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2007年8月 5日 (日)

(31)裏切りの城

晴信は小笠原長時を追い落とし、
信濃府中を手にすることができました。

……というのは表向きでありまして、

実は武田軍を目前にして、
恐れをなした小笠原が逃げ帰った、というのが正直なところです。
その後、当然のことながら村上義清を頼るべく、信濃葛生城に向かいます。

葛生城で、逃亡してきた小笠原と対面した村上ですが、
村上は北信濃の戦国大名、そして小笠原は信濃全体の大名であり、
格は小笠原の方が上なので、形上は臣下の礼をとってはいます。
しかし「武田からようも逃げて戻られましたな」などと、
明らかに小笠原を侮辱した物言いや態度で接しています。
あからさまに「無用の長物じゃ」と言わんばかりであります。

小笠原も、恐らくは「なにを〜っ!!」と言いたいのでしょうが、
村上が言う一言一言が当たっているのか、
完全に自分の権力が失墜している実態を目の当たりにし、
一言たりとも村上に言い返せないわけです。


ともかく、晴信にとって
残る信濃の大敵は村上義清ただひとり。
その村上を倒すためには、居城・葛生城の南側にある
難攻不落の砥石城を攻略することが不可欠であります。

その役目は真田幸隆が担当していました。
過去に砥石城を所有していたので、城内のすべてを知り尽くしており、
しかも今は、砥石城のすぐ隣の松尾城にいるので、何かと好都合なのです。

幸隆は、信濃を奪い返せば、その奪い返した土地を
幸隆のものとする約定を晴信と交わしているらしく、
信濃奪還を最終目標に掲げている幸隆にとっては、
何が何でも村上を倒そうと意気込んでいるわけであります。

そんな勘助は幸隆に、村上への攻略は時期尚早と戒めます。


勘助の屋敷──。
第一家臣である太吉一家が同居しています。
太吉の息子たちは、真剣かおふざけかはともかく、ヤリの訓練。
そして太吉の娘たちは井戸から水をくみ上げ、家事手伝いであります。

太吉の母から「はよせんと、日が暮れてしみゃ〜だよ」と言われて
「もー、わかっとるだに!」と、ものの見事に反抗期。(^ ^)
『風林火山』の中で、太吉一家のやりとりは
けっこう癒しのシーンと位置づけられているようですね。

伝兵衛が根来寺から買い付けてきた“種子島(=鉄砲)”2丁を持って、
鉄砲商人に扮し、越後への潜入を試みます。
越後の長尾景虎の、武将としての器を見極めようとしているようです。

晴信からは「そち(勘助)が戻ってくることこそが大事」と
温かい言葉をかけてもらい、勘助を送り出します。
晴信は、すっかり「ご乱心」の姿から
今や「主君の鑑」の姿へと変貌しているわけです。


一方、真田家では──。

さわやかな幸隆にしては、非常に冷酷な目をして家臣たちを睨みつけます。
一時期のご乱心晴信を見ているような姿であります。
裏切り者の存在を家臣たちに明かし、幸隆は春原若狭守に疑いをかけます。

「それがしは違いまする!」と必死に釈明する若狭守に暴行した上、
兄をかばおうとした、若狭守の弟・春原惣左衛門に
兄の首を討つよう厳命を下します。
間一髪のところで打ち首は止めさせますが、
幸隆の指示で、若狭守は牢屋行きとなりました。

その直後、
無実の罪を着せられた若狭守を助けるべく、弟・惣左衛門が村上の元を訪れ、
真田の城に攻め込んで、幸隆を討ち滅ぼしてほしいと懇願します。
真田の策略ではないか? と疑う村上に、
それが紛れもない事実であると証言する真田の家臣・人物Xが現れます。
その人物Xを村上に紹介したのは、村上家臣・常田隆永。

ここまで証拠が揃えば、疑い深い村上も、
真田家で行われたことは事実と信じねばなりません。


実は、これらは真田が仕組んだ村上へのワナであります。
真田家の家臣団の中に村上の間者(人物X)がいる、という情報は
実は隠密・葉月によってもたらさたものでありまして、
無実の罪を着せられた若狭守も、その弟・惣左衛門も、
真田のワナを理解した上で演技していたわけです。
ついでながら、人物Xを村上に紹介した常田は、幸隆の実弟であります。

つまり、ホントの裏切り者(人物X)の目の前で、
わざと裏切り者ではない家臣(若狭守)に疑いをかけ、
その事件が元で寝返った家臣(惣左衛門)を
裏切り者・人物Xの証言によって、村上に信用させる……。

真田は勘助から忠告を受けてはいましたが、
この裏切り者の存在を逆手に取って、
村上に謀略を仕掛ける作戦をとるわけです。

幸隆にボコボコにされた若狭守。
体中包帯だらけで、見ているだけでも痛々しい姿。
しかし、若狭守は幸隆の暴行が村上への作戦と知っているので、
みんな仲良く酒盛りなのであります。


