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2008年5月11日 (日)

大河ドラマ篤姫・(19)大奥入城

篤姫は、将軍・徳川家定との婚礼を間近に控え、
江戸城大奥入りを果たします。
女の道は、一本道にござります──。
菊本の遺言が、脳裏を駆け巡ります。

篤姫が乗った駕篭は、
女中たちが6人がかりでかついでいますが、
将軍御台所に失礼、という理由からか、
前側3人は、後ろ向きに(駕篭向きに)かついでいます。

いざ大奥に入ってみれば、
篤姫にとっては驚きの連続であります。


そこへやって来た、大奥御年寄の滝山。
いつも冷静沈着で、まるでお面をかぶったような顔です。
御年寄衆を一通り紹介しますが、紹介するのはほんの一部でして、
膨大な数の奥女中たちが仕えています。

篤姫は、これら大奥にいる1,000人超の
女性たちの頂点に立つ立場となります。


篤姫の大奥入りは、阿部正弘によって将軍家定に報告されます。
老中・堀田正睦からは、アメリカ大統領の代理として
ハリスが江戸に上がり、将軍に会わせろ! と言っているようです。
「よいぞ」と家定は安請け合いしますが、堀田が慌てて止めます。

どうせ止めるのなら、最初から言わなくてもいいじゃん!
と家定は主張していますが、ごもっともであります。
家定は手許にある柿の実を阿部や堀田に放り投げていますが、
家定を熟知している阿部が、動じずにキャッチするのに対して
新米の堀田は、もたもたしているうちに垣をぶつけられます。


挨拶続きで疲れた篤姫に、滝山は
「まだお会いいただきたいお方がおられます」と容赦しません。
滝山が下がった後も、篤姫は幾島と愚痴を言い合います。

篤姫が休んだ後、決まりごとに従って、
篤姫の居室から遠く離れた長局へ幾島は下がっていきますが、
その途中で、女中たちが
将軍家定と篤姫のことでヒソヒソ話をしていました。
それを幾島はしっかりと咎めます。

大奥に入って2日目の朝。
大奥ならではの決まりごとが多く、
その順序に従わざるを得ないため、
篤姫は自分で起きることもままなりません。

髪を梳きながらの食事中、
姫が一度箸をつけた食べ物はすぐに取り替えられ、
そのしきたりに、篤姫はひどく困惑しています。


篤姫は将軍生母の本寿院と対面します。
本寿院は将軍生母とはいえ、身分としては相当低いらしく、
義理の娘にあたる篤姫のはるか下座に座していますが、
それを見て篤姫は上座から下座へ、本寿院のそばへ移動します。

義理とはいえ、母に当たる人物を下座に置くことはできないわけです。
これには、大奥の者たちからは感嘆の声が上がります。


薩摩・小松家。
小松家に養子に入った肝付尚五郎改め小松尚五郎。
妻のお近とも仲良くやっているようです。
そこへやってきた大久保正助。

江戸へ滞在中の西郷吉之助からの情報を尚五郎に流しますが、
急な時代の流れに乗らず、薩摩でのうのうと
お近と暮らしているのがやるせない尚五郎です。
その愚痴を大久保に漏らしている時、
お近がそれを聞いてしまい、顔を曇らせます。


篤姫が婚儀前に大奥入りをしたのは、
大奥の世界に慣れるためでもありますが、
家定と心を通わせておくためでもあります。
しかし、当の家定とはなかなか会えず……。

ある日の朝。
横になったまま髪を梳いてもらっている篤姫は、
「二度手間だと思わぬか?」と、うつ伏せに膝をついた状態で
髪を梳かせようとします。
また、食事中に髪を梳くのもやめさせます。

「古いしきたりが全て正しいとは限らぬ」と、
大奥内部にはびこる非合理的なしきたりを変えようとし、
奥女中たちからは“変わった姫”というレッテルを貼られ
大奥中にたちどころに噂が広まります。

滝山は眉間にシワを寄せ、イライラしていますが、
本寿院は「お世継ぎさえ上げてくれれば」と
口を出すつもりはなさそうです。
やはり、対面時に身分の差を乗り越えてくれた篤姫を
たいそう気に入っているようです。


篤姫に仕える広瀬は、
篤姫からの度重なる提案にも慣れっこになっていまして、
篤姫が口を開けば、半ば呆れながら
「今度は何でしょうか?」と聞きますが、

篤姫は気持ちいい陽射しがそそがれている大奥の庭に
出てみたいと言い出します。
幾島から強く言い含められている広瀬は、
「ぜひそのように!」と篤姫を庭に案内します。

しかし、そこで真剣にかくれんぼをして遊んでいる
男性がおり、篤姫と幾島は見とがめますが、
「大きな声を出すでない!」と慌てた様子のその男性。
広瀬は「あのお方は……」と困惑していますが、
その男性こそが、将軍・家定であることを告げると、
篤姫はあっけにとられ、呆然と立ち尽くしています。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (篤姫)
瑛 太 (小松尚五郎)
堺 雅人 (徳川家定)
小澤 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)
佐々木 すみ江 (菊本(回想))
──────────
高畑 淳子 (本寿院)
ともさか りえ (お近)
佐藤 藍子 (小の島)
岩井 友見 (歌橋)

鶴田 真由 (志賀)
辰巳 啄郎 (堀田正睦)
──────────
江守 徹 (徳川斉昭)
稲森 いずみ (滝山)
中村 梅雀 (井伊直弼)
草刈 正雄 (阿部正弘)
松坂 慶子 (幾島)
高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:佐藤 峰世


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第20回「婚礼の夜」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

側室羨ましいって
嫁の横で独り言
睨まれてしまいましたよ!

そんな、地位も、金も、頭も、無いよって!
言ったら、当たり前だと。

──────────

うっちゃんさーん。こんにちは!
今日も乗務お疲れさまでーす。


>側室羨ましい
正室・側室がいた時代は、
人間関係でいろいろ大変だったようですよー。

農家の娘でも、花嫁修業のために屋敷に修業に出して、
そこでお手つきになり、男子を産めば
身分が一気に“ご生母様”ですからねー。
正室に子供がいなければなおさらで、
正室以上の立場になることもありますし……。

そんな正室・側室たちを束ねていかなければならない
ダンナの立場、大変そうです(^ ^;;)


>睨まれてしまいましたよ!
愛されてますねぇ〜♪
うっちゃんさんにとっては、今の奥さまが一番! でしょ?(^ ^)
( ^艸^)ぷぷぷ

投稿: ★うっちゃん | 2008年5月12日 (月) 20:43

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