大河ドラマ風林火山・(18)生か死か
由布姫が、甲斐国に護送されてきました。
武田晴信は由布姫を側室として迎え入れたいようですが、
家臣団や身内の人間の猛反発を食らいます。
由布姫に対しては、
甘利虎泰のように自害を迫ったり、
三条夫人のように冷酷とも思える言葉を浴びせたりで、
残酷な匂いさえ感じられます。
敗者とはいえ、生きているだけでむごいものなんですね。
その由布姫にぴったりと付き従う侍女・志摩は、
由布姫を影から支えて生きていく決意をします。
演者は大森暁美さんです。
6年前の大河ドラマ『利家とまつ』で、
まつの母親・たけの役を演じておられた俳優さんです。
……といっても、第1回の回想シーンのみの出演でして、
ご記憶の方は少ないでしょうけど。
でも、この大森さん、実はすごい方でありまして、
現在放送されている「連続テレビ小説」の原型ともなった、
昭和33年〜38年放送『バス通り裏』というドラマの
レギュラー出演者でした。
このドラマから、十朱幸代さんや岩下志麻さん、米倉斉加年さんら
後に大御所俳優を数々輩出したドラマであります。
大森さんは、このドラマ終了後、
子ども向けミュージカルなどの舞台演劇に活動の場を移し、
活躍してきましたが、
30歳代半ばごろに劇団を退団し、
ブラウン管からも姿を消してしまいます。
しかし、平成12年ごろから再び女優活動を再開し、
現在では“お母さん女優”として、
ドラマの根幹部分で活躍しておられます。
由布姫と志摩では、祖母と孫ほど歳の差が離れていますが、
“お母さん”らしく、温かい目で由布姫を見守る姿に、
Kassyはちょっとだけ安心感を覚えます。
原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
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[出演]
内野 聖陽 (山本勘助)
市川 亀治郎 (武田晴信)
池脇 千鶴 (三条夫人)
金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
嘉島 典俊 (武田信繁)
有薗 芳記 (河原村伝兵衛)
有馬 自由 (葛笠太吉)
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桜井 幸子 (禰々)
柴本 幸 (由布姫)
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加藤 武 (諸角虎定)
浅田 美代子 (萩乃)
大森 暁美 (志摩)
小林 勝也 (諏訪満隣)
竜 雷太 (甘利虎泰)
風吹 ジュン (大井夫人)
千葉 真一 (板垣信方)
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制作統括:若泉 久朗
演出:清水 一彦
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『風林火山』
第19回「呪いの笛」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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