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2008年2月 3日 (日)

大河ドラマ篤姫・(05)日本一の男

今回のキーワードは、サブタイトルにもあります通り

日本一の男

であります。

ま、いろんな場面でいろんな登場人物がこの言葉を発していれば、
誰でもキーワードであるとご理解いただけるものと思われます。

ちなみに、去年の『風林火山』でも、

川中島──。

と、いろんな人物が発していたようなものです。

もともとは、於一が発した言葉なのですが、
こうもいろんな登場人物が発することになろうとは……。
於一の影響力、想像以上に絶大であります。


前回、島津斉彬にお目もじ叶った於一ですが、
於一が「史書を読むこと」が好きだということを知った斉彬から
頼山陽が著わした「日本外史」全巻が届けられます。

喜んで史書を読みふける於一でありますが、
「女が史書を読むものではない!」という立場の忠剛も、
殿様直々の贈り物に、自ずと顔がほころびます。


しかし、お世話係の菊本だけは眉間にシワを寄せています。
女の幸せというものは、良い嫁になることであると説教しますが、
於一の耳には届きません。

そこへ飛び込んできた、於一の縁談話。

忠剛:於一に縁談が来た!

相手は、重富島津家・忠教の子である右近。
斉彬との対面の儀で、於一に一目惚れしたのでしょう。
忠教は、於一を見初めた右近が嫁に迎えたいと言っていると
忠剛に伝えたわけです。

忠教も忠剛も、島津の分家ながら、
忠教は現藩主・斉彬の異母弟にあたる人物なので、
位としては忠教の方が上なのかもしれません。
そして忠教といえば、斉彬が藩主に就任する前に
いろいろと軋轢を生んだ相手であります。

しかし忠教は、この縁談が
分裂している島津家内部の統一のきっかけになる
架け橋になれば、と考えているようです。

斉彬派である忠剛は、忠教家との縁組は
斉彬に余計な誤解を与えてしまうのではないかと心配し、
於一の縁談にどうしても前向きになれません。


そして、天真爛漫な於一に
恋ごころを抱いているお方がもうお一人。
於一に縁談話が来ていることを忠敬から聞いた尚五郎は

尚五郎:えーっ(T^T) 於一殿に縁談!?

激しく動揺しています。

同い年で幼なじみである尚五郎は、誰よりも於一と長く過ごしているので
誰にも渡したくない! という独占欲があったのかもしれません。

大久保邸に何気なく立ち寄った尚五郎。
西郷が婚約したことを大久保から聞いた尚五郎は、
於一に縁談話が来ていることを、西郷・大久保に打ち明けます。

イマイチ煮え切らない尚五郎に、西郷は

西郷:殿様のお決めになった縁組みをひっくり返すには、
少々の覚悟では足りません!

と叱咤激励しています。


そのころ、アメリカ帰りのジョン万次郎が薩摩に招かれています。

偶然にも尚五郎は、万次郎と会うことができたのですが、
(なぜかたまたま於一もその場にいたのですが)
アメリカでは、家や親の考えで結婚相手を決めるのではなく、
自分の好きな相手と結婚できるということを知ります。

於一のたっての願いで、
弓の稽古中の右近を二人でこっそり覗き見に行きます。

その帰り道、於一がどういう相手と結婚したいのか
尚五郎は思い切って尋ねますが、

於一:日本一の男です。
尚五郎:日本一の男……!?

於一は日本一の男と結婚したいと答えるのみでした。


縁談話を前にして、
親や家の意向に逆らうことがなかなか許されない立場の於一。
自分の意思を押し殺して、相手のために動く尚五郎。
双方とも悩み抜いています。

若夏の恋というのは、いいですね♪


尚五郎は、居ても立ってもいられず、
夜遅くに忠剛に直談判し、於一への思いを打ち明けます。

日本一の男と結婚したい──。

現在日本一の男ではなく、
日本一の男になってみせる! という意気込みであると
尚五郎は解釈したようです。

尚五郎の必死の表情、
忠剛やお幸でなくとも心を動かされますね。

ともかく、敵派閥の頭のせがれ(?)との縁談を
断る口実ができたと忠剛は内心喜び、
尚五郎に「明日、断って参ろう」と男の約束をします。


その翌日、忠剛は
斉彬に呼び出されて登城します。

忠剛は、右近との縁談話を
斉彬からもちかけられるのかと勘違いし、
話を聞かぬうちに断ろうとします。

忠剛を呼び出した本当の理由──。

斉彬の思惑は、斉彬自身が於一に惚れ込んでいて、
ぜひ養女として迎えたいと言い出したわけです。

これには忠剛、しばしあ然……。

於一の人生の歯車は、
尚五郎はおろか、父の忠剛さえもどうこうできないところで、
グルグルと回り始めていました。


嘉永5(1852)年、
薩摩に連行されたジョン万次郎が島津斉彬と面会を果たす。

慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで

あと15年10ヶ月──。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (於一(篤姫))
瑛 太 (肝付尚五郎)
小澤 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)

長塚 京三 (島津忠剛)
樋口 可南子 (お幸)

岡田 義徳 (島津忠敬)
佐々木 すみ江 (菊本)
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沢村 一樹 (小松清猷)
ともさか りえ (お近)
的場 浩司 (有馬新七) ※ クレジットなし
勝地 涼 (ジョン万次郎)
麿 赤兒 (人影(回想))

榎木 孝明 (肝付兼善) ※ クレジットなし
──────────
山口 祐一郎 (島津忠教)
大和田 伸也 (大久保利世) ※ クレジットなし
涼風 真世 (お由羅)
長門 裕之 (島津斉興)
高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:堀切園 健太郎


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第6回「女の道」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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