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2009年3月15日 (日)

大河ドラマ天地人・(11)御館の乱

樋口兼続、そしてその主君・上杉景勝に対して
疑念の気持ちでいっぱいの上杉景虎。
兼続に斬りかかり、手傷を負わせます。

兼続の必死の説得も、景虎には届かず。
「血祭りに上げてみせるわ」と刀を振り上げた瞬間に
間一髪のところで仙桃院が間に割って入り、
その場を鎮めます。

兼続が傷の手当をしている頃、
景虎を支援し、跡継ぎにと願う家臣たちが一同に終結し、
景虎は景勝と戦うことを決意し、準備に入っています。

仙桃院は景虎の元を訪れ、景虎の説得を続けています。
しかし、景虎は仙桃院や妻・華姫の言葉に耳を貸さず、
戦闘の準備を続けます。

そこへ、この家督争いに胸を痛めていたお船が現れ、
仙桃院、そして華姫を景勝のところへ救出しようとしますが、
華姫は景虎の元を離れまいし、
仙桃院もそのつもりはありません。

仙桃院としては、身をもって戦を止めるべく
景虎の元に残るつもりです。


お船は、「景勝を頼む」との仙桃院の伝言を持って
兼続のところへ向かいます。

兼続自身が起こしたこととはいえ、
この行為が正しかったのかどうかと悩んでいますが、
お船はしっかりと勇気づけています。

その様子を、お船の夫・直江信綱は
後ろから黙って見ています。


戦の準備が整い、
緊張が高まってきた景勝・景虎両軍。

景勝に呼ばれて赴いた兼続、
「この戦に義があるのか?」
「わしが身を引けば、争いは収まるのではないか?」
と、景勝はさんざん迷っています。

兼続は、自らの悩みはさっぱりと忘れ、
亡き上杉謙信の義の心を受け継ぐ者は
景勝しかいないと励まします。


長い夜が明けました。

突然飛び立った鳥に驚き、
景虎軍の兵の一人が発砲してしまいます。
義兄弟の戦が始まった瞬間です。

その直後、降り出した豪雨。

「畏」「龍」の旗を掲げた景勝軍に
景虎軍は果敢に挑みますが、
戦況は景勝軍の有利で進んでいきます。


上杉謙信の後継者争い、世に言う「御館の乱」は
諸国に知れることになりました。

羽柴秀吉は大喜びしていますが、
静かに茶を立てている明智光秀は、
特に喜ぶそぶりを見せません。


景虎は苦戦の状況を打開するため、
春日山から御館(おたて)へ陣を移します。

華姫は、景虎の妻ではありますが、
景勝の実の妹でもあります。
間にたっている華姫を哀れに思ったかどうかは分かりませんが、
景虎は華姫を「勝手にするがよい」と無情にも言い渡します。

華姫は、去ってゆく景虎を突然後ろから抱きとめ、
腰刀を抜き取って自らの喉に刃を向けます。
華姫は、生涯景虎の側にいると誓っているわけです。

その心を汲み取った景虎は、華姫をしっかりと抱きとめ、
華姫とともに御館へ向かいます。


一方、春日山城では、兼続の父・樋口惣右衛門が
半ば困惑気味に景勝の耳に入れます。

城内の兵粮が尽きかけていると──。


天正6(1578)年5月5日、
「御館の乱」で上杉景勝・景虎両軍が激突。

慶長5(1601)年8月17日、
上杉家の米沢30万石に減封処分まで

あと23年3ヶ月──。


原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲

語り:宮本 信子
──────────
[出演]
妻夫木 聡 (樋口兼続)

北村 一輝 (上杉景勝)

常磐 貴子 (お船)

高嶋 政伸 (樋口惣右衛門)
玉山 鉄二 (上杉景虎)
相武 紗季 (華姫)
──────────
長澤 まさみ (初音)
小泉 孝太郎 (樋口与七)
東 幹久 (泉沢久秀)
萬田 久子 (妙椿尼)
山下 真司 (直江信綱)
鶴見 辰吾 (明智光秀)
平泉 成 (栗林政頼)
──────────
吉川 幸司 (織田信長)

笹野 高史 (羽柴秀吉)

山本 圭 (吉江宗信)

高島 礼子 (仙桃院)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:一木 正恵


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『天地人』
第12回「命がけの使者」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時05分〜

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