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2008年4月16日 (水)

vol.7 天と地と

◆舞台の時代

[平安][鎌倉][室町][戦国][江戸初期][江戸中期][幕末][近代][昭和]

享禄3(1530)年〜天正5(1577)年


◆放送データ

  • 放送期間:昭和41年1月5日〜12月28日(全52回)
  • 放送時間:(14)栴檀の章 その三 まで毎週日曜 午後8時15分〜9時00分
    (15)栴檀の章 その四 から毎週日曜 午後8時〜8時45分
    (35)勇猛の章 その五・(49)川中島の章 その三〜(52)吟詠の章 その二 は午後8時45分〜9時30分
  • 初回視聴率:23.5%
  • 最高視聴率:32.4%
  • 平均視聴率:25.6%


◆番組放送日と各回サブタイトル

  1. 1/-5 天命の章 その一
  2. 1/12 天命の章 その二
  3. 1/19 天命の章 その三
  4. 1/26 天命の章 その四
  5. 2/-2 若竹の章 その一
  6. 2/-9 若竹の章 その二
  7. 2/16 若竹の章 その三
  8. 2/23 若竹の章 その四
  9. 3/-2 若竹の章 その五
  10. 3/-9 若竹の章 その六
  11. 3/16 若竹の章 その七
  12. 3/23 栴檀の章 その一
  13. 3/30 栴檀の章 その二
  14. 4/-6 栴檀の章 その三
  15. 4/13 栴檀の章 その四
  16. 4/20 栴檀の章 その五
  17. 4/27 栴檀の章 その六
  18. 5/-4 栴檀の章 その七
  19. 5/11 若鷺の章 その一
  20. 5/18 若鷺の章 その二
  21. 5/25 若鷺の章 その三
  22. 6/-1 若鷺の章 その四
  23. 6/-8 若鷺の章 その五
  24. 6/15 若鷺の章 その六
  25. 6/22 若鷺の章 その七
  26. 6/29 陽炎の章 その一
  27. 7/-6 陽炎の章 その二
  28. 7/13 陽炎の章 その三
  29. 7/20 陽炎の章 その四
  30. 7/27 陽炎の章 その五
  31. 8/-3 勇猛の章 その一
  32. 8/10 勇猛の章 その二
  33. 8/17 勇猛の章 その三
  34. 8/24 勇猛の章 その四
  35. 8/31 勇猛の章 その五
  36. 9/-7 勇猛の章 その六
  37. 9/14 勇猛の章 その七
  38. 9/21 王土の章 その一
  39. 9/28 王土の章 その二
  40. 10/-5 王土の章 その三
  41. 10/12 王土の章 その四
  42. 10/19 火中の章 その一
  43. 10/26 火中の章 その二
  44. 11/-2 火中の章 その三
  45. 11/-9 火中の章 その四
  46. 11/16 川中島の章 序章
  47. 11/23 川中島の章 その一
  48. 11/30 川中島の章 その二
  49. 12/-7 川中島の章 その三
  50. 12/14 川中島の章 その四
  51. 12/21 吟詠の章 その一
  52. 12/28 吟詠の章 その二


12/30 総集編・第一部 (午後7時20分〜9時00分)
12/31 総集編・第二部 (午後7時30分〜8時50分)


◆あらすじ

 戦国最強とうたわれている武将・上杉謙信を描いた海音寺潮五郎の同名小説のドラマ化で、物語は幼年期から青年期へと成長していく謙信の人間形成を前半に、好敵手・武田信玄との拮抗、特に戦国合戦史上最大の決戦といわれた川中島の合戦をヤマ場として、ダイナミックに動乱の世を生きた一人の武将の生涯を描いたもの。
 「大きく雲のような謙信を……」と意欲満々の石坂浩二。乗馬の特訓をはじめ、古今の書物を読んで、謙信の人となりを探ったり、役作りに努力。相馬市などで行われたロケによる合戦シーンはダイナミックさで評判となったが、このドラマからビデオでロケを行い、鮮明な画像も好評を得た。


