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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2007年7月21日 (土)

交番検査(2)

Kassy、数年前から持病があるため、
2ヶ月に一度「交番検査」と称して、病院で検査をしています。


病名:甲状腺機能亢進症


と言いまして、
その中でも「バセドウ病」と言われる病気です。

ちなみに、甲状腺機能亢進症=バセドウ病 ではありません。

甲状腺機能亢進症という病気の枠組みの中に、
一つの項目として「バセドウ病」があるわけです。

前回、この病気について詳細に書いたのは半年前なので、
もう一度おさらいのつもりで説明を書いておきますね。
(こちらの記事も参照ください)


甲状腺とは、
のどぼとけの下の方、気管の上に左右に分かれてある
チョウチョのような形をした内分泌腺の器官でして、
新陳代謝を活発にするホルモンを分泌する工場であります。

例えば、全速力で100mを走ったとして、
身体を動かすことによっていろいろな変化が出てきます。
心臓の鼓動が速くなったり、息がハァハァ言ったり、
身体が疲れたり、運動したことで体重が減ったり、などなど。

その、走ったことで変化が起きた体内を
元の安静の状態に戻すためにホルモンを分泌する器官なんですね。

そして「機能亢進症」とは、
その機能が度を超えて(異常なほど)働きすぎる状態を言いまして、
ちなみにそれとは逆に、その機能が度を超えて働かない状態を
「機能低下症」と言います。


つまり、「甲状腺機能亢進症」とは、
ホントは大して動いていないにもかかわらず、
全速力で動いて身体がクタクタに疲れていると誤解した甲状腺が、
甲状腺ホルモンをたくさん出し続けてしまう病気なわけです。

仮にみなさんが、一日24時間ずっと毎日動きまくったとしたら?

  • 疲れる
  • (動き続けたから) 暑くなる
  • 心臓がドキドキする
  • 体重が落ちる
  • 食欲が増す
  • (ストレスで) 情緒不安定になる
  • (ストレスで) うつになる
……といった感じになりません?

ホントは大して身体を動かしていないにもかかわらず、
勘違いしている体内では、これらのことが起きてしまう。
これが「バセドウ病」の主な症状です。

【一般系】疲労感・暑がり・体重の減少
【精神系】情緒不安定・躁状態・分裂病
【消化器系】食欲亢進(=食欲が増す)
【循環器系】高血圧・不整脈→心房細動

そして、
・「甲状腺腫大」甲状腺が腫れる
・「心悸亢進」動悸や不整脈がひどくなる
・「眼球突出」甲状腺が腫れることで眼球が押し出されたようになる
という3つが「バセドウ病の三徴」と言われています。


その甲状腺機能のメカニズムとは?

Kassyは先週、この甲状腺機能の検査をして参りましたので、
その結果&推移と合わせてご説明いたしましょう。
前回も使いましたが、今回も同じ物語風に言い替えますね。


100m走をしたと仮定します。
100mを全速力で走りきった直後の体内というのは、
「めちゃめちゃ疲れたわ〜」という状態。

すると脳から
「身体を休めさせるホルモンを出すように甲状腺に伝えてきなさーい」
と“甲状腺刺激ホルモン”に命令します。

そして“甲状腺刺激ホルモン”は、
脳からの伝言を持って“甲状腺”のところへ行き、
「ホルモンを出せって脳が言ってるよ〜」と伝えます。

命令を受けた“甲状腺”は、
実際に身体を休めさせるために“甲状腺ホルモン”を出し、
新陳代謝を行って、身体を休めさせます。

これが、健常者の体内です。


でも、どの世界にも“ウソつき”は存在するもので、
人間の体内に“甲状腺刺激ホルモン”そっくりの“ニセモノ”が
ほんのわずか、微量ですが存在します。

このニセモノ、正確には“TSH receptor antibody”、
訳すと「TSHレセプタ抗体」などと言います。

「抗体」というのは、
人間の身体の中に、例えば風邪のウィルスが入ってくると、
そのウィルスを「敵だ!」と言ってやっつけてしまう役割のもの。
非常にいいヤツなんですよ、ホントはね(笑)。

