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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2007年11月18日 (日)

(46)関東出兵

永禄3(1560)年、
長尾景虎はついに、上杉憲政を奉じて関東に出陣します。

今回の目的。
関東の北条氏康を倒し、旧秩序を回復させる。
憲政にとっては、息子を氏康に討ち取られた仇討ちなのですが、
私的な争いは好まない景虎は、あくまでも大義名分が欲しいようです。


北条と同盟関係にある武田の立場としては、
是が非でも氏康を助け、景虎を叩いておかねばなりません。

景虎が関東を手中に収めれば、
信濃の豪族たちがこぞって長尾へ寝返ることは必至であります。
それはなるだけ避けたい武田信玄と山本勘助。

逆に、景虎が関東を手中に出来なかったときは、
景虎の矛先は必ず武田に向けられるわけで、
信玄としては、それを狙っている感があります。

「川中島に、勝つための城が欲しい」
信玄の欲望は、とどまるところを知りません。


諏訪・高遠城──。

由布姫の忘れ形見である四郎が元服し、
諏訪四郎勝頼を名乗ります。

勘助は勝頼の傅役(もりやく)なので、
烏帽子親として、勝頼に烏帽子をかぶせます。
由布姫の残像が頭をかすめ、
その子・勝頼の成長した姿に目を細めています。

が、感激ばかりもしていられません。
景虎が関東へ出兵している今こそ、
来るべき景虎との決戦に向けて、
準備を着々と進めておかなければならないわけです。

新しい城について、高坂弾正に力説しています。
川中島近くの八幡原に城を築き、
高坂にその城代を任せようとしています。

「それ承知仕りました」と、高坂は意味深なお返事。
今度の戦で、勘助が勝頼を初陣に出したいと考えていることを見抜き、
「勝頼様を城から出してはなりませぬ」と忠告するわけです。

信玄・太郎義信・信繁・信廉、そして四郎勝頼。
武田の血筋を絶やさぬようにするためには、
四郎勝頼を表舞台に出すわけにはいかない──。

高坂は信玄子飼いの武将でありまして、
“負けるかも”という前提で物事を考えているようですが、
勘助にしてみれば、負けることを前提にしていること自体、
そもそも納得いかないわけです。

それでも高坂は「相手は長尾景虎なればこそ」と一歩も引きません。

「儂(わし)の策略によって、武田は敗れると申すか」
勘助は、複雑な表情を浮かべます。


いよいよ関東へやって来た景虎。
厩橋(うまやばし)城に入城します。

景虎が「氏康は……外道の極みじゃ!」と叫べば、
かたや、氏康は氏康で、
「景虎め……小田原城を落とせるものなら落としてみよ!」と、
もうこうなったら、売り言葉に買い言葉であります。

景虎についてきた越後の兵と、憲政にはせ参じた関東の兵たち。
大広間に集められた武将が居並ぶ中で、
景虎は、長野業正はじめ、もともと関東にいた武将たちを
「今まで何をしておった」と言いたげに、痛烈に批判します。

「わしの息子のことを責めておるのではないぞ〜」と、
珍しく憲政が機転を利かせ、助け舟を出しますが、
景虎は、関東の旧秩序回復 という大義名分を再確認するわけです。
その大義名分を何度も聞かされ、耳にタコができた憲政、
「何でもよいわ( -_-)≡3」と自嘲気味に、しかし半ばあきれ顔であります。


小田原との戦いで勝利を得た暁には、
景虎は憲政から関東管領職を譲り受ける約束ですが、
譲り受ける前から、景虎は関東管領になったも同然である!! と、
景虎に驕りが生じているのではないだろうか? と、
宇佐美定満は危険に感じています。

広間に通じる廊下で控えていた矢崎平蔵。
前回、調略が失敗に終わって宇佐見に叱責された平蔵ですが、
宇佐見の家臣に落ち着いたようです。

景虎が「どう見える?」と平蔵に聞いてみます。

平蔵は、仕える主君(=宇佐見)の主君なので、
「戦神の化身の如く」と、もっともらしい答えを出すのですが、
宇佐見はため息まじりに、「お館さまは……神にあらず。人に過ぎぬ」
と、これまた容赦ないわけです。


永禄4(1561)年3月。
景虎は10ヶ月近く留まっていた厩橋(うまやばし)城を出、
忍城に入ります。

忍城を治めていたのは成田長泰という武将。
成田氏は山内上杉氏の被官だったので、
初めは関東管領・上杉憲政に仕えていたのですが、
主家の衰えに乗じて北条氏に寝返っていたわけです。

