看板番組です。

そこで、今までの大河で、
どんな人が主役に抜擢されたのか? を、
年齢順に表にしてみました。
「主演者一覧」を表示
(敬称略・太字は最近の5作品)


その俳優自身の誕生日から起算して、
主演に至るまでの日数をランキングしたものは、
過去にはおそらく存在しないのかもしれませんね。

最近の作品で顕著なのは、
“若手”と言われる、いわゆる若年層、
およそ20歳代前半の俳優を主役に起用する、ということが
多くなってきているようです。

来年の『篤姫』に主演する宮崎あおいさん。
大河史上最も若い年齢で主役にチャレンジします。


大河と何かと比較されるのは、
同じNHKの“朝ドラ”。

朝ドラは、オーディションで公募した新人を主役に据え、
その主役を“大御所”たる役者たちが支えながら、
登場人物として、そして女優自身としての
成長過程を見せてゆく、という
いわば人間ドラマのニュアンスが含まれています。

ま、朝ドラ前作の『芋たこなんきん』のように、
およそ“新人”とは言えない(?)ような
大女優・藤山直美さんを主役に迎え、
終わってみれば大成功をおさめていた作品も、
中にはありますけどね。

朝の慌ただしい15分間、
虚構の世界につかるのは所詮無理というものです。
新人ゆえに、まずは難しいシーンなしに、
明るく元気に、さわやかに演じてもらう。
そのスタンスが、マッチしていたのかもしれません。


一方、大河ドラマは毎週夜8時から45分間。
視聴者側も「見るぞ!!」という意思を持っての鑑賞になります。
つまり、虚構の世界にどっっっぷりとつかるわけです。
そこには、人間の醜さあり、哀しさあり、辛さあり。
時代は違っても、人間模様の複雑さというものが存在します。

大河で大成功をおさめた作品というのは、
『太閤記』のような、現代にからめたサラリーマン出世物語の他に、
人間たるが故に起こる人間模様を上手に描き出された
『徳川家康』『独眼竜政宗』などが挙げられます。

こう複雑になると、役者として経験豊富な方が都合がいいわけで、
朝ドラの配役論は、大河には全く通用しないことになります。


最近の大河の主役が、ますます低年齢化になってきている背景は
Kassyはよくは分かりませんが、
“大河不要論”が噴出して久しいNHK内に、
新たな風を送ろうとしている表れなのかもしれません。

そのうち、大河の主役をオーディションして……という時代が、
近いうちにくるかもしれませんね。


さて。
そんな大河ドラマの主演者を紹介しましたが、
次は、主演を支えた脇役をみてみましょう。
単純に、出演作品数の多い順に、上位10人をランキングしてみました。
→「最多出演ランキング」を表示 男性A男性B女性A女性B
(敬称略)


第1位の林 邦史朗さん。
多分、名前だけチラッと見られた方も多いかもしれません。
クレジットでは“殺陣(たて)・武術指導”と紹介されています。
時代劇がとても多い大河には欠かせない撮影スタッフで、
剣術や立ち居振る舞いなどを中心に演技指導されている御仁です。

キャストとしては第1作『花の生涯』から、
そしてスタッフとしては第3作『太閤記』から大河に関わり、
その両方を合わせれば、
過去の大河作品のすべてに関わっているのではないか? というぐらい、
大河ドラマへの貢献度が高い方です。

有名どころでは、第6位に江守 徹さんが来ていますね。


表をご覧いただければお分かりの通り、
男性俳優の方が、女優さんよりも出演回数が多いのが分かります。
これは、戦国ものであればその兵士役など、
男性が出演する機会が多い、ということも関係しているのでしょうね。

逆に言えば、
女優さんのほうがまんべんなく出演依頼されている、
といえるのかもしれません。


せっかく表を作りましたが、
大河主演経験者が一人も出てきていない、ということで、
主役“級”バージョンも作っちゃいました♪

「最多出演ランキング2」を表示 男性A男性B女性A女性B
(敬称略)


江守 徹さんにせよ、西田敏行さんにせよ、
最近では3〜4年に一度出演するペースですね。
特段ブランクがなく、一定間隔で顔を出し続ける、
という俳優さんも、そうなかなかいないとは思います。

大河ドラマのもう一つの楽しみ方は、

私ら視聴者の中に、役に対する固定観念のようなものがあって、
その役に、いわばミスキャストではないか? と思わせる、
まるでイメージがわかない俳優がキャスティングされた時に、

どういう手法でそのイメージを払拭し、
新たにイメージを組み立てさせてくれるか、
という部分なんです。


分かりやすい例で言えば、織田信長。
信長のイメージって、ある程度固定されてしまっていますよね。
冷酷、残虐、英雄……。

平成8年『秀吉』では、渡 哲也さんがキャスティングされました。
渡さんのイメージというのは、どちらかというと
物わかりのいいおじさん、とでもいいましょうか、
“話せば分かる”“温情派”というものだと思いますが、
そこにあえて信長役を持ってきた。

渡さんの考える信長像と、
スタッフの考える信長像がだんだんとズレてきて、
渡さんとスタッフが衝突する時もあったそうですが、
本能寺が近づくにつれて、

“信長を殺さないで!”

という、いわば立派な歴史改ざん的要望がNHKに多数送られ、
大河では久々となる“30%over”という高視聴率も手伝って、
本能寺が当初よりも5週ほど延期になった、という話です。
結果的には、視聴者に受け入れられたんですね。


それと同じように、平成11年『利家とまつ』で
信長役に抜擢されたのは反町隆史さん。
放送前は賛否両論だったこのキャスティングも、
放送直前、反町さんと松嶋菜々子さんの電撃結婚が追い風となり、
利家の妻・まつ(松嶋)を信長(反町)がムチで打ち据えるシーンなどが
話題となって、信長人気は高まるばかり。
信長ファンが認める“信長に最も近い役者”とまで言われました。

そして去年の『功名が辻』、信長役は舘 ひろしさん。
『秀吉』の渡 哲也さんの時とあわせ、
「信長役は石○軍団で、という談合でもあるのか?」
など、当初は非難囂々(ごうごう)でしたが、
恐ろしいほどの狂気さ、晩年破壊されつつあった信長の性格など
信長らしい内面を上手に演じたことで、
これも視聴者に受け入れられた結果となりました。

よく言えばイメージを変えてくれた
(悪く言えば洗脳された)、というわけで、
キャスティングの力は侮れないな、と強く感じたKassyでありました。


今後、大河の配役が発表されるたびに
役のイメージと、その俳優が併せ持つ性格とがマッチするかを
ぜひぜひ考えてみてくださいね。


さて、次回も“キャスト編”です。
次回もいろいろなデータを持ってきて、
Kassyなりに大河の楽しみ方について述べたいと思いまーす。

(毎度ながら、長文失礼しましたー)

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コメント

同じ役者さんが同じ役を演じたりもしたよねぇ~
勝野洋…徳川秀忠役!
作品名は忘れちゃったけどね(笑)

──────────

やまさーん。こんにちは♪
お疲れさまですぅ。


勝野 洋さんは
『徳川家康』(S58)と『独眼竜政宗』(S62)で、
徳川秀忠役をされていますよ。

大河ドラマのような番組になってくると、
違う作品に同じ役柄で出演する、ということも
多くなってくるみたいですね。

次回の“いざない”で、
そのあたりにもスポットライトを当ててみようと思います。

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