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2008年9月14日 (日)

(37)友情と決別

島津藩主・島津忠義の実父に当たる島津久光が、
帝の使者(勅使)を伴って江戸へやって来ました。

その狙いは幕府改革でありまして、勅使の持つ勅状には
 その一、将軍・徳川家茂が上洛すること
 その二、薩摩ら有力諸侯が国政に参加すること
 その三、一橋慶喜を将軍後見職、松平春嶽を大老に任じ、
  両者の幕政登用をはかること
が書いてあります。

勅使下向は、江戸城大奥の和宮ら京方の勢いを
増長させることになっていますが、
天樟院は、その動きにそっと釘を刺すべく、
和宮の元を訪れています。

しかし、天樟院の頭の中には、
実は別のことがよぎっています。
小松尚五郎(小松帯刀)が、
薩摩一行の中にいるのではないかと気になっていたわけです。

早速、お側に仕える者に調べさせます。


久光にとっては、初めての江戸であります。
勇んで江戸入りしたものの、老中たちは勅命をのらりくらりとかわし、
久光が思い描いていたようには事が運びません。

勅使と老中の交渉が進まないことにいら立った久光は、
調整役の小松に代わって、大久保に老中たちに圧力をかけさせ、
半ば強引に改革案を受け入れさせます。

しかし、小松はこのやり方に疑問を感じています。


もうすぐ先代将軍・家定の命日であることを
滝山に知らされた天樟院は、
家定が眠る寛永寺に赴き、久光と対面することにします。
久光の真意を確かめるためです。
無論、久光に付き従う小松も、同行しています。

平伏している小松を見て、感慨深げな天樟院であります。

早速、圧力を持って交渉を終わらせ
無理矢理幕政に参加しようとしている久光に詰問。
強い日本を作り上げるために、
今までの古い政治は終わらせなければならないと考える久光に、
天樟院は家定の遺言通り、徳川家を守り抜くと宣言。

天樟院が薩摩を捨てた、瞬間であります。

対面の場を出る時に、そっと小松を見る天樟院。
その眼差しを体全体で受ける小松ですが、
天樟院の涙を浮かべた表情に、小松は震え上がっています。


小松は、春嶽の元を訪れます。
春嶽は薩摩の建白書をすでに読んでおり、
「おもしろい!」と好評価です。

そこへやって来たのは、海舟 勝 麟太郎。
麟太郎は、小松が薩摩の者と聞いて
小松の目前で、春嶽に用心するように忠告します。
麟太郎とすれば、武力を持って政治を動かそうとする薩摩に
あまりいい印象を持っていません。

しかし、小松ももともとは
今回のやり方に疑問を感じているわけで、
それを知った麟太郎は、いっぺんに小松を気に入ります。


薩摩を捨てたことで、落ち込んでいる天樟院。
和宮は、そんな天樟院の元を訪れます。

天樟院は故郷・薩摩を離れて江戸へ、
そして和宮は故郷・京の都を離れて江戸へやって来ました。
いわゆる“同志”です。
「故郷を捨てた」宣言をした天樟院に、
故郷は捨てられない、と和宮は冷静に反論しています。


和宮との対面後、天樟院は
無断で久光と対面したことを家茂に報告し、詫びます。
その上で、家茂の命で小松を大奥に呼び出してもらいます。
もうコソコソするのはイヤなのだそうです。

「尚五郎さん」と声をかけられ、目をまん丸くしている小松。
即座に囲碁盤が準備され、久々の対局であります。
天樟院の知らぬ間に、小松は妻・お近を娶り、
小松家に養子に入っています。

その事実を知った時、
──尚五郎さんは、天樟院さんを好いちょられました。
頭の中を、ジョン万次郎の声がよぎります。

小松自身、天樟院(もとい“於一に”)好意を持っていたことを
天樟院本人が知っているとは知らないわけで、
フッと微笑んだ天樟院の真意を測りかねています。

久々の囲碁の対決は、天樟院の負けで終わりました。
小松にとって、天樟院戦でようやく3勝目であります。

二人は、またの再会を約して別れます。


二ヶ月に渡っての交渉を終えた薩摩一行は
ようやく江戸を離れて、薩摩に向かいます。
その帰途、日本を揺るがす大事件が発生してしまいます。

東海道中にある、武蔵国生麦村において、
観光に訪れていたイギリス人4人が
薩摩の行列を遮る形となってしまい、
薩摩志士に無礼討ちされます。

世に言う「生麦事件」。

イギリス人紳士1名が死亡、
2名が負傷したこの事件によって、
薩摩に、そして日本に危機が訪れます。


文久2(1862)年8月21日、
「生麦事件」で、薩摩藩士がイギリス人を殺傷。

慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで


あと5年1ヶ月──。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (天樟院)
瑛 太 (小松帯刀)
原田 泰造 (大久保一蔵)
堀北 真希 (和宮)
松田 翔太 (徳川家茂)
──────────
中嶋 朋子 (重野)
平 岳大 (一橋慶喜)
的場 浩司 (有馬新七(回想))
勝地 涼 (ジョン万次郎(回想))
木村 元 (大原重徳)
若村 麻由美 (観行院)
──────────
稲森 いずみ (滝山)
山口 祐一郎 (島津久光)
中村 メイ子 (庭田嗣子)
北大路 欣也 (勝 麟太郎)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:渡邊 良雄


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第38回「姑の心 嫁の心」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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