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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2008年2月17日 (日)

(07)父の涙

前回、於一に何も語らないまま自害して果てた菊本。
於一は、菊本の突然の死にひどくショックを受けています。

しかも、そんな於一に追い討ちをかけるような出来事が。
父・島津忠剛が、菊本の亡きがらを裏の不浄門から出すなど、
罪人同様に冷遇したわけです。
こんな吉事の最中、屋敷を血で穢した罪は重いと見ているようです。

忠剛:菊本のことは即刻忘れるのじゃ!
於一:父上ッ!!

これにはさすがの於一も、父に対して反発を強めます。


その夜──。
眠れないであろう於一の部屋に、母・お幸がやって来ました。
そこで、お幸宛の一通の遺書の存在を明かされます。

お幸:菊本は、書き置きを遺していました。

その遺書はまぎれもなく菊本が遺したものでした。
菊本が死を選んだ理由。
それは、於一を育て慈しんできた私(=菊本)が
身分の低い者であるということが露呈すると、
島津本家のご養女として過ごしてゆく将来、
差し障りがある、と考えたからだそうです。

それゆえに、私が育てたという“事実”を抹殺すべく、
死を選んだということです。

こういった理由で死を選ぶということは、
数十年、島津家にお仕えしてきた菊本の存在自体を自ら消すことになり、
それは相当な覚悟が必要であると思います。

ちなみに於一宛の菊本の遺書は、忠剛の命で火の中に──。


尚五郎と碁盤を囲んでいる於一。
菊本のことが頭から離れず、尚五郎に催促されるまで
碁のことは忘れています。

尚五郎も、菊本のことを忘れるべきだと諭しますが、
於一は尚五郎に反抗し噛みつきます。
しかし、

尚五郎:あなたのことを思う者の気持ちが分かっちゃいない!

珍しく、語気を荒げていました。

於一は、菊本の一途な思い、
そして薩摩おごじょとしての激しい生き方を改めて知り、
島津斉彬の養女になることの重大さを学びます。


一方、長崎出島より江戸表へ急報が舞い込みます。
日本との通商を求めて、アメリカ軍艦が迫っているというのです。
斉彬は、アメリカ軍艦の急報を受けて
忠剛に、湾内を見渡せる観音崎に砲台作りを命じます。
そして、斉彬は江戸へ。

その対処に幕府首脳陣は非常に苦慮していますが、
徳川御三家の一家・水戸藩の徳川斉昭は
徹底した攘夷論を主張しています。
斉彬は、大混乱に陥っている幕府政治の中で、
一日も早く於一を本家に迎え入れる必要があると考えます。


島津本家から使者が遣わされ、
お城入りを早めたい旨のお達しがありました。
そのついでに、お付きの者などの準備は必要ないと言う使者に、
お幸は「一人だけでも付き添わせます」と、使者を見据えます。

於一が抱えている不安を感じ、それに最大限に応えたお幸は、
やっぱり強い母であります。
さらにお幸は、もうじき父と娘の関係でなくなる二人に、
できるだけ会話の時間を持たせるようにしています。

一方、忠剛は
急に、沿岸警護のための砲台作りに精を出しています。

砲台作りの業務から帰ってきた忠剛。
於一は、お城入りする際に身につける予定の打ち掛けを
忠剛に見せ、喜ばせようとしていますが、
何か気まずい空気をまき散らし、忠剛は退散……。
於一のお城入りには関心がないそぶりをみせています。

不器用な父のことです。
そんな行動では、逆に「意識している」と思われても
致し方ないわけですが。


鶴丸城へ上がる日の前夜。
父と娘の別れのときが、刻一刻と近づいています。

肝付家からの使者として、尚五郎がやって来ました。
忠剛にとっては、娘と顔を合わせる時間が恥ずかしいらしく、
碁を打っていきなさいと勧めます。

尚五郎にとっては、初恋とも言える女性との悲しい別れです。
お互いが産まれる直前、斉彬からそれぞれに授かった
島津家紋入りお守りを交換してほしいと尚五郎は提案、
於一も喜んで賛同します。

於一:尚五郎さんを守りますように。
尚五郎:於一殿を、お守り致しますように。

門を出た尚五郎は、
於一が産まれて今日まで、肌身離さずに持っていたお守りを
しっかりと握りしめ、静かに泣いています。
尚五郎は結局、自らの気持ちは胸に止めたまま、
於一とお別れをすることにします。


お城入りを前に、お幸は、
於一が産まれる直前にお幸自身が見た夢の話をします。

その娘を、江戸へ連れて参る──

「私が江戸へ向かうということですか?」と於一は興味津々。
しかし、すべてはこの時から、
於一の運命は決まっていたのかもしれません。
そしてお幸は、最後の母の教えとして、

一方を聞いて沙汰するな

という言葉を教えます。
この言葉、活用できるときがくるといいですね!


そして迎えた登城の日──。

於一:一は、この家に産まれて、幸せにございました。
忠剛:わしも、そなたの父で、何と言うか……愉快であった!

単なる嫁入りとは違います。
於一は島津本家の娘となるわけです。

鶴丸城の中で一瞬だけ見かけることはあっても、
「本家の娘」と「分家の当主」とでは、格が違います。
当然ながら“父と娘”としての関係はなくなり、
容易に話しかけることも、もしかしたら二度と会うことさえも許されぬ
そういう間柄になってしまうかもしれません。

それでも、娘の幸せを願う父。
これは、現代にも通じることなのかもしれませんね。


於一は、行ってしまいました。


忠剛は、家族の前ではドライな父を演じてはいますが、
幼い頃の於一が登ったであろう木を眺め、涙ぐんでいます。
そしてお幸も、つい先ほどまで於一がいた部屋で、
永遠の別れに涙を流しています。

鶴丸城への道すがら、平伏している
肝付尚五郎。
西郷吉之助、有馬新七。

その姿を駕篭の中から見た於一は、
尚五郎と交換したお守りを胸にしまい、
薩摩本家の娘としての覚悟を定めます。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (於一(篤姫))
瑛 太 (肝付尚五郎)
小澤 征悦 (西郷吉之助)

長塚 京三 (島津忠剛)
樋口 可南子 (お幸)

岡田 義徳 (島津忠敬)
佐々木 すみ江 (菊本)
──────────
沢村 一樹 (小松清猷)
的場 浩司 (有馬新七)
麿 赤兒 (人影(回想))
──────────
江守 徹 (徳川斉昭)

草刈 正雄 (阿部正弘)

高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:佐藤 峰世


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第8回「お姫様教育」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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