真田の城に攻め込むことに決した村上軍。
その先鋒は、小島五郎左衛門と矢崎十吾郎が務めます。

矢崎十吾郎は、平蔵と結婚したヒサの父親であります。
以前、ヒサを側室にと望んだのを蹴ったためか、
今回の先鋒は、その報復人事であります。

ということは、やはり村上は心のどこかで
「真田の策略では?」と疑いを持っていたようです。
ホントにどこまでも疑いをかけるヤツなんですね(^ ^;;)


果たして、幸隆の策略通りに事は運び、
村上軍は真田の城に攻め込み、待ち構えていた真田勢の餌食となります。

平蔵との新居で、一心に父の無事を祈り続けるヒサ。
得意の弓の腕を認められ、今では村上に仕える平蔵。
その祈りもむなしく、十吾郎は方々から無残にも串刺しにされ、
平蔵とヒサの名を叫びながら、ついに命を落とします。

十吾郎の平蔵への遺言「早く、孫の顔が見たいのう」

それだけに、平蔵は武田への憎しみを新たにします。
ホントに彼の運命は、
最初から最後まで「武田憎し」で続いていくわけです。

真田の策略を見て、晴信は村上を攻めるべく出陣していきます。
これが後に「砥石崩れ」となっていく部分であり、
ひいては「川中島血戦」へと続いていく重要な部分であります。


一方、幸隆の村上攻略を知らない勘助。
そのころ越後国で、種子島を手土産に景虎と対面していました。
鉄砲商人であることを認識させるため、勘助は伝兵衛とともに、
久々にぼろぼろの布を着ての参上であります。

景虎、その出で立ちにいろいろと難癖をつけますが、
家臣の直江実綱に「根来衆とはこういうものです」と
実体を分かっているのか分かっていないのかが
よく分からない返しで、景虎に納得させようとしています。

まぁ景虎も、そこまでこだわりはないようで
(↑ここが今川義元とは違う器量の大きさですね〜♪)

景虎は勘助に「100丁用意せよ」と命令します。
しかし、100丁準備できるまでは、
勘助の身柄は越後にて預かる、との条件付きであります。

勘助、危機一髪──。


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田晴信)

ガクト(Gackt) (長尾景虎)

池脇 千鶴 (三条夫人)

金田 明夫 (飯富虎昌)
田辺 誠一 (小山田信有)
高橋 和也 (馬場信春)
金田 賢一 (柿崎景家)
──────────
佐々木 蔵之助 (真田幸隆)

佐藤 隆太 (矢崎平蔵)
水川 あさみ (ヒサ)
真木 よう子 (美瑠姫)

清水 美砂 (忍芽)

岡森 諦 (矢崎十吾郎)
高田 延彦 (小島五郎左衛門)
──────────
西岡 徳馬 (直江実綱)

永島 敏行 (村上義清)

鹿内 孝 (須田新左衛門)
木村 元 (本庄実仍)
大橋 吾郎 (大熊朝秀)
橋本 じゅん (常田隆永)
今井 朋彦 (小笠原長時)
近藤 芳正 (相木市兵衛)

浅田 美代子 (萩乃)

加藤 武 (諸角虎定)

藤村 志保 (寿桂尼(回想)) ※ クレジットなし
──────────
制作統括:若泉 久朗
制作:中村 高志
演出:福井 充広


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第32回「越後潜入」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

12345逃しました。

──────────

うっちゃんさーん。こんにちは!
今日も乗務お疲れさまでーす。


あらあら〜。
逃してしまいましたかぁ……!!

残念ー。

まぁ、なかなか狙って
取れるものではないってことでしょうね。
あんまりお気になさらないでくださいねー。

まだまだチャンスはたくさんありますから♪

平蔵なんやけど…
前の大河「武田信玄」んのときはコント赤信号の渡辺くんが演じてたかな?
でも最初から武田軍やったような気がするよん♪

太吉一家…
久しぶりに「村のテーマ?」の曲が流れてほのぼのとした気分になっちゃったよぉ~(笑)

──────────

やまさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


あぁ〜、そうでしたねー(^ ^)

あの時の「平三」は、
高坂弾正(村上弘明さん)がまだ「源助」と名のっていた頃の
農民仲間でありまして、弟は「平五」、母は「とら」と申します。
なんと得意技は「石なげ」(笑)。
およそ100mほどもあろうかという距離でさえ、
林の中から的確に兵士に命中させることができるという。。。

武田晴信(中井貴一さん)は、
その「平三」の「石なげ」技を使って屋敷を襲い、
山本勘助(西田敏行さん)とともに
諏訪の湖衣姫(南野陽子さん)を奪いに行きました。


村のテーマも、ホントにほのぼのしますね!
タンタン♪ タラン♪
タンタン♪ タラン♪

心情を奏でる千住音楽の中にあって、
ああいう音楽は、ホッと一息つけるから不思議です。

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