◆トピック

  1. 戦国時代の大河は、昭和40年「太閤記」以来4年ぶり2作目。
  2. 冨田 勲音楽は、昭和38年「花の生涯」以来6年ぶり2作目。
  3. タイトルバックは、上杉謙信が軍勢を率いて出陣する様子を、ビデオカメラを多用して激しい動きを交えながら撮影したもの。主人公がタイトルバックに登場したのは初。
  4. 大河第7作目にしてカラー放送開始。
  5. “河原崎三兄弟”が、昭和42年「三姉妹」に続いて共演。
  6. 第50話「川中島の章 その四」は、DVDで視聴することができる。(→◆この作品を楽しむためには を参照)


◆主要スタッフと出演者

原作:海音寺 潮五郎

脚本:中井 多津夫・杉山 義法・須藤 出穂

音楽:冨田 勲

演奏:コンセール・レニエ・日本合唱協会
テーマ演奏:NHK交響楽団
指揮:森 正
時代考証:桑田 忠親
殺陣:林 邦史朗

語り:中村 充 アナウンサー

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石坂 浩二 (上杉謙信)
中村浩太郎([3]中村 扇雀)・中村 光輝([3]中村 歌昇) (謙信の少年時代)

新珠 三千代 (袈裟(青岩院))
山本 耕一 (長尾晴景)
志村 喬 (長尾房景)
山口 崇 (長尾政景)
上月 晃 (綾(仙桃院))
芥川 比呂志 (長尾顕吉)
[1]中村 信二郎([2]中村 錦之助) (上杉喜平次)
大山 克巳 (上杉憲政)

奈良岡 朋子 (定実の北の方)
宇野 重吉 (宇佐美定行)
高橋 悦史 (宇佐美定勝)
高松 英郎 (金津新兵衛)
[6]市村 竹之丞([5]中村 富十郎) (鬼小島弥太郎)
藤木 悠 (柿崎弥二郎)
名古屋 章 (柿崎弥三郎)
山田 吾一 (戸倉与八郎)
内藤 武敏 (本条慶秀)
勝部 演之 (下平修理亮)
川合 伸旺 (上野家成)
和崎 俊哉 (北条高広)
加藤 嘉 (昭田常陸介)
加藤 武 (長尾俊景)
久富 惟晴 (金津伊豆守)
伊東 四朗 (鉄上野介)
北村 和夫 (村上義清)
中山 昭二 (黒田和泉守)

岩崎 加根子 (三条夫人)
中村 玉緒 (諏訪御寮人)
田崎 潤 (武田信虎)
あおい 輝彦 (武田義信)
[1]中村 まなぶ([2]中村 梅雀) (武田勝頼)
浜畑 賢吉 (武田信繁)
下川 辰平 (小山田備中守)
大友 柳太朗 (板垣駿河守)
中村 伸郎 (甘利備前守)
高橋 昌也 (飯富兵部)
河原崎 建三 (飯富三郎兵衛)
山内 明 (馬場美濃守)
石田 太郎 (原大隅)
林 邦史朗 (諸角豊後守)
村井 国夫 (高坂弾正)

山本 學 (足利義輝)
大出 俊 (足利義昭)
梅野 泰靖 (三好長慶)
河野 秋武 (松永弾正)
[3]中村 翫右衛門 (斎藤道三)
根上 淳 (今川義元)
阿知波 信介 (今川氏真)
[4]中村 梅之助 (北条氏康)
森次 浩司 (北条氏政)
杉 良太郎 (織田信長)
金田 龍之介 (柴田勝家)
松山 省二 (徳川家康)
松村 達雄 (太田資正)
岡田 英次 (諏訪頼重)
真屋 順子 (頼重の妻・弥々)
河原崎 長一郎 (諏訪頼隆)
戸浦 六宏 (高遠頼継)
鈴木 瑞穂 (鈴木国重)
安部 徹 (神保良春)
佐々木 孝丸 (佐野昌綱)
佐野 浅夫 (近衛前嗣)
曽我廼家 明蝶 (西園寺公朝)
日下 武史 (三条西大納言)

