« ごめんよぉ! | トップページ | 方向幕考(42) »

2009年9月13日 (日)

(37)家康への挑戦状

上杉家にとって運命の慶長5(1600)年──。

会津若松城において、
上杉謙信の23回忌法要が営まれます。
会津領内の整備に勤しんでいる直江兼続も
主君・上杉景勝とともに法要に参列。

景勝の母・仙桃院も参列しますが、
現在の春日山城主である堀 秀治の讒言により
謀反の疑いをかけられていると伝えられます。

兼続は一笑に付しますが、実際に徳川家康から
上洛をして謀反の疑いについて申し開きをせよと書状が届き、
上洛しないまでも、まずは返書で潔白を示すことにします。

ついでに家康の理不尽なふるまいもチクリと刺すことは忘れません。

世に言う『直江状』であります。

この『直江状』は、当の家康のみならず
毛利輝元や小早川秀秋、福島正則、伊達政宗、
北政所や淀・豊臣秀頼母子、仙桃院や石田三成、
そしてなぜか妻のお船にまでも届けられます。

映像を見る限り、全く同一の文のようでして、
少なくとも10通は同じものをしたためたようですね。
あんなに長い文章を(^ ^)

家康は『直江状』を読んで激怒、
諸将を集めて上杉討伐に出発するのですが、
この『直江状』を送付した相手が皆、
上杉の味方というわけではなく、
後の関ヶ原合戦の東軍側の武将にも含まれております。

一体何のために???

ただ、単に『直江状』を送りつけるだけではなく、
それ相応の準備にとりかからなければなりません。

会津の南側にある白河の革籠原(かわごはら)
巨大な防塁を築き上げ、討伐軍を迎え撃つことにします。

兼続の頭には、濠に足を取られた家康が
景勝に「命だけはぁ〜、おおお助けをぉ〜」と
発狂している様子が浮かんでいますが、
さすがの兼続でも、この想像通りには事は運びません。


さて、大谷吉継が石田三成の元を訪問します。
吉継は顔全体を隠しており、諸将が接触を避ける中で
三成だけは分け隔てなく接したことで、
吉継の絶対的信頼を得ております。

三成は、上杉討伐を期に
家康討伐の兵を挙げることを打ち明けます。
驚く吉継ですが、盟友のたっての願いです。
吉継も合わせて挙兵することにします。

三成は、輝元を総大将に、宇喜多秀家を副大将に迎え、
秀頼を奉じてついに挙兵。


この“秀頼を奉じて”という部分が実は重要でありまして、
上杉討伐に向かった諸将たちは、
“秀頼を奉じて”出兵したつもりだったのですが、

フタを開けてみれば、立場は逆転。
このままでは、上杉討伐に向かった諸将が
逆賊の汚名を着せられることになります。

当然、ギャアギャア騒ぎまくる正則らも
「これはどういうことじゃ!」と落ち着いていられません。

家康はとりあえず、上杉討伐の軍を引き返し
石田三成討伐に大坂へ向かうことにします。


徳川勢撤収の知らせを受けた上杉軍。
兼続や泉沢久秀、大国実頼は
撤退の徳川軍を討つべし! と景勝に注進します。
石田三成らの徳川討伐軍との挟み撃ちにできる好機です。

が、景勝は決して首を縦に振ろうとしません。
敵を背後から討つのは義ではなく、
謙信が最も嫌った戦法だ、というのです。

でも、兼続や実頼にはそれが分かりません。
天下をほしいままにした家康を討つことを
義と言わずして、何が義なのか?

業を煮やした実頼は、景勝に逆らってでも
徳川軍に追っ手を差し向けますが、
連れ戻せ、と冷静に言い放つ景勝に
いつもは忠臣の兼続さえも反抗。

しかし景勝も簡単には折れません。
そこまで徳川に攻め入りたければ、
ワシを斬ってからにせよ! と刀を地に突き刺します。


慶長5(1600)年6月2日、
大老・徳川家康が上杉討伐を命じる。

慶長6(1601)年8月17日、
上杉家の米沢30万石に減封処分まで

あと1年2ヶ月──。


原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
脚本協力:小松 與志子・山上 ちはる
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲

語り:宮本 信子
──────────
[出演]
妻夫木 聡 (直江兼続)

北村 一輝 (上杉景勝)

常磐 貴子 (お船)

小栗 旬 (石田三成)
長澤 まさみ (初音)
東 幹久 (泉沢久秀)
小泉 孝太郎 (大国実頼)
比嘉 愛未 (菊姫)
高嶋 政伸 (樋口総右衛門)
──────────
深田 恭子 (淀)
上地 雄輔 (小早川秀秋)
杏 (愛姫)
松山 政路 (本多正信)
石原 良純 (福島正則)
阿部 寛 (上杉謙信(回想))
──────────
松田 龍平 (伊達政宗)

若林 豪 (島 左近)

中尾 彬 (毛利輝元)

高島 礼子 (仙桃院)

富司 純子 (北政所)

松方 弘樹 (徳川家康)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:片岡 敬司


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『天地人』
第38回「ふたつの関ヶ原」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

|

« ごめんよぉ! | トップページ | 方向幕考(42) »

コメント

あっ、もう止めます
ごめんなさい(^^;

・三成との挟み撃ちの件、大抵の歴史家から疑問符ですよね(^^;)残っている資料からも
・何十通の書状を送る(苦笑)
相国寺の西笑和尚が心配して、兼続に書状を送るんですよね
その返事を兼続が返信する…
それを見て家康が怒るって…
 その前に、既に主君景勝に、家康から何度も上洛命令の書状が届き「何度、説明しても聞いてくれない」旨の記録が残ってますよね

──────────

名無しさーん。


>あっ、もう止めます ごめんなさい(^^;
いえいえ!
止めなくていいんですよ♪

上杉家の史実をほとんど知らないKassyには
いろいろ勉強になっています。
またお時間がある時にでも、いらしてくださいね!


>三成との挟み撃ちの件
>何十通の書状を送る(苦笑)
要は兼続に花を持たせたいってことで(^ ^;;)

投稿: ★名無し | 2009年10月13日 (火) 18:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ごめんよぉ! | トップページ | 方向幕考(42) »