ただ、時として、人間の体内にあるものに対して、
ウィルスと同じようにやっつけてしまう場合もあります。
「バセドウ病」の場合、まさにその状態と言ってもいいでしょう。

このウソつき野郎のニセモノは、
「脳からの命令だ」とウソを言って甲状腺をダマします。
だから、たとえ100m走をしていなくても(=疲れていなくても)、
「脳がホルモンを出せってさ〜♪」とウソの命令を甲状腺に伝え、
甲状腺ホルモンを出させようとするのです。

バセドウ病疾病者の場合、このニセモノ、
つまりTSHレセプタ抗体は 数値(多) になります。


──────────
そこでこのニセモノ(TSHレセプタ抗体)、
Kassyの場合はどうなっているのか、数値推移を見てみましょうか。
Gg2103
途中で検査項目が「TRAb」から「TSAb」に変更されたので
グラフが途切れていますが、
だいたいは同じものと考えていただいて大丈夫だと思います。
ちなみに「TRAb(赤)」の正常範囲は15%未満、
「TSAb(青)」の正常範囲は180%未満であります。

ほとんどの期間で、正常範囲を超えていますが、
最近は正常範囲に近づきつつありますね。
ニセモノの存在が少しずつ消えていっているようです。
とはいえ、薬の助けによるものも大きいので、
まだまだ予断は許さない状態であります。

ただ、途中二度にわたって数値がガンッ! と上昇していますが、
その共通項としては、検査した季節が「夏」であるというのが挙げられます。
これから、その悪魔な「夏」を迎えるので、
もしかしたら数値がまた上昇するかもしれませんね。
──────────


続きです。

甲状腺は、ニセモノにウソの命令を言われて
「はいはーい」とまぁ素直に純情に、
甲状腺ホルモンを出しまくるんです。

脳の命令には絶対服従である甲状腺、
ウソの命令なのに、指示通りに“甲状腺ホルモン”を出すんですね。
ニセモノなのかホンモノなのか、あるいは命令がウソかホントかは、
甲状腺では区別がつけられないようです。

いや。
もしかしたらホンモノかニセモノかの見分けは
実はついているのかもしれませんが、
Kassyから見ると、甲状腺が「イヤだ!!」と言っているにもかかわらず、
ニセモノが甲状腺をコチョコチョとくすぐって(笑)、
無理矢理、甲状腺ホルモンを分泌させているように
思えちゃうんですけどねぇ。

ニセモノ、意外にいじめっ子なんでしょうかねぇ〜 (^ ^;;)


「バセドウ病」疾病者の場合、そのニセモノがウソの命令を持って、
甲状腺のところに行く回数が格段に多いんです。

この病気でやっかいなのは、実際は身体は疲れていないのに、
“ニセモノ”が伝える“ウソ”の命令によって、
甲状腺は「身体が疲れている」と“勘違い”し、フル稼働して、
甲状腺ホルモンを分泌しまくってしまうところにあるわけです。

バセドウ病疾病者の場合、
甲状腺はフル稼働して甲状腺ホルモンを分泌しているわけなので、
この甲状腺ホルモン、つまりFree T4は 数値(多) になります。


──────────
そこで、この甲状腺ホルモン(Free T4)の
働きがどうなっているのか? 数値推移を見てみましょう。
Gg2101
治療を初めてすぐのころ、
分泌された甲状腺ホルモンは確かに多かったようですが、
最近は少しずつ落ち着いてきて、
特にここ2ヶ月ほどは基準範囲内におさまっていますね。

ニセモノの存在が少しずつ消えかかっているので、
その影響で、甲状腺がフル稼働する回数が減ってきているのでしょう。
──────────


続きです。

じゃあ、バセドウ病疾病者の場合、
“ホンモノ”の“甲状腺刺激ホルモン”は何をしているんだろう?

