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お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2007年10月28日 (日)

(43)信玄誕生

勘助はリツを養女に迎えました。

翌朝。
早く起きて勘助の側に控えているリツを見て、
勘助は「早いの」と声をかけます。

「疾きこと風の如く、でございますよ」と笑って返すあたり、
リツとしては してやったり! のつもりですが、
大事な言葉を取られ、勘助は面白かろうはずもなく、
そのように軽々しく申すものではないとリツを戒めます。

リツも、そう簡単に引き下がる女性ではありません。
「どんな風にですか?」と問いかけると、
勘助は答えます。

「もっとこう……心をこめてじゃ!」

このセリフの直後、テーマ冒頭の
「疾きこと、風の如く……」というナレーションが始まるのですが、
途中から、この流れが読めてしまったKassy。
ん……んー、ま、まぁNHKにしては、
なかなか面白いアヴァンタイトル(イントロ)の仕上がりです。

勘助が、カメラ目線で言ったなら、
平成7年『八代将軍吉宗』での近松門左衛門のように、
また違った出来映えになっていたかもしれませんね。


養女になった今でも、
勘助に恋するリツはその想いを勘助にぶつけますが、
勘助は静かにたしなめます。

「皆が聞いておる」というのです。

実際、部屋の裏では、
伝兵衛や太吉夫妻が二人の会話に聞き耳を立てていて、
感づかれたと慌てています。


真田屋敷を訪れた勘助。
嫁として迎える予定の女人を養女として迎えた勘助の行動は
武田家臣団の間でも相当ウワサになっていたようです。

「妻との暮らしには慣れたか?」と幸隆はからかい、
忍芽は幸隆をたしなめますが、その忍芽でさえも
「早く夫(勘助)に先立たれることを悲観なされたのでしょう」と言い、
逆に幸隆にたしなめられる始末。

揚句の果てには「息子たちはそなたにはやらんぞ!」と言われ、
とにかく勘助は、両者からヒドいことを言われたい放題であります。


先週の放送で、景虎出奔の原因を作った長尾の重臣・大熊朝秀。
その大熊を寝返らせた晴信は、
そのままの勢いで、北信濃にいる長尾勢力の一掃を図ります。

その武田に対して景虎が兵を挙げたのは、
翌年である弘治3(1557)年4月17日。
越後の深い雪に閉ざされていて、身動きがとれなかったわけです。
ただ、景虎が武田に対峙しても、
武田は攻められれば引き、引いては攻めるという戦法で
真っ正面からの決戦を避けたため、景虎は戦果を残すことはできません。

この武田と長尾の対決『第三次 川中島血戦』ですが、
意外な形で決着をみます。
時の第十三代将軍・足利義輝が使者・森坊を遣わし、
両者に和議を結ぶように命じたわけです。

晴信は素直に和議を受け入れますが、
信濃守護の職を条件に、であります。

将軍の使者が帰った後の大広間で、馬場信春は
和議を結んでしまっては、今後は越後と戦えなくなり、
もし戦えば将軍の上意に背くことになる、と注進しますが、

勘助に言わせればそれは真逆でありまして、
信濃守護になったからこそ、武田の領地を侵す者がいれば
対 越後とはいえども正々堂々と戦える、というのです。


一方、景虎は、晴信が信濃守護になってしまったことで、
信濃出兵の大義名分を失ってしまいます。
そこで、無用の長物・上杉憲政が景虎に救いの手を差し伸べます。
(落ちぶれても)関東管領である憲政が景虎を養子に迎え、
景虎に関東管領職を譲ろうと言い出すわけです。

景虎が関東管領職を受けられれば、管領職は守護職より上位なので、
武田を討つ大義名分を再び得ることができる──。
関東管領を継ぐ承諾を将軍より直々に得るために、
再度上洛することを決意します。

先の上洛で、景虎が朝廷に顔を売ってきたことを
ただでさえ目が丸いのに、その丸い目をさらに丸くして驚く憲政(・・)
無能なあなたとは違うのよ〜。

その上洛前。

景虎上洛中の越後を宇佐見に任せますが、それとは別に、
景虎に仕えている浪の嫁ぎ先を探してほしいと依頼します。
浪は景虎を愛しており、景虎もその想いを知っているわけですが、
自分の側近くに仕えたまま歳を重ねていくのは
「不憫でならぬ」のだそうです。

