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2008年3月 9日 (日)

大河ドラマ篤姫・(10)御台所への決心

ペリーが持参した大統領国書に対して
老中・阿部正弘が広く意見を募ったものの、収拾がつかず、
海防参与に就任した徳川斉昭は、
より強硬な攘夷論を主張し続け、政局は混迷を極めています。

薩摩では、幾島は島津斉彬から、
篤姫を次期将軍・徳川家祥に嫁がせる野望を聞かされます。
次期将軍の御台所ともなれば、
京の公家出身の女性が務めることも多く、
斉彬としては、うかうかとしていられないわけです。

幾島は、これまでにも増して、
篤姫への教育を徹底的に行います。
箸の上げ下ろしから、礼の作法、着物の裾さばきに始まり、
琴、仕舞、生け花、茶道に至るまで。

しかし、斉彬の野望を知らされていない篤姫が
興味を示すはずもなく、やる気もないため、
何事も上達しないままでした。

幾島:姫様は、赤子におわしますな。
篤姫:赤子じゃと──!?

今和泉島津家にいたころの、のびのびとした於一の姿とは
似ても似つかぬ今の姿。
かなりささくれております。


鶴丸城下では、郷中教育、
いわゆる「西郷塾」が開かれています。

そこへやってきた肝付尚五郎。

大久保や有馬たちが、ペリー提督の似顔絵を木に巻きつけ、
それ目がけて打ち込んでいる訓練に、少々苦々しい顔をしています。

ジョン万次郎からアメリカについて聞いた話を
アメリカに対する誤解を解くべく西郷と大久保にしていますが、
大久保は「聞いちゃおれん!!」と、その場を立ち去ってしまいます。
でも、西郷は少し興味津々(^ ^;;)


そんな折、斉彬は篤姫を養女ではなく「実子」として
ご公儀に届けを出すことにします。
斉彬は篤姫本人に、篤姫が
将軍家の正室候補となっている事実を明らかにしたわけです。

篤姫:いずこのお家に嫁ぐのでしょうか?
斉彬:将軍家じゃッ。
篤姫:御台所……。

篤姫の心の中に、
父・斉彬に利用されているのでは? という考えが浮かび、
篤姫はふたたびぼんやりと日々を過ごすようになっています。
弱冠19歳の娘に、将軍御台所というのは
荷が重すぎるのかもしれません。

篤姫:母上に……会いたいのう……。


その夜──。
城内が寝静まったのを見計らい、篤姫は寝所を抜け出します。
鶴丸城からの脱走を図ったわけです。
しかし、スッと現れた幾島に見つけられ、とうとう観念。

こういう行動を起こすほど、篤姫が追いつめられている事実。

それを知った斉彬は、篤姫と会って話をしようとしますが、
真意を知りかねている篤姫は、斉彬と囲碁をしたいと言い出します。

篤姫:私は父上様に利用されるのでございましょうか?
斉彬:その通りじゃ。

斉彬からの「江戸へ行ってくれぬか?」との問いかけに、

「参ります」──。

篤姫の決意の時まで、若干の間がありましたが、
篤姫は、断ることをしませんでした。

「女の道は一本道、引き返すは恥にございます」という
菊本の遺言が、篤姫の心の中に宿っていたからでしょうね。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
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[出演]
宮崎 あおい (篤姫)
瑛 太 (肝付尚五郎)
堺 雅人 (徳川家祥)
小澤 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)

樋口 可南子 (お幸)
──────────
的場 浩司 (有馬新七)
板谷 由夏 (広川)
左 時枝 (高山)
斉木 しげる (徳川家慶(回想))
──────────
江守 徹 (徳川斉昭)
草刈 正雄 (阿部正弘)
松坂 慶子 (幾島)
高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:岡田 健


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第11回「七夕の再会」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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