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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2007年9月16日 (日)

(37)母の遺言

死期を悟ったお北さま(大井夫人)が勘助を呼びつけます。
意外ですが、お北さまと勘助は「初顔合わせ」だったようです。
お北さまは勘助に、
由布姫のこと、そして晴信の行く末を託します。

「武田家が滅びるとしたら、晴信が父にしたことの報いでしょう」

かつて晴信が、父・信虎と対立したように
晴信と嫡男・太郎義信の親子が争うことを恐れていたわけです。
勘助は、お北さまを安心させるべく
「良き国をお作りになりまする」と返します。


今川義元の娘を太郎義信に嫁がせることが決まりました。

あの憎々しい義元が、よくもまぁこんな案に賛成したなとは思いますが、
ともかくこれによって、武田─今川の同盟ラインは守れるわけです。

一方、相模の北条との結びつきのことも考えておかねばなりません。

以前は小山田信有が窓口になっていましたが、
小山田は先週の放送で亡くなっているので、
「放浪癖のある(by 諸角虎定)」との評判の勘助が、北条まで出向きます。

そのころ、北条氏康は関東管領・上杉憲政を追い詰めていました。

初登場となる氏康嫡男・新九郎氏政に、家臣の清水吉政が
上杉憲政情報をご丁寧にも教えてくれるのですが、
氏政がたまたま画面上で初登場だっただけで、
氏政が急に産まれてボンッと成長したわけではないので、
本来ならば、こんな場面はあり得ません。

しかし、

めったに登場しない憲政のことを、このシーンによって
お茶の間桟敷の視聴者も、氏政と一緒にお勉強しましょうね♪
というサービスシーンとなっているわけです。
(またの名を「説明ゼリフ」と言いまする)

ちなみに氏政を演じているのは、
大衆演劇で活躍中であり、「天才女形」との呼び声が高い
かの有名な早乙女太一くん、御年十五歳。
ちなみに来週には、花の十六歳であります。

そんな太一くんが、後北条氏を滅亡へと進めた氏政役とは
少々「役不足」な気もしますがね(^ ^;;)


上州(上野国)の豪族で、上杉憲政に属していた長野業政は、
憲政に、長尾景虎を頼って越後へ落ち延びてはどうかと進言し、
憲政は決意します。

憲政嫡男・竜若丸は、
家臣・妻鹿田新助とともに上州に残ることになりました。
憲政と竜若丸の両者とも落ち延び、両者とも討ち取られれば、
関東管領・上杉家の再興はかなわなくなってしまうわけです。

ひとまずは隠れ家に忍んでおいて、
「越後からの援軍が来ぬ時は、我らだけでも北条に打って出よう」
と妻鹿田に話している竜若丸であります。
父君・上杉憲政の堕落ぶりとはえらい違いです。


真田幸隆は、以前の主君・業政の身を心配していました。

「武田につけ!」という勘助の勧めを受け、業政の元を離れるとき、
幸隆は真面目にも業政に挨拶をしているのですが、
嫌み一つ言わず、幸隆を公然と送り出した御仁であります。
しかも、幸隆の妻・忍芽や真田家臣たちも殺されることがなかったため、
幸隆は業正の器の大きさを感じているわけです。


関東制覇目前の氏康の元を勘助が久々に訪れます。
小山田が北条と武田の窓口となっていたので
彼の死は、遠く関東の氏康の耳に届いているわけです。

武田としては、
今川との同盟を続けながら、北条とも関係を断つ気はない姿勢。
なので勘助は、晴信の娘を氏政に嫁がせると氏康に提言します。

越後の長尾景虎の存在が大きくなって来ている以上、
それぞれが長尾と敵対するよりも、
武田・今川・北条の三国が長尾に対抗するのが得策と
勘助は考えているようです。

つまり、甲斐─駿河─相模の“三国同盟”。

関東管領として実権を握ってきた上杉憲政が越後に逃げ出した以上、
この話は、北条にとっても決して悪くはないようです。


ちょうどそのころ。
先週の由布姫に続き、今週は三条夫人に会っているお北さま。
三条に対しても優しい言葉をかけ、感涙させております。
死期を悟り、よっぽど焦っているのか、
最後の挨拶回りをしているようです。


越後に到着した上杉憲政は長尾景虎と会い、
「北条氏康を成敗してはくれぬか?」と見下すように言い放ちますが、
しかし、それを直江定綱は時期尚早と断ります。
憲政としては、嫡男を上州に残して越後に来ているので
1日でも早く、助け出しに上州に戻りたいわけです。

「実は──」
と、重い口を開いた宇佐見定満から告げられたのは
憲政にとって衝撃的な事実でありました。


──────────
<イリュージョン>

憲政家臣・妻鹿田が、竜若丸を人質に北条への寝返りを申し出てきます。
竜若丸の目は、恨みに満ちた目であります。
それを見破った氏康は竜若丸に、
本懐を遂げさせ、せめて武士らしい最期を与えるべく、
縄を解き、刀を与え、氏康に対して決闘を挑ませるわけです。

