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2008年10月12日 (日)

(41)薩長同盟

「将軍である私が行けば、長州はすぐにでも降伏するでしょう」
将軍・徳川家茂による、長州征伐です。

その長州藩を必要としているのは、
まぎれもない薩摩藩でした。
お互い、倒れかかっている幕府を立て直す同志として
ともに手を携えて改革を断行したいわけです。

とはいえ、「蛤御門の変」で対決して以来、
両藩の溝はことのほか深く──。

その溝を埋めるべく登場するのが、
土佐脱藩の浪士・坂本龍馬と、薩摩藩家老・小松帯刀。
この二人の行動が、幕府と天樟院の立場を
窮地に追い込むことになります。


先日、家茂と和宮、そして天樟院の三人が並んで
撮影してもらった写真ができあがりました。
その写真を、どうやら家茂は
天樟院にプレゼントするそうです。

それと引き換えに、家茂は天樟院に
「世継ぎを決めておきたい」と願い出ます。
こうすれば、自らの身に何が起ころうとも、
将軍後継を巡る無駄な争いも必要ありません。

縁起でもない! と天樟院は困り顔ですが、
家茂は、田安家の亀之助を推挙します。
亀之助は当年3歳ではありますが、
実際に家督を譲るのは先でもよい、という考えです。

それまでに、和宮との間に子ができたら
どうするつもりなのでしょうね。
それこそ家督争いの火種になりそうな気もしますが。

そもそも、天樟院にとっては
今回の長州征伐そのものの意義が理解できません。
一度降伏した相手と、
なぜ再び刃を交えなければならないのか?

出陣してゆく息子を、笑って送り出すことすらできません。

しかし、家茂から
「私には、もったいないほどの母上におわします」
という言葉をかけられ、感激する天樟院。

今回も、笑って送り出す決意を固めます。


その日の夜。
家茂は和宮に、自身との2ショット写真をプレゼントします。
和宮は、出陣する家茂をどうしても止めたいようですが、
それも叶わず、ただ写真をじっと見つめるばかりです。

そんな時、「観行院がお倒れになった」との急報が
寝所に舞い込みます。
慌てて観行院の元へ向かう二人。
当然、天樟院や滝山、重野もやって来ます。

観行院は家茂に
「どうかお上をお守りください」と伝えますが、
これが家茂と交わした最後の言葉になります。

そしてやって来た、家茂出陣の日。
天樟院は宣言通り、笑って送り出しますが、
和宮は天樟院を睨みつけ、その場を立ち去ります。


薩摩では、京都から帰郷した小松帯刀が
国父・島津久光に挨拶をしています。

しかし今回は、余計な土産物があるようで。

海舟 勝 麟太郎から世話を頼まれ、
海軍養成所の塾生たちも連れてきています。
その中には、かの坂本龍馬の姿も。

「情け深いの」と、久光はピリリと皮肉を言います。


小松と龍馬、西郷吉之助と大久保一蔵の4人が
座敷で相対しますが、
そこで小松が、とんでもない宣言をします。

長州と手を組む──。

大久保は驚きますが、小松も龍馬も考えていたことです。
しかも、西郷すらも「おいもそう思う」と言い出す始末。

「じゃっどんッ!」と大久保一人で反論しますが、
話し合いは、すでに前へ前へと進んでいます。

龍馬曰く、長州が何よりも欲しがっているものを
薩摩が気前良く差し出すことで、
長州に対して恩を売る。

「武器ですか」と小松はひらめきます。

幕府と戦闘態勢に入っている長州藩が欲しがっているのは
鉄砲や火薬など、武器関連のものであります。
しかも、幕府の目が光っていて、容易に揃わないものばかり。

その点、薩摩は海外との交易も盛んであり、
幕府に目をつけられてはいませんので、
武器を揃えるのは難しいことではありません。
そこに、龍馬は目を付けたわけです。

都合のいいことに、小松は
薩摩藩の勝手掛、軍役掛、蒸気船掛に任じられていて、
難しいかい? との龍馬の問いかけに
「いえ!」と容易く請け合います。

その後、小松と龍馬は長崎へ。
薩摩で抱えていた海軍養成所の連中を
長崎の地に移すことにします。

そこで、ジョン万次郎(中浜万次郎)と再会します。
龍馬はドタドタと駆け寄り、握手を求めます。
「万次郎殿を知らんかったら、土佐の者ではないきに!」
と、丸い目をさらに丸くして、感激しています。

すぐさま、イギリスの貿易商・グラバーを訪ねます。

小松はカタコトの英語で、薩摩と長州が仲良くするために、
ミニエー銃を4,000丁と軍艦を買いたい旨を伝えますと、
グラバーは、更に300丁オマケします! と太っ腹なご回答。

通訳の万次郎がいなければ、
ここまでポンポンと商談が成立しなかったでしょうが、
その場に同席している、長州藩の伊藤俊輔(後の伊藤博文)と
井上聞多(後の井上馨)も、共に喜びます。


大奥では、容態の芳しくない観行院に、
天樟院は、都の音色の代表格である雅楽を聴かせますが、
その日の夜、「宮さんを頼みます」との言葉を遺し、
この世を去ります。

「おたぁさん! おたぁさん!」と和宮の悲鳴が
大奥中に響き渡ります。
観行院の死により、和宮のみならず、
観行院が心を許してくれていた天樟院も
心の支えを失ってしまいます。