その後、浪は 景虎の上洛中に
春日山城をひっそりと旅立ち、出家したそうです。

ちなみに、浪の妹・お船は
再来年(2009年)の大河ドラマ『天地人』の
主人公・直江兼続の妻だそうです。


ひとりの女性の嫁ぎ先をめぐった話は、
何も越後に限った話ではなく、
甲斐の山本家でも行われていました。

リツの婿取りに動いている勘助は、リツと軽い言い争い。
「なぜ茂吉ではダメなのじゃ!?」と勘助が言うところを見ると、
太吉の息子・茂吉をリツの婿に迎えようとしているようです。
「ならば伝兵衛でもよいと申すか!?」と迫ると、
リツは露骨にイヤな顔をし、拒絶反応を起こします。

庭先で気持ちよさそうに寝ていた当の本人(伝兵衛)が
うつろな顔でムクッと起きましたが、
こんな姿なら、リツでなくとも「嫌じゃッ!!」と言うはずですね。

そこへ駆け込んできた、茂吉の母・おくま。
「ご主人さま、そんりゃあひでぇだに!」と勘助に詰め寄ります。
茂吉の母・おくまは、茂吉がリツの婿として
山本家に養子に入れられるのには大反対であります。

なんでも、茂吉の弟の熊吉と与吉は勘助の命で他家へ養子に出され、
妹のヤエとトメはすでに嫁いで家から出ているので、
おくまのそばに残っている実子は、茂吉一人であります。
おくまにしてみれば、自分の子どもたちが
次々と養子として出されることに抵抗があるようです。
特に茂吉は、葛笠家の長男坊なので、
なんとしても死守したいのでしょう。

リツの婿取りの話は一向に進みません。

勘助は、話をまとめるつもりが、
どんどんと話を乱していっているようにも見えます。
リツは「しばらくはこのままで」と勘助に伝え、
一旦収束をみます。


晴れて、甲斐国・信濃国の守護となった晴信は出家をし、
「信玄」と号します。

──戦国大名・武田信玄 の誕生であります。

主君に倣って出家した武田家家臣と入道号は以下の通り。

  • 山本勘助……道鬼
  • 真田幸隆……一徳斉
  • 原 虎胤……清岩

幸隆は、真田家菩提寺の真田山長谷寺の開山である
晃運字伝のもとで出家します。
かつて、落ちぶれかけた幸隆を厚く庇護した晃運ですが、
真田家再興の折には、寺を建立して晃運を開山となそうと
幸隆と約束していたわけです。


入道姿となって帰宅した勘助は、リツに女断ちと酒断ちを宣言します。

女断ちについては、勘助に心を寄せるリツの向こうを張った
勘助の予防線とも考えられますが、
「かなり前から女は断ってはおりませぬか」と突っ込まれるし、
酒断ちについては「倉にある酒は全部捨ててしまいましょう」と
容赦なしであります。

「酒は──少しならよいようじゃ」と
酒好きな勘助は、慌ててリツの下手に出ます。
軍師という職業柄、これが策略なのか
勘助の自分への甘さなのかは分かりませんが、
この勝負、娘の圧勝ですね。

思ったことをそのまま口にしてしまう
リツ自身の性格もあるのかもしれませんが、
養女ではなく、もし嫁として迎えたとしても、
勘助は間違いなく、リツの尻に敷かれていたかもしれません。
リツは全てお見通しの上で、勘助に言い放ちます。

「承知致しました、ド・オ・キさま!」

交際時の彼女の姿と、結婚後の奥方の姿の違い、
茶の間桟敷のみなさまも、見極めが肝心ですよぉ〜♪
ってことでしょうかね。


越後の矢崎家──。

平蔵・ヒサ夫妻には、亡父・十吾郎の名を受け継いだ長男と、
平蔵の憧れだったミツの名を受け継いだ長女という
二児の子どもに恵まれ、今では大きな屋敷に居住しています。

そのミツが、平蔵の刀に触れていても気づかないほど、
平蔵は自分の生きる道に迷いを生じているようです。
自分の人生を勘助のそれと比較する辺り、
平蔵は勘助をよきライバル、目標と思っているのですが、
実は伝兵衛ら勘助の直臣と比較して、
勘助を一番尊敬しているのかもしれません。

