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2008年9月28日 (日)

(39)薩摩燃ゆ

攘夷──。
外国を武力によって排除しようとする動きであります。

攘夷推進派の孝明天皇に、攘夷はできないことを伝えるために
江戸城を出発して京に向かった将軍・徳川家茂。
その決意を褒め讃えた天樟院の“母の心”と、
待つしかない和宮の“妻の心”が、
複雑に絡み合い、容易にほどけなくなっています。

いつぞやの、本寿院の“母の心”と、
篤姫(天樟院)の“妻の心”と同じでありますが、
そのことに、天樟院は気付いていません。


江戸城大奥では、家茂の無事を皆で祈っていますが、
数日後、無事に上洛を果たしたという知らせが届き、
歓喜に沸いております。

ただ、家茂にとって曾祖母にあたる本寿院は、
上洛の軍勢の数について不満があるようで、
3代将軍・家光が上洛した時は数十万であったなどと、
頑張って予習してきたであろうことを披露しています。

天樟院は「ご心配にはおよびませぬ」と意に介しませんが、
本寿院と、京派の者たちが一触即発の事態に陥ります。

一方、和宮は夫・家茂の身を案じ、ますます不安を募らせています。

その和宮の予感は、悪しくも的中してしまいます。
京では、長州藩を中心とした過激な攘夷派が
すでに朝廷を取り巻いていて、
幕府は朝廷に対し、家茂の意向を無視して
攘夷の決行を約束してしまいます。

それを一橋慶喜に聞かされた家茂はご立腹ですが、
慶喜に適当に入れ知恵され、たちまち無言になります。

それでも、孝明天皇はじめ公家衆の者たちの前に参上した家茂。
「攘夷はやはり難しいかと」と言いますが、
公家衆には、幕府と結んだ攘夷決行の約束があるため、
征夷大将軍たる家茂は、当然ながら
攘夷を実行してくれるものと理解されているようです。

家茂の気持ちは、天皇には通じることなく、
江戸下向も許されず、そのまま京に止め置かれることになりました。


家茂が京に止め置かれ、しかも病を得たことを知った天樟院は
半ば強引に上洛を押し進めたことを、ひどく後悔しています。

孝明天皇に頼んで、家茂の江戸下向が叶うように
和宮に頭を下げて依頼しますが、
“天樟院憎し”と全身からあふれている和宮は、
その願いを頑に断ります。

「御所さまがご病気でも!?」と食い下がる天樟院に、
ご病気にされたのは誰じゃ! と捨て台詞を吐いています。


天樟院は、じっとしていられません。
家茂のお側近くでお世話をするために、
自らが京に赴こうとフッと考えていますが、
重野に「それだけは」と釘を刺されます。

分かっておる! と、
表面上は考えなかったふりをしている天樟院ですが、
今すぐにでも京に向かいたい一心です。

天樟院は、気の置けない人物として、
勝 麟太郎を家茂の元に派遣します。


そんな時、長州藩がついに攘夷を実行します。
アメリカ商船に攻撃を仕掛けたわけであります。
しかし、またたく間に敗北を喫し、アメリカ軍の上陸を許し、
長州藩が揃えた武器をことごとく奪い取られてしまいます。

その知らせを聞いた島津久光は、
もはや戦は避けられまい、と小松帯刀に話しています。


家茂の帰還が許され、江戸に戻ってきました。
その裏には、朝廷に対する和宮の働きかけがあったことを
家茂から直接聞いた天樟院は、
家茂が和宮と対面していないことを知って、
家茂を和宮の元に赴かせます。

家茂不在の間、和宮は
家茂の子を抱きたいと強く思うようになっています。
お互いに、愛情を大きく、深くしています。


朝の恒例・お祈りの後、天樟院は和宮に
家茂帰還の件で骨を折ってくれたことに頭を下げます。
しかし、天樟院のためにしたわけではない、と
冷たくあしらって、その場を立ち去る和宮であります。


落ち込む天樟院ではありましたが、
さらに落胆させる事件が勃発します。
イギリス艦隊が薩摩に向かったとの知らせが、
滝山によってもたらされたわけです。

世に言う「薩英戦争」です。

天樟院の実家・今和泉島津家の忠敬も
この戦争に駆り出されていきますが、
母・お幸は「死んではなりませぬ」と一心にお祈りします。

圧倒的なイギリス艦隊の砲撃に対し、
薩摩軍は必死に抵抗しますが、
砲台はほとんどが壊され、薩摩城下は焦土と化しました。

が、薩摩軍の予想外の抵抗により、
イギリス艦隊の燃料は底を尽き、
鹿児島湾から離れていきます。


お幸からの文を読み、
昔、薩摩を離れる時に最後に眺めた姿が
今はメチャクチャに壊されていることに
心を痛めている天樟院です。

「これで分かったのではないですか」と
あくまで攘夷反対派である家茂は天樟院に言いますが、
徳川を守るために、今回の戦争を無駄にせず、
“国を変える”のも我らの役目だと主張します。

徳川家の進むべき道について、
今少し悩むことになりそうです。


文久3(1863)年7月2日、
生麦事件の賠償を巡って、イギリスと薩摩で戦いが起きる。

慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで


あと4年3ヶ月──。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (天樟院)
瑛 太 (小松帯刀)
原田 泰造 (大久保一蔵)
堀北 真希 (和宮)
松田 翔太 (徳川家茂)

樋口 可南子 (お幸)
岡田 義徳 (島津忠敬)
──────────
高畑 淳子 (本寿院)
ともさか りえ (お近)
中嶋 朋子 (重野)
平 岳大 (一橋慶喜)
岩井 友見 (歌橋)
東儀 秀樹 (孝明天皇)
若村 麻由美 (観行院)

玉木 宏 (坂本龍馬)
──────────
稲森 いずみ (滝山)
山口 祐一郎 (島津久光)
中村 メイ子 (庭田嗣子)
北大路 欣也 (勝 麟太郎)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:松川 博敬


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第40回「息子の出陣」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時05分〜

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