vol.31 琉球の風 〜DRAGON SPIRIT〜
◆舞台の時代
[平安][鎌倉][室町][戦国][江戸初期][江戸中期][幕末][近代][昭和]
天正10(1582)年〜元和6(1620)年
◆放送データ
- 放送期間:平成5年1月10日〜6月13日(全23回)
- 毎週日曜 午後8時〜8時45分
(1) 海の王国・(23) 南海王国 は午後8時〜9時 - 初回視聴率:24.1%
- 最高視聴率:24.1%
- 平均視聴率:17.3%
◆番組放送日と各回サブタイトル
- 1/10 海の王国
- 1/17 遥かなる故国
- 1/24 父子の再会
- 1/31 若夏の恋
- 2/-7 南海の密約
- 2/14 愛の女たち
- 2/21 大漂流
- 2/28 受難
- 3/-7 冊封使の季節
- 3/14 女たちの戦い
- 3/21 父子の悲劇
- 3/28 前夜の嵐
- 4/-4 首里城明け渡し
- 4/11 薩摩連行 (※)
- 4/18 江戸上り (※)
- 4/25 父の愛
- 5/-2 命どぅ宝
- 5/-9 啓泰の結婚
- 5/16 生みの親 育ての親 (※)
- 5/23 羽儀の死 (※)
- 5/30 妻たちの王国
- 6/-6 兄と弟
- 6/13 南海王国
6/20 総集編第一部 海の王国 (午後7時20分〜8時45分) →(1)〜(13)
6/20 総集編第二部 兄と弟 (午後9時〜9時55分) →(14)〜(23)
◆あらすじ
時は戦国時代の末、戦乱にあけくれた日本が、ようやく統一に向かおうとしていた頃。平和な日々を日本・中国(当時の明)との友好関係の中で過ごしていた琉球の人々は、薩摩侵攻という悲劇に見舞われようとしていた。
地方からの視点で、という大河ドラマ第一介作品のこのドラマは、薩摩侵攻という時代の中で生きた琉球の人々の姿を、啓泰という一人の若者とその周辺の人々の姿を通して描いてゆく。
◆トピック
- 江戸時代初期が舞台の大河は、昭和64年・平成元年「春日局」以来4年ぶり7作目。
- 放送期間が半年となったのは大河初。よって1年1作が基本であった大河ドラマにおいて、1年2作(正確には2年3作)制作されたのも当然ながら初めてである。
- 歌詞入りの主題曲は、平成4年「信長」以来2年連続2作目。歌謡曲が主題歌となったのは、大河では初。
- この作品で、[7]尾上菊五郎と富司純子の夫婦共演が話題に。二人の夫婦役は昭和41年「源 義経」以来27年ぶり2作目。さらに夫婦の王女役には、実生活でも実娘の寺島しのぶが務めた。
- この作品で、仲村トオルが羽柴秀吉役で2年(2作)連続の同役出演を果たす。これは大河では初。
- タイトルバックは、前半で琉球の自然(主に海中)を映し出し、中盤でそんな平和な王国を揺るがすかのような嵐を思わせる映像、そして終盤に琉球舞踊が映し出されている。琉球舞踊は、琉球の人たちの王国に対する熱い想いを表現したものか。
◆主要スタッフと出演者
脚本:山田 信夫・水谷 龍二(※)
歌:谷村 新司 『階(きざはし)』『バサラ』
音楽:長生 淳
演奏:満天星楽団
監修:高良 倉吉
時代考証:比嘉 実・原口 泉・池宮 正治
衣装考証:小泉 清子
琉球舞踊指導:佐藤 太圭子
琉球音楽指導:中村 司
所作指導:猿若 清三郎
殺陣・武術指導:林 邦史朗
語り:北林 谷栄 (アヴァンタイトル・本編)
平野 啓子 アナウンサー (美ら海紀行)
原作:陳 舜臣
──────────
東山 紀之 (啓泰)
渡部 篤郎 (啓山)
小柳 ルミ子 (真鶴)
羽賀 研二 (新垣朝永(鶴球陽))
原田 知世 (阿紀)
工藤 夕貴 (羽儀)
清水 宏次朗 (奇羅波丸)
ショー・コスギ (震天風)
ケイン・コスギ (ケン)
寺田 農 (清水半蔵)
永島 暎子 (清水 富)
長森 雅人 (中原松之助)
土家 里織 (清水美矢)
安達祐実 (清水美矢(少女期))