→こたえ。
“甲状腺刺激ホルモン”は、ほとんど何もしてません。

自分が脳からの伝言を伝えに行かなくても、
“甲状腺”はバリバリ働いていますからね。
寝っ転がって(←ホントか?) 休んでいます。

バセドウ病疾病者の場合、ゴロゴロしてお休みしているので、
この甲状腺刺激ホルモン、つまりTSHは 数値(少) になります。


──────────
そこで、この甲状腺刺激ホルモン(TSH)の
働きがどうなっているのか? 数値推移を見てみましょう。
Gg2102
Kassyの場合、ほとんどの期間で
甲状腺刺激ホルモンの動きが見られませんでした。
ただ、最近は少しずつ活動を再開してくれているようです。
おし! このままがんばってくれよ〜♪(^ ^)

このことからも、ニセモノの存在が
少しずつ消えかかっていることが分かるかと思います。
──────────


続きです。

ついでといってはなんですが、すごいな〜♪ と思うのは、
人間の体内には、甲状腺の働きをチェックするという
すばらしい検査機関もあるんですよー。

あ。

検査機関と言うと大げさですが、
甲状腺の働きに応じて数値が変化していく
「ALP」というものがあるんです。

バセドウ病は、身体としては常にフル回転の状態になります。
つまり、骨の代謝の回転が速くなるんです。
それを判断するのが、検査機関である「ALP」。
正式名称は「骨性アルカリホスファターゼ」というらしいです。

バセドウ病疾病者の場合、ALPは
「ちょっとぉ! 甲状腺さん。ホルモン出しすぎばい!!」と注意喚起し、
フル稼働して暴れまくっている“甲状腺”を押さえつけています。
車で例えるなら、ブレーキをかけてくれるんです。

甲状腺ホルモンが分泌されれば新陳代謝が行われるので、
この骨性アルカリホスファターゼ、つまりALPは 数値(多) になります。


──────────
そこで、この骨性アルカリホスファターゼ(ALP)の
働きがどうなっているのか? 数値推移を見てみましょう。
Gg2105
うーん。
まぁ、基準範囲内のすれすれを推移してますね(^ ^;;)
もう少し数値が下がってくれればGoodなんですがね〜。

これも、しばらくは様子見でしょうか。
──────────


これまで4つのグラフを見てきましたが、
つまり、バセドウ病というのは、

  • 甲状腺刺激ホルモンの“ニセモノ”の割合が高く、
    “甲状腺”が分泌する“甲状腺ホルモン”の量が多い。
  • したがって、骨の新陳代謝(ALP)の数値が高く、
    ホンモノの“甲状腺刺激ホルモン”はほとんど動きがない。
といったところになります。

ついでながら、バセドウ病治療によって、
副作用で白血球減少の症状があらわれることがあります。
Kassyは、この治療を3年にわたり続けていますが、
今のところ、副作用らしき症状は出てきておりません。
その白血球数値(WBC)と、

以前から気になっていた肝臓機能(ALT)の推移を
念のために見ておきましょう。


──────────
まずは白血球数値(WBC)の変動から。
Gg2104
WBCとは、当然ながら
World Baseball Classic の略ではありませんよ(^ ^)

白血球値は、2006年3月に正常範囲を異常にオーバーしていますが、
まぁ特に問題はないでしょう。
ま、油断は禁物ですけどねー。


続いて、肝機能(ALT)の推移を。
Gg2106
一時期、非常に数値が上がってしまいましたが、
再び落ち着いてきているようです。
ただ、正常範囲内にはまだまだほど遠いので、
この点も意識しながら治療を続けていく必要がありますね。

ちなみに、3月に受診した肝機能エコー検査の結果は
「脂肪肝」でした(^ ^;;)
──────────


今回の検査によって、服用する薬・メルカゾール錠は1日1.5錠、
つまり、1日1錠と1日2錠を交互に、というふうに減量できました。
治療を始めた頃は1日6錠(毎食後2錠ずつ)の服用でしたから、
考えてみれば、少しずつ快方に向かっているものと思われます。

