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2008年7月13日 (日)

大河ドラマ篤姫・(28)ふたつの遺言

篤姫のほおを両手で包み
「そちは面白い顔をしておるのう」と言った瞬間、
ギュッと抱きしめる家定。

そんな、昨夜の出来事を思い出していて、ついつい
庭に咲いている花を大量に抜いてしまった篤姫であります。


幕政では、井伊直弼が大老の職に就任し、
次の将軍は紀州藩出身の徳川慶福に決まります。
家定は、井伊と老中・堀田に、
篤姫に慶福の後見を務めるようにします。

庭に出た家定、
美しく咲いている花を見て「御台に持っていってやろう♪」と
花を摘もうとする瞬間、
胸を押さえて、その場に昏倒してしまいます。


その時篤姫は、家定のことを考えてフッと顔を曇らせます。
側に仕える幾島は、そんな篤姫を心配するどころか
一橋慶喜を次の将軍に推挙するように、
未だに篤姫にお願いしています。

松平慶永の元から薩摩へ帰国した西郷は、斉彬に
紀州慶福が次の将軍に内定したことを告げます。
斉彬は、江戸へ上ることを決意します。

幕府内では、アメリカとの条約調印について
大もめにもめていますが、
井伊直弼の手によって、天皇の許しを得ることなく
日米通商修好条約が締結されることになりました。


篤姫や本寿院は、家定の発作のことは知らされていません。
本寿院は家定付きの医者を呼びつけ、状況を問いただしますが
「軽い発作」だと回答するのが精一杯。

本寿院は、篤姫には伝えるなと厳命します。
それに対して滝山は、篤姫のために伝えるべきでは? と言いますが、
本寿院に簡単にはねつけられます。
滝山にとっては、井伊大老推挙の嘆願書の件で
篤姫に対して恩義を感じているようです。

本寿院からの厳命どおり、医者は篤姫に
「表では目が回るほどの忙しさ!」とウソをつき通します。
ならば と、篤姫は医者に囲碁石を託します。

その囲碁石は、確実に家定の元に届けられます。


井伊は、幕府内の権力を一手に握り、あれこれと断行しています。
それに対して水戸の徳川斉昭や一橋慶喜は噛みついていますが、
どんな詰問に対しても「恐れ入り奉ります〜」と繰り返しています。

某社の社長さんみたいですね(^ ^;;)

そして井伊に歯向かう大名諸侯らは、
隠居や出仕停止などの重い処分を課します。
これにより、一橋派は敗北が決定……。

そんな折、滝山は篤姫の元を訪れて何かを伝えようとしますが、
最近顔を見せなかった幾島がちょうどその時に戻ってきたこともあり、
滝山は後回し……。

幾島に、薩摩から送られてきた蜂蜜づけの話などしていますが、
心ここにあらずといった感じで、ぼんやりと眺めています。


一方、薩摩では斉彬が西洋式の軍隊の整備を進めています。
斉彬の命を受けた小松帯刀も側に控えていますが、
斉彬は軍の訓練中に、原因不明の病気により床につきます。

見舞いに訪れた斉彬の弟・忠教に、
忠教の子・忠義を次の薩摩藩主とし、忠教はその後見人とします。
帯刀には、篤姫を取り上げてしまったことの詫びを入れ、
斉彬はついに力尽きます。

島津薩摩守斉彬 死去 享年50
天下に並びなき名君と謳われた大名の、
あっけない最期でした。


篤姫の元を再び訪れた滝山。
家定の病気のことを口止めされていることが
耐えられなくなったのかもしれません。

篤姫は家定の病気のことを知り、
今すぐに家定の元を訪れようとしますが、
滝山は必死に止めようとします。
そんなゴタゴタの中、薩摩からの急報が舞い込みます

養父・斉彬の訃報であります。

篤姫は、斉彬から届けられていながら
読むことができなかった手紙に初めて目を通します。
それは、父から娘に宛てた詫び状でした。

この先、篤姫のいる幕府と、この薩摩とで
敵・味方に分かれることになるかもしれない。
しかし、己の信じる道をゆけ──。

涙が止めどなく溢れてきます。
しかし、そんな篤姫に更なる追い打ちが。

家定薨去の報であります。

斉彬の訃報を知る前、家定を見舞うと言って聞かなかった篤姫に
確実に調べてくると約束した滝山が、家定の死を伝えてきたわけです。
「その方……何を言っておるのだ?」と
篤姫は何のことを言っているのか分かりません。

それでも、滝山とともに訪問した老中に
何とか気丈に「いつじゃ?」と問いますが、
薨去はおよそ1ヶ月前だったと知り、悲しみとともに
御台所である自分に知らされなかったことに、怒りが爆発します。

連れてゆけ……、
わたくしを上様の元に連れてゆくのじゃ!!

家定の亡きがらを前に、ずっとずっと泣き続ける篤姫。
篤姫は、最愛の夫と最愛の父を、
ほぼ同時に亡くしてしまうことになります。


安政5(1858)年7月6日、
篤姫の夫で第13代将軍・徳川家定が薨去。
安政5年7月16日、
篤姫の養父・島津斉彬が急逝。

慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで


あと9年3ヶ月──。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (篤姫)
瑛 太 (小松帯刀)
堺 雅人 (徳川家定)
小沢 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保正助)
松田 翔太 (徳川慶福)
──────────
高畑 淳子 (本寿院)
平 岳大 (一橋慶喜)
岩井 友見 (歌橋)

鶴田 真由 (志賀)
辰巳 琢郎 (堀田正睦)
──────────
江守 徹 (徳川斉昭)
稲森 いずみ (滝山)
山口 祐一郎 (島津忠教)
中村 梅雀 (井伊直弼)
松坂 慶子 (幾島)
高橋 英樹 (島津斉彬)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:堀切園 健太郎


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第29回「天璋院篤姫」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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コメント

遺言!
僕も書きましたよ、
遺産など、ありませんが、
嫁に全てを、ってね。

父上は、書いてないらしく
母上から、攻められてます。

──────────

うっちゃんさーん。こんにちは!
今日も乗務お疲れさまでーす。


>僕も書きましたよ、
やっぱり、何かメッセージを
残しておいた方がいいんでしょうかねー。

ちょっと考えておきましょう(^ ^;;)

投稿: ★うっちゃん | 2008年7月21日 (月) 18:47

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