相変わらず旦那を呼び捨てにするヒサには違和感がありますが、
平蔵は平蔵で、40歳を迎えたということにも違和感があります。


景虎が上洛の途につき、留守を任された宇佐美は
信玄を倒すための新たな策を練り始めます。

まさにそんな時、宇佐見の琵琶島城を突然訪れた平蔵。
格別の計らいで宇佐見と直接会うことができたわけですが、
「甲斐の山本勘助を超える軍師になりたい」と、
宇佐見に軍学の教えを乞います。

自分ならいざ知らず、敵国の軍師を目標にしている平蔵に
宇佐見はたまらず苦笑しますが、
とりあえず平蔵に試験することにします。

武田の命を狙う者と接触せよ、というのです。

その者とは、
かつて信玄に滅ぼされた諏訪頼重と禰々姫の忘れ形見である
長岌((ちょうきゅう) 前名・虎王丸)であります。

この長岌の顔を見て「どっかの誰かに似てるなぁ〜」と
思ったあなたは、するどい!(^ ^)

長岌の演者は柄本 佑(えもと・たすく)さん。

名字を見てお分かりかもしれませんが、
昨年の大河『功名が辻』で豊臣秀吉役を好演した柄本 明さんと
女優・角替和枝さんの息子さんであります。
ついでに、同『功名が辻』で後陽成天皇として出演し、
父子共演を果たした柄本時生さんは、佑さんの実弟です。

次回、その長岌が伯父の武田信玄の暗殺を企てます。


そろそろ物語のエンディングが近づいてきたので、
某局の某番組風にしてみました(^ ^)

永禄2(1559)年5月、晴信は出家して「徳栄軒信玄」と号す。
「第四次川中島血戦」(山本勘助の討死)まで

あと2年4ヶ月──。


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田信玄(晴信))

ガクト(Gackt) (長尾景虎)

金田 明夫 (飯富虎昌)
高橋 和也 (馬場信春)
宍戸 開 (原 虎胤)
有薗 芳記 (河原村伝兵衛)
──────────
佐々木 蔵之介 (真田幸隆)

佐藤 隆太 (矢崎平蔵)
水川 あさみ (ヒサ)
前田 亜季 (リツ)
占部 房子 (浪)

清水 美砂 (忍芽)
──────────
西岡 徳馬 (直江実綱)

市川 左團次 (上杉憲政)

金田 賢一 (柿崎景家)
大橋 吾郎 (大熊朝秀)
大門 正明 (倉賀野直行)
木村 元 (本庄実仍)

緒形 拳 (宇佐美定満)
──────────
制作統括:若泉 久朗
制作:中村 高志
演出:大杉 太郎


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第44回「信玄暗殺」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

いやぁ~
今回のMVPは「リツ」やねぇ~
いい味が出しちょるよん
なんとなく「みつ」を彷彿させるんよ♪

対照的なんは「浪」さんかな?
陰で男性を支える昔の日本女性ですかねぇ~
現代で彼女のような女性はいないのかもです

平蔵…
何気に子供が二人いてて下の娘の名前が「みつ」やったねぇ~
まだ未練があったんやろうね(笑)

──────────

やまさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


>今回のMVPは「リツ」やねぇ~
山本勘助をめぐる3人の女たち……。
ミツやん、由布姫、そしてリツ。

リツを妻とせず、養女にしたことを考えると、
やはり勘助の中では、
ミツやんが永遠の女性? なんでしょうか。

由布姫も永遠の女性と考えることはできますが、
ミツやんに対する気持ちと、由布姫に対する気持ちは
およそ性格が違うものでしょうからね。

実はKassy、そこまでリツをマークしていなかったのですが、
このドラマのリツに対する比重が重くなってきているようで、
最終話、リツがどんな風になるのか楽しみにしているんです。


>なんとなく「みつ」を彷彿させるんよ♪
ミツやんもリツも、勘助にはその気がなかったのに、
「好き好き〜」って言いよってきた方ですからね。


>まだ未練があったんやろうね(笑)
平蔵も、ミツやんに対しては「永遠の女性」なんでしょう。
よくもまぁ、あの奥方が許したな〜とは思うのですが(^ ^;;)

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