ただこの病気、焦ってもすぐには良くならない病気ですから、
気長にのーんびり構えてじっくり治していくしかないですねー。
のーんびりがんばります♪

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コメント

いろんな病気が、ありますね!
友達にも何人かいましたが、詳しくはしりませんでした、
そう言えば柔道仲間には沢山いましたね?
眼球突出ですかね、最初怖かったですよ。

昨日からの、仲良しキャンプ終わりました!
無事には終わりましたが(-"-
キャンプファイヤーの時に子供同士が衝突、女の子の鼻が曲がってる、
お化け屋敷の時に怖がって虫除けスプレーを噴射、他人の目に、
疲れましたよ。

──────────

うっちゃんさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


そうですねー。
バセドウ病の場合は、見た目には一般の方と
そう相違ないように見えるので、
精神的にいろいろ大変な目にも遭いました(^ ^;;)

でも、普段は病気を意識せずに
のーんびりと治療を続けています。

現在は治療中の身であっても、
今は普通通りにすごせているので、
「まぁなんとか……」という感じですね。


>昨日からの、仲良しキャンプ終わりました!
キャンプお疲れさまでした♪
いろいろ事件があったみたいですね。

女の子の鼻が曲がっちゃったんですかぁ!?
そりゃ大変だぁ〜!

こんばんわ
おぉ--
勉強になります。
結構人間って病気のこと知らなさすぎると思うんです。
知りもしないのに、ちょっと特別扱いとか距離を置く人多いですもん。。
だから、こうゆうブログを見ると「勉強しなきゃ!!」って思いますねぇ。


私は何もできませんが、頑張ってください。
応援しています。
んで、私も少しでも病気のことがわかればいいなぁーー。

──────────

MIさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


そうですね、バセドウ病の場合は
女性の300人に1人、男性の1,500人に1人が
この病気にかかると言われています。
どちらかと言えば、女性が多い病気です。

原因はハッキリとは分かっていません。
ただ、ストレスが多い人(マジメな性格など)に
かかりやすいという兆候があるようです。

文中にもあるように、バセになったら一気に体重が激減します。
激減した頃を思い出してみると、塾で働いていた頃、
ちょうど高等部の校長職を任命されていた時でして、
今までの小・中学部の業務とは全く異なる仕事内容で、
確かにストレス感じまくりな毎日を送っていましたね〜。

でも、実際に治療を始めたのは体重激減から3年2ヶ月後。
体重激減に加え、不整脈(心臓の鼓動がリズミカルに打たない)、
不眠症などなど、いろいろな弊害が出てきて、
やっと病院に行く決心を固めたわけです。

もっと早くに治療を始めていれば良かったですね……。
病院の先生からも「もうちょっと遅かったら危なかったよ」と
言われました(^ ^;;)

治療を初めてもう3年。
数値もアップダウンを繰り返しながら、少しずつ落ち着いてきました。
ただ、バセは再発率が高いので、完治したといって気を緩めるのではなく、
数ヶ月おきの血液検査を続けて様子を見ていこうと思っています。


>知りもしないのに、ちょっと特別扱いとか距離を置く人多いですもん。。
そうですね〜、確かに今までも病気のことを理解してもらえず、
ずいぶんと辛い言葉を浴びせられたものです(^ ^;;)
首廻りが太くなる以外、見た目には全く分からない病気ですからね。
まぁ、何とも感じませんでしたけど〜。

だから、MIさんのように「病気を理解したい」って言う方は
とても安心するし、感謝感謝という気持ちでいっぱいです。


>応援しています。
ありがとうございます(^ ^)
バセは内科の中でも「内分泌科」に属する病気で、
外科などと違ってすぐに治せる病気ではないので、
ホントにゆっくりゆっくり治療を進めていきたいです。
普段は病気を意識せずに過ごせていますので、大丈夫ですよ!

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