野口 貴史 (文太)
林 邦史朗 (軍兵衛)
富田 めぐみ (真振)
藤田 敏八 (テーゲー親方)
坂本 スミ子 (ウシ)
間 寛平 (巴知羅)
毬谷 友子 (軍陀利)
中原 ひとみ (真加那)
丹阿弥 谷津子 (侍女頭)
三木 のり平 (高翔)
小林 旭 (徳川家康)
森 光子 (イソバ)
沢田 研二 (尚 寧王(浦添王子))
寺島 しのぶ (尚 寧王妃(真銭金))
[7]尾上 菊五郎 (尚 永王)
富司 純子 (尚 永王妃)
金山 一彦 (尚 豊)
哀川 翔 (尚 宏)
佐藤 太圭子 (先代聞得大君)
友利 由香 (聞耳大君(尚 永王女))
大木 実 (名護良員)
橋爪 功 (名護親方)
太田 守邦 (名護良寧)
津嘉山 正種 (浦添親方)
又吉 究 (浦添百千代)
今福 将雄 (豊見城盛続)
岸谷 五朗 (徳川秀忠)
仲村 トオル (羽柴秀吉)
征木 良子・田中 燁子 (ねね(高台院))〈火へん+華〉
ポール 牧 (亀井茲矩)
室田 日出男 (島津義久)
若松 武 (樺山久高)
石濱 朗 (平田増宗)
河西 健司 (茶屋四郎次郎 清忠)
筧 利夫 (茶屋四郎次郎 清次)
ケント・ギルバート (リチャード・コックス)
ストロング 金剛 (水夫長)
中島 元 (伊達家家臣)
高柳葉子 (その他)
江守 徹 (謝名親方)
萩原 健一 (楊 邦義)
──────────
制作:音成 正人
美術:石村 嘉孝
技術:雨海 祥夫
音響効果:浜口 淳二
記録・編集:野田 茂子
撮影:白井 政治
照明:高橋 伴幸
音声:長倉 一郎
映像技術:堤 聖司
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:高沢 裕之
制作協力:NHKアート・NHKテクニカルサービス
演出:吉村 芳之・榎戸 崇泰
◆この年(1〜6月)の日本と世界
1月、大相撲で曙が外国人力士として初めて横綱に昇進。4月23日、天皇・皇后両陛下による歴代初の沖縄県訪問。5月、Jリーグ開幕。6月、皇太子徳仁親王、小和田雅子さんと結婚。
◆この作品を楽しむためには
琉球の風〈1〉怒涛の巻 (講談社文庫) 著者:陳 舜臣 |
次回は「vol.32 炎 立つ」(平成5年7月〜平成6年3月放送)です。
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コメント
沖縄!
沖縄返還の時に、親の仕事の関係で、
行きましたね。
右側通行から、左側通行に、1時間前から通行止め
よ~いドンで変わりましたよ。
空手も、習っていたのと違い、楽しかったような?
──────────
うっちゃんさーん。
>右側通行から、左側通行に、1時間前から通行止め
そういえば、
以前のコメントでも語っておられましたね!
沖縄は、独特の文化がありそうで、
とても興味が惹かれます。
一度行ってみたいですねー。
投稿: ★うっちゃん | 2008年9月22日 (月) 20:54
半年しか放送されなかった、大河ドラマがあるとは驚きです!
だけど、琉球王国は気になる存在、今度Kassyさんが紹介されてる本を購入して読んでみようと思います。
──────────
たっくんさーん。
連続コメントありがとうございまーす。
>半年しか放送されなかった、大河ドラマ
そうなんです!
今年の「篤姫」で47作目を迎えた大河ドラマの中で、
唯一の半年作品であります。
Kassyは、次作大河ドラマの予告編を見ると
年末を感じるわけですが、
6月に放送された「次作大河ドラマの予告編」というのも
なかなか不思議な感覚でしたよ。
>紹介されてる本を購入して
この原作は、ドラマ化が決定して執筆されたもの、
いわば「書き下ろし」なので、
そのあたりを頭に入れつつ読むことをオススメします!
投稿: ★たっくん | 2008年9月23日 (火) 23:59