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2009年7月10日 (金)

別れ

出会いがあれば、別れもある。

いや、
別れがあれば、出会いもある、か。

でも、その別れが、
さよならする人の“発展的な”別れであれば、
送り出し方も変わってくるのかもしれません。

あ、今
『県庁の星』観てます(^ ^)

会社員をしている以上、
転勤は切っても切れない……といいますか、
切り離せない運命にあるわけですが、
規模の小さい我が会社には、転勤はありません。

転勤と聞いて思い出すのは、Kassyが
塾の正社員講師をやっていたころのことであります。

塾というのはご存知の通り、非常にサイクルが短いです。
市立中学校で、担任団として担当するのを
1年→2年→3年の3年間1サイクルとすると、
塾の場合は1・2年を担当しながら、同時に3年も担当するので、
1学期→2学期→3学期の1年間1サイクルと同じ濃度です。

つまり、塾の講師の転勤シーズンというのは、
各学期開始直前、ということになりますね。

そのそれぞれで必ず転勤というわけではありませんが、
Kassyの場合を思い出してみると、
T校……(平成11年度)2学期→3学期
M校……(平成12年度)1学期→2学期→3学期
O校……(平成13年度)1学期
F校……(平成13年度)2学期→3学期→(平成14年度)1学期
という感じでした。

当然、担当する校舎が変わるということは、
その校舎に通う生徒たちとお別れすることになるわけで、
ある意味生徒も覚悟してくれているとは思うのですが、
何度もお別れを繰り返してきました。

こういうお別れは、いくら短いとはいえ
ある程度の長い期間でお互いお世話になっているので、
やはり寂しいものを感じます。

ウチの塾では、1校舎あたりの規模は非常に小さなものなので、
毎日同じ校舎に出勤する! というものではなく、
曜日によっては別校舎へ応援に赴くこともありまして、
最初のT校時代は、火→水→木曜日……T校
金曜日……K校/土曜日……R校 という感じです。

K校やR校は週に1度しか赴きませんが、
それでもお別れの寂しさは同じようです。


特に先生になりたての頃は、研修担当の先生に同行して
授業見学したり、あるいは授業させてもらったりして
お世話になったクラスもありますが、
この場合は実質1回の授業でお別れになります。

なぜなら、もともとそのクラスは
研修担当の先生が受け持っているので、
Kassyは絶対にそのクラスを受け持てないわけです。

普通の企業なら、転勤しても
「陣中見舞い」という形で、近くに来た際などに顔を出して
懐かしんでもらえたりということもありますが、
塾の世界ではそれが不可能です。
(まったく同じ時間帯、別校舎で授業やってますからね)

ただ、そんな場合でも「再会」の機会があります。
それは……その研修担当の先生が出張などにより
代わりの講師を必要とするとき。

基本的には前出の理由でKassyはクラスに入れませんが、
例えば日曜日の「講座」などで、
授業が入っている日曜日と入っていない日曜日とがあって、
たまたまその日が「入っていない」と、
そのクラスに割り当てられることが多いです。

生徒たちは「今度の日曜日、先生は誰が来ると???」と
いろいろ詮索していたようですが、
その時の副校長が、機転を利かせて
「みんなが知ってる先生よ♪」とだけ吹き込んでいたものだから、
Kassyがクラスに参上しづらいことしづらいこと(^ ^;;)

せっかくなので、Kassyもみんなと顔を合わせないようにして
職員室の隣にある印刷室に身を潜め、
チャイムと同時に突然クラスに現れる! なんて演出をしてみたり。

でも不思議ですね。
ああいう時って、生徒たちの顔はかなり複雑になるんです。
かなり社交的な明るい子は、
こちらが予想した通りのリアクションをしてくれますが、
ほとんどの生徒たちは、一様に恥ずかしがります。

イメージとしては、他校に進学した初恋の子に
久々に会ったときの感じでしょうか。(違う?)

先生の立場として、それがおかしくておかしくて。

でも、5分もすれば
研修で授業したころのように接してくれるようになりますよ。

これは、あくまで塾内でのお話。


街中で教え子にたまたま会ったことがあるのですが、
塾でやっていたようなウケ狙いもすることなく(←街中ですから)
淡々と教え子と会話していたのですが、
教え子にとっては、その淡々さが不満だったようで、
なんかしっくりこない別れ方になってしまいました。

逆にKassyが恥ずかしがっちゃったのでしょうね。

同じ転勤でも、こういう経験ができるのは
もしかしたら塾の正社員講師だけかもしれません。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

出会いと別れ
中学に息子が入学
バスケ部に入り、3年生2年生との出会い
現在2年生の息子は
3年生との別れを体験し
新しい1年生との出会いを経験しました!
現在中体連開催中
どこまで、現在の3年生との別れを延ばせるのか。

本日体育館に
高校を卒業した、若い青年が応援に
OBです。
卒業したばかりの高校1年の先輩方は
自分たちの試合がありますが、
見たことのない先輩が応援に、
子供たちも、先生も、親も感激でした。

3月末にY口に就職で
学校に入り、沢山の出会いを経験しました、
そして、3ヶ月間の共同生活を終え
今日別れの卒業でした。
僕も28年前に1年間の共同生活を経験しましたが、
僕はF岡県内でしたから、会えると思ってましたが。
それぞれの勤務地全国各地に散らばる仲間との別れ
僕のとき以上に感動、感激しました。
長男は、遠くA森ですが、
次男は、隣のS賀の山の中に決まりました、
我が家から1時間ちょいです、
山の中での共同生活がはじまりました、
今日また、沢山の出会いが、あるのでしょう。
不安と希望のスタートです。

──────────

うっちゃんさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


>現在2年生の息子は
あれっ?
もう中学2年生になりましたか(^ ^;;)

息子サンにお会いしたときは、確かまだ
小学5年生でしたけどね!
そうか、小学5年生から6年生へ進級する春に
会ったんでしたね♪


>全国各地に散らばる仲間との別れ
でも、今後苦しい時に遭遇しても、
全国にいる同期・同僚の励ましで
頑張れたりしますよね。
あるいは、何らかの会議やイベント等で
久々に再会することもあるでしょう。

あれは、同期でしか味わえない醍醐味ですね。

投稿: ★うっちゃん | 2009年7月13日 (月) 20:41

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