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2007年7月 8日 (日)

大河ドラマ風林火山・(27)最強の敵

志賀城で捕らえられた当主の妻・美瑠姫。
武田武将の小山田クンにお持ち帰りされています。
美瑠姫は、最初は小山田クンに反発していましたが、
さすが女性の扱いに慣れているのか、
小山田クンは美瑠姫の心を見事につかみます。

……と見せかけて、
それは単なる美瑠姫の演技のようにも思えるのですが。

もし美瑠姫の演技で、
小山田クンがダマされていて寝首をかかれたりすれば、
結局彼は、女性によって身を滅ぼした
典型的人物になってしまいますからね。

今日は話の内容から、
家臣たちの間でも一触即発のシーンというのが
非常に多かったのですが、

日ごろからブラックジョークを連発している
ピリ辛な小山田クンとしての出番はなく、
この美瑠姫とのシーンが大部分を占めていましたね。


武田軍議の場で、弟・信繁は晴信を戒め、
勘助は「次の敵はお館様の心」とイタイところをつきますが、
晴信には、そんな家臣たちの心砕きは届きません。

「次の敵はとうに見定めておる!」

晴信の暴走は、誰に求められそうにありません。
いよいよ信濃最強・村上義清と戦う宣言をします。

そういえば、原 虎胤(鬼美濃/宍戸 開さん)久々に登場〜。
最近見ないので、
「どこ行ったんだ?」と気にはしていたんですけどね!
今回は久々の出番とはいえ、セリフはゼロでした……。

19年前の『武田信玄』のときは、
父親の宍戸 錠さんは同じ鬼美濃役でして、
毎週レギュラーとして出演されていたのに。

脱線、失礼……。


あえて負けを晴信に味わわせることで
晴信の眼を覚まさせたい勘助の態度に、
甘利は怒りまくります。

前当主の信虎が、
晴信ではなく信繁に家督を譲ろうとした気持ちが
今ようやく分かったと、諸角は大井夫人に打ち明けます。
しかし、信繁本人にはその気がなかったのか、
「控えよ!」とたしなめられてはいましたが。

戦を前に、一致団結しなければならないこの時期に、
晴信の暴走により、次第に崩壊し始めている武田家臣たち。
こうも何度も合戦が続くことに不満を高める家臣や農民たち。

このまま村上と戦うことに板垣は不安でなりません。


一方、村上方の間者として甲斐に潜入していた平蔵は、
武田出陣の情報を持って信濃に向かう途中、
甘利の家臣に捕らえられます。

その甘利、平蔵を軽い人質として
平蔵の恋人・ヒサの父親である矢崎十吾郎を仲介役に、
村上に面会を求めます。
たとえ主君を裏切ったとせよ、どんな手法を用いても
勝利を得たいという甘利の秘策のようです。

そんな甘利に対して、真田や相木は疑念を抱いています。


天文17年(1548)正月。
晴信はついに、村上攻めの下知をくだします。

負けを恐れるがゆえに
晴信が戦にのめりこんでいることに気づいた板垣は、
涙ながらに晴信に訴えます。

「自信を持て!」と。

死をもって主君に諭す、家臣の姿。
まさに、死を決意した板垣の遺言。

かっこいいですね♪


さて!
いよいよ来週は、板垣&甘利の壮絶な最期のシーン。
久々にロケーションでの撮影であります。

「親孝行 したいときには 親はなし」

今の晴信がまさにその状態であります。
暴走クンの晴信を抑えることにつながれば、
この二人の死は無駄ではなかったことになるのでしょうけどね。


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田晴信)

金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
高橋 和也 (馬場信春)
宍戸 開 (原 虎胤)
有薗 芳記 (河原村伝兵衛)
──────────
佐藤 隆太 (平蔵)
水川 あさみ (ヒサ)
大森 暁美 (志摩)
清水 美砂 (忍芽)

柴本 幸 (由布姫)

鹿内 孝 (須田新左衛門)
──────────
加藤 武 (諸角虎定)

佐々木 蔵之介 (真田幸隆)

永島 敏行 (村上義清)
今井 朋彦 (小笠原長時)
上杉 祥三 (高遠頼継)
近藤 芳正 (相木市兵衛)

竜 雷太 (甘利虎泰)

風吹 ジュン (大井夫人)

千葉 真一 (板垣信方)
──────────
制作統括:若泉 久朗
制作:中村 高志
演出:東山 充裕

◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第28回「両雄死す」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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NHK大河2007・風林火山」カテゴリの記事

コメント

実は…昨日後半の晴信と板垣の会話はよく意味がわからなかったのよぉ~

なるほど「自信を持て!」と。いう意味でしたかぁ~
ホント…日本語って(外国語も理解しちょらんけど)難しいよなぁ~

甘利…「武田信玄」ん時は本郷功次郎やったけど全くって言っていいほど竜雷太とキャラが違うよなぁ~

──────────

やまさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


あぁ〜、あの部分ですかぁ。

実はKassy、『風林火山』カテゴリーの日は、
ドラマをチラ見しつつ、セリフを大まかに聞き取りながら
あらすじを45分間、猛ダッシュでタイピングしてますので、
セリフの細かい部分は聞いていないんですよ〜。

要は、まとめればって意味で言えば
「自信を持て!」になるんだと思います。
(↑イマイチ自信なし)


>甘利…「武田信玄」ん時は本郷功次郎やったけど
>全くって言っていいほど竜雷太とキャラが違うよなぁ~
そうでしたね〜。

どちらかというと、竜・虎泰に比べると
本郷・虎泰はさほど存在感がなかったような……?
ストーリー上、第10回前後で
討死にしちゃったからですかねぇ〜?

でも、最期は周囲から串刺しされてました!

投稿: ★やま | 2007年7月 9日 (月) 19:17

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