大河ドラマ篤姫・(02)桜島の誓い
於一の父である島津忠剛は、
農民たちから苦しい情況を訴えられたことがきっかけで、
藩主・島津斉興に「手ぬるい!」と一蹴され、みずから謹慎生活に入ります。
その上で藩政の改革に励み、
藩からの処分をどうにかまぬがれることができました。
謹慎明けの忠剛は、さすがにぐったりしていましたが(^ ^;;)
しかし、兄の忠敬は、於一が調所屋敷に行ったことをつかんでおり、
「父上の耳に入れるからな!」と脅します。
まぁ(・_・) ちっちゃな兄貴!
その後は、於一にみっちり絞られる尚五郎でありました。
しかしその場で、尚五郎から更なる情報を聞いた於一。
於一:調所さまが……偽金づくりを!?
途中、忠剛謹慎につながった元凶となった西郷吉之助が屋敷を訪れ、
忠剛にお詫びを入れます。
忠剛は西郷をおとがめなしとする広い心の持ち主なのですが、
忠敬は「オレは許さぬ!」と西郷を襲撃。
さんざんに打ち据えられる西郷を見て、
影から見ていた於一はたまらず、西郷をかばおうとしますが、
西郷はとっさに於一をかばっています。
島津家家老・調所広郷によって、薩摩藩の財政再建は着実に進み、
一時期は500万両にも及んだ借金も、すっかりなくなっていました。
しかし、少しずつ明らかになっていく琉球での密貿易の実体。
藩主嫡男・島津斉彬は、幕府老中の阿部正弘らと結託し、
薩摩藩の密貿易に関する情報を幕府に流し、
藩主・島津斉興と調所らの失脚を図ります。
阿部正弘:やっかいなのは──。
島津斉彬:調所の処分──。
於一に「囲碁と同じなのですね!」(^ ^)と
自身の弱さを握られている尚五郎。
強くなりたい! という一身で、西郷塾(のような郷中制度)に赴き
「手合わせを願いたい!」と言い出します。
西郷は幼少の頃に刀傷を追っており、刀は持ちません。
なので、西郷指名で大久保正助(後の大久保利通)が
変わって相手することに。
ここでも、尚五郎は
まぁチョチョイのチョイで簡単に仕留められるのですが、
たまたまやってきた正助の父・大久保利世に見とがめられ、
尚五郎が肝付家のご子息であり、
身分も西郷・大久保らよりも格段に上であることを明かすわけです。
この時の、西郷の顔──。
忠剛謹慎に続き、西郷失態であります(^ ^;;)
借金を減らすために「これでもか!」と年貢や税を取り上げてきたことで、
藩士や農民たちの生活は困窮を極めており、
西郷や大久保ら若い藩士たちの間には、
調所を重用している藩主・斉興と、側室・お由羅への憎しみが
高まりつつあったわけです。
島津忠剛:許すまじ。……調所一派め!
お幸:……。
そんな折、斉彬の子どもたちが立て続けに亡くなってしまいます。
小松清猷:このままでは……殿のお命も!
しかも床下から、呪詛調伏に使われたと思われる人形が発見され、
藩内では、お由羅と調所への憎しみが最高潮に達するわけです。
調所広郷:この調所が、全て背負いまする。
江戸からの急な呼び出しを受けたため、
調所は江戸に向かうことになりました。
調所の脳裏に、ふっと蘇る於一の顔──。
藩主・斉興にからかわれていましたが、
江戸行きの前に「ゆっくり話したかったから」と、
調所は於一を屋敷に招きます。
調所からのお誘いの書状を受け取った於一は於一で、
菊本に「まさか殿方からですかぁ〜?」とからかわれ、
ほおを膨らませたまま出て行きます。
尚五郎と一緒に、調所の屋敷を訪れることにします。
後から考えれば、この時すでに、
調所は覚悟を決めていたのかもしれません。
調所の偽金作りの告白に、またもや吹き出す尚五郎でしたが(^ ^)
その後江戸に向かった調所は、
阿部から密貿易などの一件で詰問されます。
阿部の前では知らぬ存ぜぬを通した調所は、
あくまで薩摩藩を、藩主・斉興をかばうために、
江戸藩邸において服毒して自害して果てます。
「それがそれがしの“役割”です」と言わんばかりの最期。
調所自害の報は、
斉彬をはじめとする各方面で、衝撃を与えます。
於一:誰かの罪をかぶって死ぬなどと、そんなの天が望むはずはない!
調所が自害して果てた日、
奇しくも、於一の12回目の誕生日でした。
(数え13歳)
──────────
嘉永元(1848)年12月19日、
調所が江戸の薩摩藩邸でナゾの死を遂げます。
慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで
あと18年10ヶ月──。
原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
宮崎 あおい (於一(篤姫))
瑛 太 (肝付尚五郎)
小澤 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)
長塚 京三 (島津忠剛)
樋口 可南子 (お幸)
岡田 義徳 (島津忠敬)
佐々木 すみ江 (菊本)
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沢村 一樹 (小松清猷)
的場 浩司 (有馬新七)
大和田 伸也 (大久保利世)
山口 祐一郎 (島津忠教(回想))
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真野 響子 (大久保フク)
涼風 真世 (お由羅)
草刈 正雄 (阿部正弘)
長門 裕之 (島津斉興)
平 幹二朗 (調所広郷)
高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:佐藤 峰世
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『篤姫』
第3回「薩摩分裂」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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