この決闘、氏康が勝ち、竜若丸は絶命してしまうわけですが、
「この者は誠の武士(もののふ)ぞ!」と、義を守る大切さを氏政に教えます。
一方、寝返りを図った妻鹿田は、裏切りを怒った氏康によって誅されます。
──────────


「竜若丸〜ッ!!」と叫ばずにはいられない憲政ですが、
竜若丸はすでにこの世にはいないため、遅きに失しております。
しかも、この事実は憲政ご一行のみがしらないことだったようで、
この人物、どこまで抜けているのかは分かりません。

景虎が苦々しい顔で言い放ちます。
北条氏康は、この長尾景虎がいずれ成敗つかまつる──。


そして武田家。

晴信嫡男・太郎義信と義元の娘との婚儀が成立したことで
「これでまた、一歩京に近づきましたなぁ」とのんきな萩乃と三条。

それに対して、同席していた飯富は何か浮かぬ顔をしています。
この同盟が将来破棄された場合、義元の娘と結婚する
義信の立場が悪くなるのではないかと危惧しているわけです。

甲斐に戻った勘助は、晴信の娘を北条に嫁がせるように進言します。
政略結婚を重ねることで、三国同盟を成立させる勘助の策なのですが、
晴信の娘を今川に嫁がせるだけでも、そうとう渋っていた晴信が
この案を受け入れてくれる理由がイマイチ分かりません。


お北さまの居室。
半ば崩れるようにして眠っておられます。

年老いて、一人で酒を仰ぐ晴信。
いかにもド派手な衣裳で、目の下には隈。
晴信の手には、くるみが2コ。

そう、いつぞやの武田信虎を彷彿とさせる姿であります。

その部屋に乱入して来た義信。
「何ゆえ今川家と戦をなさいますか!」
言い争いになり、義信が晴信を襲うわけです。

回想シーン当時の亀治郎さんは、歌舞伎がかっていない演技であり、
(現在の亀治郎さんは、わざと歌舞伎調の演技をされておられますが)
それが一層、時代が経過したのだなぁという気持ちにさせてくれます。


夢から覚め、仏堂に入ったお北さま。

「分かりませぬ……」とつぶやきながら、
そして最期まで武田家の行く末を案じながら、
天文21年5月、静かにこの世を去っていきました。

春は花 秋は紅葉の
 いろいろも
  日数つもりて 散らばそのまま

翌朝、仏堂にやってきた晴信がお北さまの亡がらを見つけたのですが、
晴信自身、いつかは来ると覚悟はしていたようです。


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田晴信)

ガクト(Gackt) (長尾景虎)

池脇 千鶴 (三条夫人)

金田 明夫 (飯富虎昌)
金田 賢一 (柿崎景家)
近藤 芳正 (相木市兵衛)
──────────
佐々木 蔵之介 (真田幸隆)
田中 実 (妻鹿田新介)
清水 美砂 (忍芽)

浅田 美代子 (萩乃)
──────────
西岡 徳馬 (直江実綱)

松井 誠 (北条氏康)

横内 正 (清水吉政)
大門 正明 (倉賀野直行)
大橋 吾郎 (大熊朝秀)
市川 左團次 (上杉憲政)

仲代 達矢 (武田信虎(回想))

風吹 ジュン (大井夫人)

緒形 拳 (宇佐美定満)
──────────
制作統括:若泉 久朗
制作:中村 高志
演出:清水 一彦


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第38回「村上討伐」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

ちょい旅に出ておりまして
1日遅れで録画してた今回の巻を見ましたぁ~
サブタイトル「母の遺言」
実は3シリーズ連続してサブタイトルとなっちょるよねぇ~
義経、功名が辻、風林火山とね!

はてさて来年の大河で4シリーズ連続となるかどうか…

──────────

やまさーん。
連続コメントありがとうございまーす。


>実は3シリーズ連続してサブタイトルとなっちょるよねぇ~
( ̄□ ̄;;)はっ
き……気がつかなかったぁ……!!
やまさん、すっげぇ〜♪

ちょいと悔しい(←負けず嫌い(笑))

ヒマがあったら、大河ドラマのサブタイトルの中で
最も多く使われたものを探してみたいですね〜。

来年の『篤姫』、
母親役と言えば、篤姫の母親・お幸(樋口可南子さん)なのですが、
篤姫は、島津一門の島津忠剛家から島津本家へ(島津斉彬の養女となる)、
その後に将軍家お輿入れで大奥へと進んでいくので、
パパさん(島津忠剛=長塚京三さん)とママさんは、
篤姫が江戸へ向かう辺りでフレームアウトしそうな気もしますが、

お輿入れ後のママさんの行動如何によっては、
「母の遺言」というサブタイトルも考えられなくもなさそうですね!
ま、ドラマで、どれぐらい母親に比重がかかっているかでしょうね。

ちなみに、
島津久光(山口祐一郎さん)の母親はお由羅(涼風真世さん)なのですが、
久光役の山口さん(52)よりも年下の涼風さん(48)が母親役という……(^ ^;;)
ま、『八代将軍吉宗』の
徳川吉宗(西田敏行さん)とお紋(山田邦子さん)ほどではないですけどね〜。

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