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2008年6月15日 (日)

大河ドラマ篤姫・(24)許すまじ、篤姫

家定は、いよいよハリスとの会見を迎えます。
しかし、見たことも話したこともない異人と会うことの不安を
もはや日課となった五目並べをしながら、篤姫に打ち明けます。

家定が本心で相談してくれたことがうれしい篤姫は、
将軍としての権威を失わない対面の方法を、
はりきって考えはじめますが、

幾島に「あちらはどうなっているのですか!?」と
慶喜推挙の件を詰め寄られます。

篤姫は、今は夫婦の関係を良い方向へ導くことが先決と、
幾島をうまくかわしていますが、
一方で、本寿院の篤姫に対するよそよそしさを
少しばかり気にしています。


本寿院は滝山から、
篤姫と幾島が一橋慶喜を次期将軍にと
水面下で動いている情報を得ていて、
篤姫への反感を一層募らせています。

しかし、その情報をもたらした滝山自身は焦ってはいません。
なぜなら、紀州慶福を推挙している心強い見方・井伊直弼が
江戸へ参勤でやって来るからです。


その頃、島津斉彬は薩摩にあって、
江戸で繰り広げられている水面下の将軍後継車争いを
ただ黙って見ているしかありません。

阿部の後を継いだ主席老中・堀田正睦は頼りにならず、
越前藩主・松平慶永の根回しも空転しがちで困り果てている──。
居ても立ってもいられない斉彬は、西郷を江戸へ急きょ派遣します。


尚五郎は、領国である吉利へ赴くため、
大久保家へ、そして今和泉島津家へ挨拶回りです。

大久保家では、正助が
「己が一人だけになってしまいます」と胸中を吐露し、

今和泉島津家では、お幸と
イタズラぶりがすっかり鳴りをひそめた忠敬と再会。
忠敬にも縁談が舞い込んではいるようですが、
まだ嫁取りはしていない模様です。


将軍家定とハリスとの会見が間近に迫ったころ、
将軍と立ったままで対面したいとハリス側から申し入れがきました。
「無礼な!!」と篤姫は怒りますが、妙案を思いつきます。
その妙案は、老中の堀田にも内緒ではありますが、
早速、その準備に取りかかります。

幾島は、斉彬がしびれを切らしていることを知って、
篤姫に「何としても慶喜を!」と押し通しています。

ちょうどその日の夜、将軍お渡りがあり、
篤姫は思い切って、家定に
「一橋慶喜を同席させてくださいませ」と切り出します。

家定は一瞬ムッとしますが、
篤姫の妙案で「礼をしたい」と言った以上、
聞き入れるしかありません。

お志賀の方は、家定のお渡りがなかなかなく、
千羽鶴を折っているしかありません。


そして迎えた当日。

同席する慶喜の挨拶を受け、
「そなたは将軍になりたいのか?」と直球勝負。

薄ら笑いを浮かべつつ、慶喜は
「いえ、決してそのような──」と否定しますが、
その姿が家定のシャクに触ったようで、
今まで以上に慶喜のことが嫌いになったようです。

さて、会見会場に入ったハリスはビックリ仰天!
何枚もの畳を重ねた上に椅子(?)を設け、
それに座して家定が待ち受けていたわけです。

篤姫の妙案とは、仮に座った姿勢でも、
家定の頭の位置がハリスのそれより高くなるように
考慮したものです。

ともかく、これで
家定の将軍としての威厳は保たれたようです。

しかし、いつものアレ、
そう、アレですよ。
家定のウツケ癖が出てしまったようです(^ ^;;)


大奥では、ハリス会見に一橋が同席することを知って
本寿院が「公方様をお助けするのじゃ〜ッ」とご乱心。
篤姫の姿を見るや否や、首根っこをつかみ、

ついに怒り爆発!

当初は好転していたと思われる嫁・姑の関係は、
この時、決定的に決裂してしまいます。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (篤姫)
瑛 太 (小松尚五郎)
堺 雅人 (徳川家定)
小沢 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)

樋口 可南子 (お幸)
岡田 義徳 (島津忠敬)
──────────
高畑 淳子 (本寿院)
ともさか りえ (お近)
中島 朋子 (重野)
平 岳大 (一橋慶喜)
岩井 友見 (歌橋)

鶴田 真由 (志賀)
辰巳 琢郎 (堀田正睦)
──────────
稲森 いずみ (滝山)
中村 梅雀 (井伊直弼)
真野 響子 (フク)
松坂 慶子 (幾島)
高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:岡田 健


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第25回「母の愛憎」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後5時〜 (←放送時間が変更されています!)
衛星第二テレビ:午後10時〜

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NHK大河2008・篤姫」カテゴリの記事

コメント

本寿院役の高畑淳子さん!

10数年前に何かの戦隊モノ(ゴレンジャーシリーズ)の
悪役を演じておりましたぁ~
でその役が結構似合ってて(笑)
初めて高畑淳子さんの存在を知ったのです

なぁ~んと
金八先生にも同僚の教師役で出演してたんよねぇ~

──────────

やまさーん。ごぶさたしてます!
今日もコメントありがとうございまーす。


>初めて高畑淳子さんの存在を知ったのです
Kassyが初めて知ったのは、やまさんも書いておられていますが
「金八先生」の養護教諭「本田先生」役での出演時でしょうか。

金八先生の奥さん(里美=倍賞美津子さん)が亡くなられて、
娘さん(乙女=星野真里さん)という年頃の女の子を抱えていた時に、
母親がわりとして、かといってそこまで踏み込むようなこともせず
一歩引いた状態から温かく見守っていた役柄でしたね。

でも、現在ではバラエティ番組にもよく顔を出しておられますし、
けっこう人気の俳優さんなんですね!

投稿: ★やま | 2008年6月16日 (月) 21:45

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