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2007年6月17日 (日)

(24)越後の龍

「和子さま──」
「勘助の子が……生まれました」
「姫様──」

鉄砲に討たれ、生死の境をさまよっている勘助。
夢の中で、由布姫を呼び続けます。

「姫様ぁ──!!」


一見、シュールな感じで始まった、今回の『風林火山』。
何か起きそうです。

河越夜戦で福島越前守の嫡男・彦十郎に鉄砲で撃たれた勘助。
ちょうどそばにいた真田幸隆に命を救われ、
真田が仮住まいする上野国の寺で傷を癒します。

真田は当初、勘助の武田家仕官の勧めを無下に蹴っていましたが、
勘助が10日間昏睡状態になっている間に、
少しずつ考え方を軟化させ、武田に気持ちを傾け始めます。

勘助の意識が戻ったころ、武田への仕官を決意した真田でしたが、
妻・忍芽はあくまでも反対の立場です。


四郎勝頼を生んだ由布姫を、晴信が見舞いに訪れます。
勘助が河越野戦で命を落としたのではないかと考えている晴信は、
由布姫に気遣って勘助のことを口にはしません。

晴信はヒゲをはやし、貫禄が出てきました。
話し方も低い声が中心で、若い時分よりも落ち着きさえ感じられます。
でも、なぜ急に!?

由布姫から、勘助がいなければお屋形は早くに負けていた、と
言われた晴信は、ある決意をします。

──勘助の力を借りずに戦をして、勝利してみせよう、と。

こうなれば、もはや男のプライドの境地であります。
確かに由布姫の発言は、
勘助>晴信 という関係を改めて示したわけで、
しかも傅役・板垣信方もそう考えていると聞いた晴信は、
表情には出さないながらも、けっこうショックだったりします。

家臣たちは、己を見くびっている……。
仏の顔の晴信サンも、さすがにムッとします。


真田の、武田の軍門に下るという考え方に同調できない家臣団。
義兄(妻の兄)が真田に直談判に訪れますが、
管領職にこびへつらい続ける無能な兄よりも、
領民のためを思い、家臣のためを思い、
山伏にまで成り下がって諸国を巡った夫に従う、と
妻の忍芽は宣言してくれました。

真田の武田ゆきは決まったも同然であります。


甲斐へ出発する真田に、
お世話になった寺の坊主が、餞別として「六連銭」を渡します。
この「六連銭」は、真田家の家紋(シンボル)となりました。

もともと「六連銭」とは、
死人を葬る時に棺に入れる六文銭のことでして、
俗にいう“三途の川の渡し賃”であります。

これを武士が家紋として旗印にすると
どっかの力士さんがおっしゃった“不惜身命”というわけで、
「おいらは死ぬのなんか怖くはネェだ!!」という覚悟の表れです。
確かに、この旗が差し迫れば、ちったぁ怖いかもしれませんね。

さて、甲斐にやってきた真田と勘助。

新参者の真田に、晴信は松尾城を与え、
敵対する村上義清の動きを見張るように命を下します。
松尾城は、もともと真田の居城でありまして、
真田にとっては里帰りも同然なのです。

父祖伝来の地を取り返し、守り抜きたい……。
真田の思いは、たった数日で叶えられたわけであります。
めでたしめでたし。

実は、真田が武田家に出仕した年代は、
文献によって違うようです。
2年前に武田に出仕して岩尾城代となり活躍後、
この年に松尾城に戻ったという説が最有力ではありますが、
その部分には、あえて触れないでおきましょう。

松尾城に戻った真田を待っていたのは、真田の旧来の家臣たち。
村上を裏切って集まってきた家臣たちです。
晴信の思い切った起用の仕方と、家臣たちの思いを受け、
真田は武田家で存分に働く決心をします。


晴信は、勘助が発したオヤジギャグに、
顔を引きつらせたままで大声で笑ってみせます。

しかし、今の晴信にとってみれば、
勘助は邪魔者でしかありません。
有能な部下を持つ上司、その上司たるがゆえの悩み。
その部下を排除しようと企てます。

考えてみれば、
江戸城建設の指揮を執った太田道灌も
忠義心を主君に誤解され、刺客に襲われてこの世を去りました。

有能な部下を持つ上司は、己の力を見せつけるために
その部下の力を借りずに物事を進めたがるものです。
国主たるもの、いつかは必ずその時を迎えるようですが、
誰もが通る道なので、致し方ないのかもしれません。

勘助には由布姫の男子出産の報を伝え、
感涙にむせぶ勘助に
しばらくは軍師職を忘れ、四郎の世話をするよう申し付けます。

「その方が、由布も喜ぶでな」という、
唐辛子並みのイヤミ付きで。(^ ^;;)


勘助と久々に再会した板垣、その表情は、なぜか曇り顔であります。
晴信の自信に満ち満ちた態度。
板垣は、それが晴信の慢心ではないかと不安がっているのです。

晴信の慢心は確かに大正解なわけですが、
その原因となったのが自分自身の言葉にある、というところまでは、
さすがの板垣サマもお分かりではないようです。


一方越後では、当主の弟・長尾景虎が頭角を現しつつあります。
いよいよ長尾景虎、Gacktさん登場です。

話によれば、
NHKからの出演依頼を何度も断った上での出演。
それだけに、演技にもかなり力が入っています。

映像技術を駆使した神秘的な登場の仕方でしたね。
Gacktさんにふさわしい……のかな?


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田晴信)

ガクト(Gackt) (長尾景虎)

金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
高橋 和也 (教来石景政)
──────────
佐藤 隆太 (平蔵)
水川 あさみ (ヒサ)
河西 健司 (河原隆正)

柴本 幸 (由布姫)
──────────
加藤 武 (諸角虎定)

佐々木 蔵之介 (真田幸隆)

清水 美砂 (忍芽)
近藤 芳正 (相木市兵衛)
大森 暁美 (志摩)

竜 雷太 (甘利虎泰)

千葉 真一 (板垣信方)
──────────
制作統括:若泉 久朗
制作:中村 高志
演出:清水 一彦


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第25回「非情の掟」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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