そこで、成田に景虎は「わしの配下になれ」と誘い、
成田を再び北条から寝返らせることに成功します。

成田がもてなす宴の席で、成田の妻・伊勢姫に心を奪われた景虎。
直江実綱曰く、景虎の母・虎御前に瓜二つ(らしい)です。
虎御前は、夫(=景虎の父)の死後、その菩提を弔っているため、
景虎とはしばらく顔を合わせていないのかもしれません。

景虎の心にうずまく、淡〜い味。

景虎は、その伊勢姫に同行を命じます。
これは実質的な人質であります。

そこまで成田を信じられなかったのか?
それとも伊勢姫を自分のものにしたかったのか?
はたまた、母の面影を持つ伊勢姫といろいろ会話したかったのか?
それは、神のみぞ……いや、「景虎のみぞ知る」であります。

宇佐見の心配はやはり当たっているようで、
権力をほしいままにしている姿が垣間見えるわけです。


大軍勢の景虎軍は、北条の本拠地・小田原城を囲みます。
ここで一気に攻撃を仕掛け、北条をあぶり出すつもりですが、
その戦法は、実は氏康の思う壺なわけです。
小田原城は難攻不落、攻めても攻めても埒があきません。

普通、城を囲む側が籠城側に行う「兵糧攻め」はよく聞きますが、
籠城側である氏康が、城を囲む側の長尾軍の補給路を断ち、
逆に兵糧攻めにする有様でして、
たかが寄せ集めの長尾軍の士気は、
包囲が長引くにつれて、次第に低下していきます。


信濃・割ヶ岳城──。

参陣している河原村伝兵衛に、おむすびを運ぶ女人あり。
真田の隠密・葉月であります。
敵を味方に寝返らせ、かく乱させる思惑なのか、
敵の大将の寝床に忍び込もうとしてい……

……と、その話を伝兵衛にしかけた時に、
その場に誰かが近づいてきたようで、
伝兵衛に「私に抱きつけ! 押し倒せ!」とけしかけます。

とっさのことで何も出来ない伝兵衛。

「あ〜、もう!(-"-)」という感じで、
葉月リードのもと、伝兵衛に無理矢理抱きつきます。
そのそばを、冷やかしながら通っていく兵士たち。
どうやら一難は去ったようです。

寝床に潜り込もうとする葉月に それはさせられない! という一心で、
伝兵衛は「寝床にはワシが行く!」と言い出します。

葉月は必死に「そこをどけ!」と伝兵衛をポカポカと殴りますが、
伝兵衛が押し倒した (正確には、押し倒させられた) 体勢なので、
なかなかどこうとはしません。
伝兵衛にとって、葉月にピッタリ密着しているその居心地は、
それはそれはとてもいいらしい(^ ^)

そして、なぜか伝兵衛は葉月にプロポーズ♪

「その気になるな!」と葉月にからかわれていますが、
口ごもりながらも、男らしく「一度しか言わぬ」と葉月を見つめます。
心なしか微笑んだように見えた葉月、
「一度聞けば充分じゃ!」と、伝兵衛の股間を蹴り上げ、
敵の大将の寝床に向かっていきました。
蹴り上げられた伝兵衛、想像以上の痛さに悶え苦しんでいます。

この闘い、葉月の圧勝!! カーンカーンカーン♪
(試合後インタビュー)葉月:国民の期待に応えられました!

いやはや……。
股間を蹴り上げられたときの“ゴ〜ン♪”という効果音には、
大笑いしました(^ ^)


無理矢理連れて来られた小田原で、
伊勢姫は手持ち無沙汰に過ごしています。
そんな伊勢姫に一歩一歩近づいてくる男の影。

その男とは、
カップシチューをおいしそうに、でもちびちび飲む井川 遥さんに
「うっ……近い」と言わしめた 谷原章介さん、ではありません。
谷原さんは先週、桶狭間でお討ち死に でしたわね。

当然ながら、近づく御仁は長尾景虎。

「いつになったら城は落ちるのですか?」
人質の伊勢姫は、景虎におそるおそる尋ねます。
神しか信じない!という伊勢姫に、
景虎自身が神だと証明してみせようと、突飛な行動に出ます。
小田原城の城門前に行き、座り込んだわけです。

