大河ドラマ天地人・(20)秀吉の罠
織田信長を本能寺で滅ぼした明智光秀。
その不忠者・光秀を討ち果たした羽柴秀吉は、
信長の嫡孫である三法師を跡継ぎにし、
その後見役として実権を握ります。
そして賤ヶ岳の戦いにおいてライバル・柴田勝家を討ち、
天正13(1585)年にとうとう関白に就任。
本能寺の変からわずか3年後のことであります。
しかし、本能寺からの3年間を
わずか1〜2分で済ませてしまうところが
非常にすごいところでありますな(^ ^;;)
大坂城から、秀吉の
高らかな笑い声がこだまします。
越後の直江兼続のもとには、
本能寺の変から行方知れずとなっていた初音が
突然の訪問です。
侍女のかよは初音を兼続の浮気相手だと深読みし、
初音にも兼続にも立腹していますが、
初音にとって兼続は
「兄ぃ兄ぃ」以上の何ものでもありません(^ ^;;)
さすがに鼻をつまむクセはないようですね。
初音は、今や天下人となった秀吉に対する
上杉の態度を探りに来たわけですが、
探りに来たことを堂々と兼続に打ち明けています。
忍びの者としてはあるまじき行為だと思うのですが、
兼続を秘かに誘惑しようとしているのか、
何でも兼続に語ってしまうようです。
初音は自身の故郷である真田庄へ向かいました。
秀吉から春日山城へ使者が遣わされます。
景勝との会見を望むからに他ならないのですが、
秀吉はわざわざ越後までやって来て会ってくれるそうです。
しかし、景勝は秀吉との会見を拒びます。
そこを兼続は会うことを勧めます。
景勝はしぶしぶ承諾しますが、
会見の場では一言も話さない! と強気の姿勢です。
いよいよ落水(おちりみず)での会見の日。
景勝は改めて、一言も話さないと兼続と約束しています。
秀吉は春日山城に到着するや否や、
兼続をはじめ、上杉家臣団の名を一人ひとり呼び、
「ウワサは上方まで聞こえておるぞぉ!」とベタ褒め。
兼続の弟・樋口与七は
本能寺の変があった天正10年に小国家へ養子に行き、
今は小国与七実頼と名乗っております。
会見の場では、秀吉・三成と
景勝・兼続の四名で行われました。
秀吉は“人たらし”らしく
景勝を立て、場を和ませようとしています。
景勝は無口……。
秀吉は厠へ行ったついでに三成と密談をしています。
景勝のその無口さが逆に秀吉に威圧感を与えているらしく、
景勝の本心を量りかねています。
秀吉は試しに、景勝に上洛を求めます。
これは兼続の当初の読み通りで、想定内であります。
兼続は景勝に変わって拒否しようとしますが、
景勝は「上洛仕る」と返答。
自身の意地を通すより、越後のために上洛を決断したと
景勝から聞かされた兼続は、えらく感動します。
会見後、宴が催されます。
座の中央では、泉沢久秀が舞を舞っていますが、
誰も見ておりません。
かつて自分の命を救ってくれたのが三成だと気づいた兼続、
「命の恩人を忘れるとは」
「“義”とは都合の良いときだけ振りかざすものか」
などと、三成に言われ放題。
つい、怒りをあらわにしてしまいます。
天正13(1585)年7月11日、
羽柴秀吉が関白の職に。
慶長5(1601)年8月17日、
上杉家の米沢30万石に減封処分まで
あと16年1ヶ月──。
原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲
語り:宮本 信子
──────────
[出演]
妻夫木 聡 (直江兼続)
北村 一輝 (上杉景勝)
常磐 貴子 (お船)
小栗 旬 (石田三成)
玉山 鉄二 (上杉景虎) ※ クレジットなし
──────────
長澤 まさみ (初音)
小泉 孝太郎 (小国実頼)
──────────
東 幹久 (泉沢久秀)
笹野 高史 (羽柴秀吉)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:野田 雄介
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『天地人』
第21回「三成の涙」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
| 固定リンク
« 困ったもンだ | トップページ | 方向幕考(34) »
「NHK大河2009・天地人」カテゴリの記事
- 大河ドラマ天地人・(48-4)総集編第四部・愛の章(2009.12.23)
- 大河ドラマ天地人・(48-3)総集編第三部・人の章(2009.12.23)
- 大河ドラマ天地人・(48-2)総集編第二部・地の章(2009.12.22)
- 大河ドラマ天地人・(48-1)総集編第一部・天の章(2009.12.22)
- 大河ドラマ天地人・(47)愛を掲げよ [終](2009.11.22)
コメント