大坂城に到着した家茂ですが、
長州征伐の勅許を得るべく、
勝手に申し立てをした一橋慶喜に
「でしゃばるでないぞ!」と喝を入れます。

家茂の心中には、己は戦いに行くのではない、
戦いを終わらせるために行くのだ、という気持ちが
あるためでしょう。

しかし「急がねばなりませぬ」との慶喜の言葉に、
しぶしぶ従わざるを得ませんでした。

数日後、家茂は長州征伐の勅許を得ます。


京の小松屋敷では、小松が西郷と大久保と
3人で囲んで酒を飲んでいます。

幕府と長州藩の間に立たされた薩摩藩ですが、
長州征伐に兵士を割くつもりはありません。
朝廷警護を命じられている薩摩藩は、
それに差し障りが出るといけない、というのが表向きの理由です。

そこへやって来た、小松の恋人(?)のお琴。

さすがに上役の恋人だけあって、
西郷も大久保もお琴に礼を尽くします。
「ちょっとぉ!」という、小松の言葉には耳を貸しません。

そしてお琴は、お龍という女性を連れています。
そう、坂本龍馬の恋人(?)であります。

「ウチ……決めました!」とお琴が宣言します。
どうやら、ココの小松屋敷に置いてもらい、
小松のお世話をしたいのだそうです。

「私には薩摩に、妻がいるのですよ」と小松は困惑していますが、
薩摩の妻のお人とウチとは別どす! と聞きません。

西郷も大久保も、からかい程度で同調しますが、
お龍も「いいんとちがいますか(^ ^)」と予想外の味方を得、
お琴は満足げに笑っています。

その日の夜、お琴が芸妓を辞め、
さっそく小松屋敷に押しかけてきます。
よっぽど小松に惹かれたのかもしれませんね。


明けて慶応2(1866)年。
家茂の上洛から半年以上何の動きもないことに
天樟院は疑問を持っています。

天樟院は勝に聞いてみようとしますが、
軍艦奉行を罷免されたばかりの勝は登城を遠慮していて、
呼び出そうにもそうは簡単には行きません。

そこで、重野が勝の元に赴くことになりました。

「上様を江戸へ連れ戻してほしい」と、
重野は勝に率直に願い出ますが、
動こうにも動けない勝は、どうにもならないと諦め顔です。

勝は土産話を重野に持たせ、大奥に帰らせます。
薩摩が長州と急接近しており、
その働きかけが小松によるものであるとの話です。

その話を聞いた天樟院は、ショックを隠し切れません。


京・小松屋敷。

薩長同盟が結ばれようとしているのですが、
長州藩代表の木戸孝允(桂 小五郎)が「帰る!」と言って聞きません。
薩摩藩代表の西郷は、同盟の話をしようとしない木戸が
何を考えているか分からないのだそうです。

そこへ仲介役の龍馬は
まずは自分の腹を見せることじゃき! と
小松と西郷を納得させます。

小松・西郷・大久保は、木戸に頭を下げ、
木戸も、「お願いいたします」と
頭を下げざるを得ませんでした。

1月21日、薩長同盟締結。
薩摩が、朝敵とされている長州の汚名を晴らすこと、
両藩は日本のために誠意を尽くして協力することなどが
取り決められました。

お琴が、素朴な疑問を小松に投げかけます。
薩摩と長州の、この同盟が幕府に知れたら、
薩摩の立場はどうなるの??? と。

薩摩も同罪になる、と小松は言いおいた上で、
それよりも危ないのは坂本さんです、と
龍馬を擁護します。

龍馬はピストルをかざして強気の姿勢を見せていますが──。

宿泊していた京・寺田屋で、
長府藩士・三吉慎蔵と飲んでいた最中、
外に奉行所の捕り方がたくさん集まっているのを
入浴していたお龍が目撃し、
着の身着のままで龍馬に知らせます。

捕り方に向けて、鉄砲を発砲……。


和宮の身を案じた天樟院は、和宮の元を訪れますが、
家茂が出陣してゆくときに、
またも笑って送り出した天樟院を憎んでいる和宮は
一向に心を開こうとしません。

和宮の件に加え、薩長同盟の件も気がかりです。
まさかとは思いますが、薩摩と長州が
幕府に対して反乱の狼煙を上げた時のことを考えると、
夜もおちおち寝ていられない天樟院でした。


慶応2(1866)年1月21日、
薩摩藩と長州藩による薩長同盟締結。

慶応3(1867)年10月14日の
将軍・徳川慶喜による「大政奉還」まで


あと1年8ヶ月──。


原作:宮尾 登美子 (『天璋院篤姫』講談社 刊)
脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子

語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
宮崎 あおい (天樟院)
瑛 太 (小松帯刀)
小沢 征悦 (西郷吉之助)
原田 泰造 (大久保一蔵)
堀北 真希 (和宮)
松田 翔太 (徳川家茂)
──────────
ともさか りえ (お近)
中嶋 朋子 (重野)
勝地 涼 (ジョン万次郎)
平 岳大 (一橋慶喜)
原田 夏希 (お琴)
岩井 友見 (歌橋)

玉木 宏 (坂本龍馬)
市川実日子 (お龍)
──────────
稲森 いずみ (滝山)
高畑 淳子 (本寿院)
若村 麻由美 (観行院)
山口 祐一郎 (島津久光)
中村 メイ子 (庭田嗣子)
北大路 欣也 (勝 麟太郎)
──────────
制作統括:佐野 元彦
制作:屋敷 陽太郎
演出:渡邊 良雄


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『篤姫』
第42回「息子の死」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時05分〜

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