樫山 文枝 (乃美)
[2]有馬 稲子 (松江)
藤村 志保 (藤紫)
長門 裕之 (服部玄鬼)
水前寺 清子 (八重)
岩井 友見 (秋)
小松 方正 (蓮芳軒)
石井 伊吉(毒蝮 三太夫) (平田喜兵衛)
河原崎 次郎 (中条尾張守)
観世 栄夫 (超賢)
小林 勝彦 (曽根平兵衛)
柴田 侊彦 (金津新八) <にんべん+光>
谷 幹一 (久助)
天草 四郎 (藤作)
橋本 功 (秋山源蔵)
久米 明 (島田石見守)
仲谷 昇 (杉原壱岐守)
藤田 まこと (納屋助八郎)
米倉 斉加年 (飛加当(久作))
森 雅之 (連歌師幸斉)
江守 徹 (その他)
津村 隆 (その他)
御木本 伸介 (その他)
中島 元 (その他)
浜田 寅彦 (その他)
明石 良 (その他)
松本 留美 (その他)
高木 均 (その他)
鈴木 光枝 (その他)
庄司 永建 (その他)
下條 正巳 (その他)
内山 森彦 (その他)

滝沢 修 (長尾為景)

高橋 幸治 (武田信玄)

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制作:禅野 圭司

美術:荒木 幹夫
効果:松崎 州男
技術:早坂 達郎
フィルム撮影:海老 広司

演出:岡崎 栄・清水 満・安江 泰雅


◆この年の日本と世界

 この年のGNPは世界第2位、10年間の伸び率は第1位ということで、まさに“GNP神話時代”スタート。東大安田講堂の封鎖解除など、学園紛争に機動隊導入が当たり前になった年。


この年から、大河ドラマもカラー放送されることに。その第一作目となる「天と地と」で主演を務めたのが、石坂浩二さん。

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 帝国劇場で「マノン・レスコー」に出演しているとき、演出の岡崎(栄)さんが楽屋にいらして、いきなり「上杉謙信をやってほしい」と言われた。これはほんとうに天と地とがひっくりかえるほどの驚きでした。鏡の中の自分は、髪を金髪に染め、宝塚のようなメークと衣装で、まるで外国人なんですから。でも、あまりにも違う役なので、ふっとやってみたくなったんです。
 謙信を演じていたとき、あまり老けるということを意識しないでやろうと思いましたが、自分が謙信の晩年の年になってみると、あのとき、大袈裟に老ける演技をしなくてよかったと思います。

<「大河ドラマストーリー・武田信玄」175頁より一部抜粋の上引用>
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そしてこの作品には、信長役として杉 良太郎さんも出演しています。

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 ちょうど「天と地と」で信長をやっていたころ、初舞台だった京都の南座公演の舞台げいこと重ねっていたんです。リハーサルなしのぶっつけ本番で信長をやって、京都にトンボ帰り、毎日3時間半くらいの睡眠時間という、たいへん余裕のない時期でした。そのせいでとても忙しいからイライラしていたんですが、それがかえって信長の性格に合っていてラッキーな結果になったんですね。今また、信長をやれと言われたら、違ったものができると思いますよ。
 信長を演じたのは二十四、五で、彼が死ぬのは四十九でしょ。メークで老け顔を作るのは初めてだったんだけれど、それがけっこう気に入っちゃって……。そのときの写真でカレンダーまで作りました。

<「大河ドラマストーリー・信長」188頁より一部抜粋の上引用>
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◆この作品を楽しむためには

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次回は「vol.8 樅ノ木は残った」(昭和45年放送)です。

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