大河ドラマ篤姫・(04)名君怒る
薩摩藩お家騒動の末に藩主となった斉彬は
薩摩入国後、民衆のための政治を目指して
藩政改革に積極的に取り組みます。
一方、斉彬の異母弟・忠教の藩主就任を画策した一派は、
斉彬からどのような処罰が下るのかと怯えますが、
結局何のお咎めもないまま日が経っていきます。
藩内人事も、敵味方関係なく留任すると、斉彬は決断します。
忠剛は「なぜだ……」と頭の中に“?”がたくさんなわけですが、
於一は、忠剛とお幸の会話に首を突っ込んで
忠剛:表向きのことに口を挟むなと申したであろ!!
と怒鳴られてしまいます。
そして、新藩主就任後、
すぐにも赦しのお達しがあるものと思われていた大久保らに
何の沙汰もないことに、西郷ら若い藩士たちは戸惑っています。
吉之助:なンが起こっておるのか……?
吉之助や正助は、尚五郎に調査を依頼します。
尚五郎はどうすればいいか思案に明け暮れますが、
於一からの「お城にしのびこめば?」という入れ知恵に合点し、
斉彬の側近を務める小松清猷を訪ね、
斉彬が考えていることの真意を問い質そうとします。
しかし、
清猷:私は殿を信じておる。
と、於一の問いには一切答えようとせず、
斉彬を信じることが忠義の道と諭します。
於一はどうしても納得できません。
そんな折。
斉彬は急に、島津家の分家を城に招いて
一人ひとりに対面したいと言い出します。
忠剛は斉彬に失礼があってはならないと、
於一に挨拶の稽古をつけます。
ちなみに於一や忠剛は島津一門ではありますが、
あくまでも斉彬は島津ご本家の御当主ですので、
相手の方が格段に上なわけです。
おてんばな於一のことです。
何があるか分かりませんからね(^ ^;;)
忠剛の見本にいちいち大笑いし、
ダメ出しされると、即「ああ言えばこう言う」ふうに返す於一ですが、
こんなに父娘仲の良い親子というのも、
ちょっぴりうらやましかったりもします。
登城の当日──。
父・忠剛、母・お幸、兄・忠敬の順で面会が進み、
最後に各家の姫たちだけが残されました。
控えの間でその時を待っていた於一。
すこし落ち着かないご様子です(^ ^;;)
お世話係:今和泉家、於一様──。
於一:は……はいっ!!
そして、斉彬と対面した於一。
学問所で男の格好をしてまで講義を受けに来ていたことを
小松清猷に暴露されてしまいますが、
さらに、父に毎日毎日稽古を付けられたことも
流れでカミングアウトしてしまい、斉彬は大爆笑。
しかし、ここからであります。
於一、恐れていたことをとうとうやってしまいます。
於一:お殿様のために働いた方々は、未だに許されないのでしょうか!
斉彬に率直な自分の想いをぶつけてしまったわけです。
これにはさすがに、普段冷静沈着な清猷もたしなめますが、
斉彬は於一にそのまま続けさせます。
斉彬:この儂を信じられぬなら、即刻この国から出てゆくことじゃ!
於一は「言い過ぎた……」と後悔していますが、
ある思惑で分家と対面していた斉彬は、
そんな於一の一途さに大いに興味を抱きます。
その後、一族揃って能を堪能し、
面会の儀は無事に終了したようです。
後日──。
青い顔をして、忠剛が帰宅します。
忠剛:すぐに於一を呼ぶように。
お幸:……?
面会の儀で、於一が斉彬に物申したと
忠剛が耳にし、叱責しますが、
於一はテキトーにあしらって、トットと逃げていきます。
一方、斉彬の弟・島津忠教(久光)の屋敷では、
忠教の子が、顔を赤らめて父の前に座しています。
「なんじゃと!? 今和泉の姫を見初めただと──!!」
膝をパン! パン!! と叩いているところをみる限り、
マズいことになった……ということなのでしょうか?
そんなことは露知らない今和泉家。
家族みんなでお月見しています。
今回の面会の儀が於一にとって、そして今和泉家にとって、
運命の分かれ道になるようです。
嘉永4(1851)年5月、
新藩主・島津斉彬が薩摩へお国入り。
慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで
あと16年5ヶ月──。
原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (於一(篤姫))
瑛 太 (肝付尚五郎)
小澤 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)
長塚 京三 (島津忠剛)
樋口 可南子 (お幸)
岡田 義徳 (島津忠敬)
佐々木 すみ江 (菊本)
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沢村 一樹 (小松清猷)
ともさか りえ (お近)
的場 浩司 (有馬新七)
春風亭 小朝 (近衛忠煕) ※ クレジットなし
斉木 しげる (徳川家慶) ※ クレジットなし
榎木 孝明 (肝付兼善)
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山口 祐一郎 (島津忠教)
涼風 真世 (お由羅) ※ クレジットなし
草刈 正雄 (阿部正弘) ※ クレジットなし
長門 裕之 (島津斉興) ※ クレジットなし
高橋 英樹 (島津斉彬)
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制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:岡田 健
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『篤姫』
第5回「日本一の男」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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