大河ドラマ篤姫・(00)『篤姫』予告
来年1月6日より始まります大河ドラマ『篤姫』。
今宵はKassyめが、その触りをご紹介つかまつる。
我らが主役・天璋院篤姫(てんしょういん あつひめ)──。
幼名は「於一(おかつ)」と申し、
薩摩国の今和泉家5代藩主・島津忠剛公の長女として、
天保6年(西暦1835年)、この世に生を受け申した。
ちなみに今和泉家とは、1万石余を領する島津家の分家ながら、
島津家臣団の最上位という格式高い家柄にござる。
母・お幸 (樋口可南子):
於一とは、長女ゆえにござりまするか?
父・島津忠剛 (長塚京三):
一の字はの、「混じり気のない」という意味じゃ。
──────────
於一殿は幼少から聡明で利発な子で、
病気がちな男の兄弟よりも元気にすくすくと育ち、
御父君・忠剛公は「於一が男子であれば」と、
その器量を評価されたと聞き及んでおりまする。
また、於一殿の生まれるふた月前には、
後の小松帯刀となる、肝付尚五郎も誕生。
幼少の折には、共に学問に励まれ申した。
肝付尚五郎 (瑛太):
……。
於一 (宮崎あおい):
私は知りたい! もっともっと、広い世界を──。
──────────
突如として勃発した、薩摩藩お家騒動。
ご嫡男とは政治方針が異なるゆえに、
藩主の座をなかなかお譲りにならなかった島津斉興公。
そこへ、お由羅の方の思惑も相まって、
ご嫡男の弟君・三郎久光公をかつぎだす動きが
活発となっていき申した。
これが、お互いの暗殺計画へと発展し、
島津家を揺るがす大事件となったのでござる──。
斉興の側室・お由羅 (涼風真世):
あのようなお方がご当主になられては……。
藩主・島津斉興 (長門裕之):
気に入らん!
島津家家臣・調所広郷 (平幹二朗):
恐れながら、次のお世継ぎは……。
斉興の子・島津久光(山口祐一郎):
む……。
──────────
嘉永4(1851)年。
お家騒動、世に言う「高崎崩れ」を乗り越えて、
島津家第28代藩主にお成りあそばしたのが、
島津修理大夫斉彬公(しまづ なりあきら)その人でござった。
島津家のみならず、将軍家の期待を一身に浴びてのご登板。
次期将軍候補・徳川家定公の御台所が相次いで亡くなり、
大奥の問題ゆえに非常にやっかいなこととして、
幕府のお役人衆は難儀を致しており申した。
「ふさわしい娘はおられぬか?」と
お役人衆は、エース・島津斉彬公に打診。
されど、斉彬公にはお年頃のご息女はおられず。
そこで白羽の矢が立ったのが──。
島津斉彬 (高橋英樹):
わしの養女になってはくれまいか。
於一:
お受け……いたします。
こうして、斉彬公ご養女となられた於一殿、
「島津篤子」殿と名を改められられたのでござる。
──────────
時は幕末・嘉永年間。
篤子姫がご養女となられた嘉永6(1853)年、
ペリー提督率いる東インド艦隊が琉球国に来航。
その知らせが江戸へ届ききる前に、
艦隊はいち早く浦賀へ参上。
幕府はてんやわんやの大混乱。
ペリー提督が携えた国書を
受け取るべきか拒むべきかで大もめにもめ、
国内は開国か攘夷かをめぐって紛糾ちりぢり。
水戸の副将軍・徳川斉昭公は強弁な攘夷論を吐くばかり、
これといって具体的な対応策は無きに等しく──。
時の将軍・第12代徳川家慶公は
重篤の床につかれ、明日をも知れぬお命。
おまけにそのご嫡男・徳川家定公もご病弱とあっては、
来たる13代目の将軍が短命で終わるであろうことを
幕府が悲観するのも無理らしからぬ仕儀。
その家定公の後継者をめぐっては、
紀州慶福 (後の徳川家茂) 殿を推す南紀派と、
一橋慶喜殿を推す一橋派が
激しく対立をしており申した。
将軍にお成りあそばす前から、
ご自分の次の将軍選定とは……。
家定公にとっては、
ほとほと迷惑な話でござりまするなぁ。
結局、幕府は国書を受け取らざるを得ず、
ペリー提督は、
来春の再来航を約束してご帰還なさった。
──────────
こんな幕府内のゴタゴタの間、
篤子姫は、三ヶ月ほどを薩摩のお城でお過ごしの後、
ついに江戸へご出立。
京の近衛邸を訪問、あるいは宇治周辺をご見物の後、
芝にある薩摩藩江戸藩邸へ入られ申した。
しかし江戸は、家定公が将軍家を継いだばかり、
黒船来航や将軍継承問題といった混乱が収まりきれず。
あるいは、島津家はいわば外様大名ゆえに
紀州藩などの抵抗勢力がござり、横車を押され、
なかなか篤子姫お輿入れとは相ならず──。
斉彬公のご養女となられて3年、安政3(1856)年に、
右大臣・近衛忠煕殿のご養女となり「近衛敬子」殿へ、
そして「篤姫」として、
ようやく将軍家へお輿入れと相成り申した。
ちなみに、この篤姫お輿入れには
斉彬公の大抜擢を受けて、薩摩ン武士の西郷吉之助が
一枚かんでいるというウワサでござる。
──────────
さて、我らが主役・篤姫。
勇んで入輿されたものの、幕府内、
こと大奥内に至っては、右も左も敵だらけ──。
さらに運命のイタズラか、幕府内の風向きは、
篤姫にとって、徐々に向かい風へ変わりつつあり。
幕府内には誰一人として味方がおらず、
篤姫は孤立無援と相成り申した。
この時、篤姫 御年23歳。
おんなの道は、前へ進むしかない。
引き返すのは、恥でございます──。
江戸城大奥より、
時代の変革をじっくりと見据えていた
「幕末のシンデレラ」こと天璋院篤姫。
篤姫が、この危機にどう立ち向かい、
どうやって乗り越えるのか──!?