手には持参したカルピス いや、酒。

敵兵はもちろん矢を射かけますが、一本たりとも射抜けず。
代わって鉄砲隊が鉄砲を景虎に撃ちますが、
これまた一発も当たらないわけです。

もう(-"-) 何やってんのよう〜。
せっかく敵の大将がすぐそこに来ているのにぃ〜。

いやいや、当たってもらっては困ります。
ここで矢や鉄砲玉に当たり、川中島へ行かないとなると、
勘助の死に場所がなくなってしまいますですね。

それはそうと、
ゆうゆうとカルピス いや、酒をあおっている景虎。

その様子を見守っていた氏康は、
「儂は……何者と戦っておるのじゃ?」と、自信喪失。
城から出陣しようという意欲を完全にそがれてしまいました。

戦況はこのままこう着状態が続き、
長尾軍は小田原を退去、鎌倉へ向かいます。


鎌倉・鶴岡八幡宮───。

景虎は、上杉家の家督を継ぐことにします。
養父はもちろん上杉憲政でありまして、
景虎にとっては、実父・長尾為景、養父・長尾晴景に次ぐ
3人目の父であります。

室町幕府最後の関東管領・上杉政虎、ここに誕生。

政虎も、ようやくここまでのし上がってきたという印象ですが、
しかし、大事件が発生します。
管領・上杉政虎の行列を家臣一同が下馬して見送る中、
成田のみ下馬せずに見送っていたわけです。

それを政虎は目ざとく見つけ、
「なぜ下馬せぬか!!」と、成田を馬からこき下ろし、
ムチでさんざんに打ち据えます。

その様子は、成田の妻で人質の伊勢姫もしっかり見ています。

神の化身ではなく、権力の猛者となってしまっている政虎。
宇佐見は「まずい……」と言いつつも何も出来ず、
ただその様子を見ているばかりです。


ある時期の武田晴信を見ているようですが、
あの時は、それを諌める勘助あり、板垣信方あり、甘利虎泰あり、で
晴信もなんとか復活を遂げたわけでありますが、

「儂は毘沙門天じゃ!!」と本気で信じて止まない政虎につける薬は、
宇佐見ですら持ち合わせていないようです。


次回、第4次川中島血戦の入口であります。

この『風林火山』も残すところあと4話、
ストーリーはヤマ場を迎えております。
川中島ロケの出来がよく、
大河にしては珍しく1話増えたとはいえ、
川中島を4回にわたって描くとは……。

NHKにしては心憎い演出であります。


永禄4(1561)年閏3月16日、
長尾景虎、上杉家の家督と関東管領職を相続、
名を上杉政虎と改める。

永禄4(1561)年9月10日の
「第四次川中島血戦」(山本勘助の討死)まで

あと6ヶ月──。


原作:井上 靖 (『風林火山』新潮社 刊)
脚本:大森 寿美男
音楽:千住 明
題字:柿沼 康二
語り:加賀美 幸子
──────────
[出演]

内野 聖陽 (山本勘助)

市川 亀治郎 (武田信玄)

ガクト(Gackt) (上杉政虎(長尾景虎))

高橋 和也 (馬場信春)
宍戸 開 (原 虎胤)
有薗 芳記 (河原村伝兵衛)
──────────
佐々木 蔵之介 (真田幸隆)

井川 遥 (伊勢)
佐藤 隆太 (矢崎平蔵)
大森 暁美 (志摩)

柴本 幸 (由布姫(回想))

小林 勝也 (諏訪満隣)
利重 剛 (成田長泰)
──────────
西岡 徳馬 (直江実綱)

松井 誠 (北条氏康)

金田 賢一 (柿崎景家)
近藤 芳正 (相木市兵衛)
大門 正明 (倉賀野直行)
木村 元 (本庄実仍)
横内 正 (清水吉政)

市川 左團次 (上杉憲政)

緒形 拳 (宇佐美定満)
──────────
制作統括:若泉 久朗
制作:中村 高志
演出:田中 健二


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『風林火山』
第47回「決戦前夜」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

いかんばい…政虎くんは

いくら自分の母親に面影が似てるっていっても
人妻に手を出したらいかんばい!

あたしゃ成田くんに同情しまぁ~す(笑)

──────────

やまさーん。


最近の大河にしては珍しく、
主役、もしくは主役級の人物を、
一度はとことん悪者にしようとしているようですね(^ ^;;)

信玄─勘助コンビも、剃髪してからというもの、
どこからどういう角度で見ても、悪者にしか見えません(笑)。
また、セリフのしゃべり方も悪者っぽいんですもん……。


>人妻に手を出したらいかんばい!
ま、ま、落ち着いて(^ ^)
政虎クン、まだ手は出していないようですよ〜。

ただ、来週の予告を見る限りでは、
伊勢姫がちょっとだけストーリーに食い込んでくるようで、
実は楽しみにしているんですよー。

「伊勢からやって来た」というだけで、
この安易なネーミングの人物にしては、
そこそこ重要ポストらしいです。

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