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2009年3月 1日 (日)

大河ドラマ天地人・(09)謙信死す

天正6(1578)年3月。
上杉謙信が病に倒れます。

仙桃院をはじめ、上杉景勝・景虎といった近親者のみが
謙信との対面を許され、枕元に並んでおりますが、
なぜかこの場に樋口兼続も並んでいます。

謙信が目を開けば「おおっ!?」と喜び、
目を閉じそうになると慌てて起こそうとしていますが、
景虎は、家臣たちの動揺を抑えるべきだと主張。
先を越された景勝は、ただ頷くのみです。

「謙信倒れる」の報を受けて、
上杉家臣たちは当然の如く騒ぎまくっています。
謙信に死なれては、上杉の未来はどうなるのだ? と
悲観する者まで現れます。

その者たちを一喝したのは景虎でした。

そんな景虎こそ謙信の後継者であると
褒め讃える家臣も出てきますが、
景虎本人としては、謙信存命のうちから
後継の話をするなどもってのほかだと怒ります。


兼続はいたたまれず、謙信の看病を申し出ます。
しかし、謙信は、兼続に何事か言葉を遺し、
静かに息を引き取ります。

天正6(1578)年3月13日。
謙信上杉政虎、逝去。
享年49歳、おくり名は不識院殿──。


謙信の死が公表された途端、
上杉家家臣団は景勝派と景虎派に分かれ
大混乱に陥ってしまいます。

兼続の「情けのうござる!」という止めも
全くの無意味であります。

それを見かねた妙椿尼。
謙信が「家督は景勝に」と遺言を残した、と言い出します。
謙信のご遺言ならば、と
家臣たちもようやく落ち着き、納得するわけですが、

仙桃院の猛烈な追及により、
家臣団のいない所で、妙椿尼は
謙信の遺言はウソだと認めます。

しかし、一度ついたウソは
永遠につき通さなければなりません。
「すべての泥は私がかぶる」と決意を固める仙桃院。
兼続もこれを受け入れざるを得ません。

お船は、この先どうなろうとも
亡き父・景綱の遺志に従って行動する覚悟を持っていますが、
もし仮に何かあれば、兼続を頼るつもりでいます。

ただコレは物語の伏線でありまして、
まさかホントに兼続を頼ることになろうとは……(^ ^;;)


さて、謙信の葬儀ですが、
喪主は跡継ぎとなった景勝が務めることになりました。
兼続や弟の与七を始めとした景勝家臣団の面々も、
謙信の葬儀の準備に追われていますが、

遺言を不審に思っていた柿崎晴家が反乱を起こし、
景勝に対して夜討ちを仕掛けてきます。

一見落ち着いたと見えた謙信の後継者争いが、
再びメラメラと燃え上がり出しました。


天正6(1578)年3月13日
越後の雄・上杉謙信が死去。

慶長5(1601)年8月17日、
上杉家の米沢30万石に減封処分まで

あと23年5ヶ月──。


原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲

語り:宮本 信子
──────────
[出演]
妻夫木 聡 (樋口兼続)

北村 一輝 (上杉景勝)

常磐 貴子 (お船)

玉山 鉄二 (上杉景虎)
相武 紗季 (華姫)
──────────
小泉 孝太郎 (樋口与七)
東 幹久 (泉沢久秀)
萬田 久子 (妙椿尼)
山下 真司 (直江信綱)
平泉 成 (栗林政頼)
──────────
山本 圭 (吉江宗信)

高島 礼子 (仙桃院)

阿部 寛 (上杉謙信)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:片岡 敬司


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『天地人』
第10回「二人の養子」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時05分〜

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