大河ドラマ『篤姫』。
来年1月6日にまた、
お茶の間桟敷にてお目にかかりとうござりまする。
原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
語り:奈良岡 朋子
[出演]
於一(天璋院篤姫):宮崎あおい
肝付尚五郎(小松帯刀):瑛 太
島津忠剛:長塚 京三
お幸:樋口 可南子
島津忠敬:岡田 義徳
菊本:佐々木すみ江
島津久光:山口 祐一郎
島津斉興:長門 裕之
お由羅:涼風 真世
英姫:余 貴美子
小松清猷:沢村 一樹
お近:ともさか りえ
肝付兼善:榎木 孝明
西郷吉之助(隆盛):小澤 征悦
坂本龍馬:玉木 宏
大久保正助(利通):原田 泰造
大久保利世:大和田 伸也
フク:真野 響子
お龍:市川実日子
有馬新七:的場 浩司
小の島:佐藤 藍子
広川:板谷 由夏
高山:左 時枝
──────────
徳川家慶:斉木 しげる
徳川家祥(家定):堺 雅人
徳川慶福(家茂):松田 翔太
徳川慶喜:平 岳大
阿部正弘:草刈 正雄
堀田正睦:辰巳 琢郎
井伊直弼:中村 梅雀
滝山:稲森 いずみ
お志賀:鶴田 真由
本寿院:高畑 淳子
唐橋:高橋 由美子
歌橋:岩井 友見
和宮:堀北 真希
孝明天皇:東儀 秀樹
近衛忠熙:春風亭 小朝
村岡:星 由里子
観行院:若村 麻由美
庭田嗣子:中村 メイコ
──────────
調所広郷:平 幹二朗
幾島:松坂 慶子
徳川斉昭:江守 徹
勝海舟:北大路欣也
島津斉彬:高橋 英樹
制作統括:佐野 元彦
演出:佐藤 峰世
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『篤姫』
第1回「天命の子」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
※この[予告]は、
4月18日放送予定の第20回「婚礼の夜」(仮) までの
ストーリーをダイジェストで掲載したものです。
※なお、本文中のセリフは、前半の一部を除いて
大河ドラマ『翔ぶが如く』から引用したものです。
また、ナレーションはKassyが自作しております。
『篤姫』本編のストーリーとは異なりますので、
あらかじめご承知おきくださいませ。
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コメント
『翔ぶが如く』では、高橋英樹は確か久光だったですよね。で、斉彬が加山雄三。吉之助憎しと、ねちっこくやっていたイメージが頭から離れていませんので、高橋英樹の斉彬、どうもしっくり来ません。
──────────
Riverside houseさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。
>高橋英樹は確か久光だったですよね。
そうでしたね〜。
あの時は、あくまで表向きは
西郷の適役(?)という立場でして、
久光の思惑と異なり、西郷が正論で迫ってくると、
目の周辺をピクピクさせる、という演技が
すんごく記憶に残っていますね。
第二部・幕末編の[予告]で、
「儂はこン薩摩を、西郷・大久保がごとき輩の手には渡さん!!」
というセリフを、渋〜い声で仰っておられました(^ ^)
そういうイメージの方が、今度は斉彬ですからね。
Kassyも、斉彬=加山雄三さん というイメージが
できあがっているので、高橋英樹さんが
そのイメージをどう覆してくれるか? ですね!
投稿: ★Riverside house | 2007年12月24日 (月) 11:55
我が嫁は
薩摩おごじょだよ!
鹿児島の女は良いですよ。
全く違う話で、すまそ。
──────────
うっちゃんさーん。
連続コメントありがとうございまーす。
>薩摩おごじょだよ!
そうでしたね♪
来年は「薩摩おごじょ」の時代ですよん!
>鹿児島の女は良いですよ。
Kassyの元カノはK児島の女性でしたよ♪
高速バス「Sくらじま」の愛用者でした(^ ^)
K州新幹線が全通すると、H多〜K児島中央間は
2時間もかからなくなるんでしょう?
Kassyが高速バスを利用していた頃は、
最寄「高速C紫野」に停車しない時代でしたから、
T神〜Iづろ間4時間でしたからね……。
時代は変わりましたね!
投稿: ★うっちゃん | 2007年12月25日 (火) 20:01