大河ドラマ天地人・(39)三成の遺言
本来なら、いつも通りに大河ネタを
お届けするところですが、その前にお知らせが。
今回のこの記事で『それゆけ!! Kassy号〜♪』は
通算記事数1,000本を達成しました!
平素よりご愛顧を頂き、ありがとうございます。
ただ、毎週日曜日は大河ネタという
例外なきKassyルールがございまして、
残念ながら、1,000本達成の記事よりも
大河ネタを優先させていただきますね。
Kassy's BLOG Anniversary─Special Week
と称して、明日から1週間、
ブログ関連中心の記事を進めて参ります。
今後ともどうぞお付き合いくださいませ。
それでは、いつもの大河ネタをどうぞ。
↓↓↓↓↓
「天下分け目」と言いつつも──。
関ヶ原合戦で、
たった一日で勝利を収めた徳川家康でさえ、
江戸幕府を開くまで、2年半を要します。
関ヶ原合戦当時の日本全土のうち、およそ2/3は
未だ豊臣支持のエリアでありまして、
家康としては、統一に向けて
一歩一歩布石を打っていくしか手段はありません。
最上攻めから撤退した兼続(妻夫木聡)は会津へ戻る。
最上攻めを断行していた上杉軍は、
関ヶ原合戦に於いて西軍大敗の報を聞くにつけ、
撤収することになりましたが、
直江兼続がその殿(しんがり)として
最後まで現地に残り、勢いづく最上勢を食い止めて
上杉本隊をなるだけ遠くに逃がすことにします。
その“名誉ある役目”を無事に終えて、
上杉本隊に追いついた兼続は、
主君・上杉景勝に手厚く迎えられます。
一方、徳川方に捕らえられた石田三成は、
家康や福島正則・小早川秀秋らの目の前で詮議を受けます。
三成嫌いの正則は、もちろん勝者の一人であるので
その立場を利用してひとりギャアギャア騒いでいますが、
三成も負けじといろいろ言い返します。
追って沙汰する と言って席を立った家康は、
座を出る前に三成の方を振り返り、言葉をかけます。
「さらばじゃ──」
兼続が直江屋敷に戻り、
子供たちに囲まれて幸せをかみしめているとき、
初音が重大な知らせを持って屋敷にやってきます。
三成が京・六条河原に於いて斬首刑に処せられた、と。
その最期の時を見届けた初音が知らせてくれたわけですが、
タイトルの「三成の遺言」でいうならば、
“兼続に伝えよ!”ということになりますでしょうか。
しかし、
三成の本当の遺言が次第に明らかになっていきます。
関ヶ原合戦に勝利した家康は、大坂城にて論功行賞を断行。
五大老の一人であった毛利輝元は、
確かに西軍の総大将として戦に参加しはしましたが、
結局は動かなかったはずですが、
石高は今までの1/4へ減封。
豊臣家も減封の処分に処されますが、
豊臣家のために戦をしたはずだ! と異を唱える正則や秀秋を
家康は意に介せず、うまく丸め込んでしまいます。
正則は、ここでようやく
家康の目論見を理解するわけですが、
時は既に遅いです。
もちろん、戦には参加しなかったものの、
家康に敵対した立場であった上杉家にも処分が下ります。
関ヶ原合戦の翌年、家康は景勝に上洛の命を下します。
景勝の名代として兼続と大国実頼が上洛、
久々に菊姫やお船と再会しますが、
お船は生前の三成と会話を交わしていたそうです。
直江状は、二つとなき傑作であった──と
言っていたそうです。
そんな時、兼続を訪ねる武将の姿が。
正則です。
正則の口からは、意外な言葉が出てきます。
誰よりも、三成が豊臣家のことを考えていたのではないか?
三成が捕縛されたままのある日の夜、
眠れない正則が三成の元を訪れて
酒を酌み交わしたことがあったそうです。
家康の目論見を知ってしまった以上、
また、三成の豊臣に対する心を知ってしまった以上、
正則はこの合戦に後悔を重ねているようです。
秀秋にも会ってほしい、と正則に請われ、
翌朝、兼続は秀秋の屋敷を訪ねます。
斬首の処分が下った後、
牢獄に入れられた三成に、秀秋は
先の合戦で裏切りを行った申し開きをしたいと思っていますが、
三成はすでに水に流しているようです。
処分が決まってもなお、三成は
毛利を先頭に徳川に対抗すべし! と
今後の展望について熱く語っています。
そのために、
この牢獄から出してほしいとも言われますが、
秀秋は慌てて牢獄から離れます。
お船、正則、秀秋の3者から
三成の人物像をもれなく聞いた兼続は、
三成が発してきた今までの言葉をかみしめながら、
夜空に向かって、正義に生きる! と決意します。
さて、家康との対面の時が間近に迫っていました。
慶長5(1600)年10月1日、
石田三成が斬首の刑に処せられる、享年41。
慶長6(1601)年8月17日、
上杉家の米沢30万石に減封処分まで
あと11ヶ月──。
原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
脚本協力:小松 與志子・山上 ちはる
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲
語り:宮本 信子
──────────
[出演]
妻夫木 聡 (直江兼続)
北村 一輝 (上杉景勝)
常磐 貴子 (お船)
東 幹久 (泉沢久秀)
小泉 孝太郎 (大国実頼)
比嘉 愛未 (菊姫)
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長澤 まさみ (初音)
上地 雄輔 (小早川秀秋)
岩松 了 (真田昌幸)
城田 優 (真田幸村)
松山 政路 (本多正信)
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小栗 旬 (石田三成)
石原 良純 (福島正則)
若林 豪 (島 左近) ※ クレジットなし
中尾 彬 (毛利輝元)
松方 弘樹 (徳川家康)
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制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:片岡 敬司
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『天地人』
第40回「上杉転落」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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コメント
大河の本題からは若干それますが、親が見てた天地人を見てて気になったことが少々。
徳川家康の頭にあるコブはなんですか?
──────────
たっくんさーん。
>徳川家康の頭にあるコブ
お〜、よくぞお気づきで(^o^)
徳川家康役の松方弘樹さんインタビューで
次のように語っておられます。
“ところで、家康が頭に載せている小さな布にお気づきでしょうか。実は、その下にはこぶがあります。信長や秀吉の時代には隠していますが、天下を手にすると布を外してさらします。こぶをコンプレックスに見立てた演出なんです”
(NHK大河ドラマ・ストーリー『天地人』後編・P.59より引用)
だそうです(^ ^;;)←他力本願
恐らくは松方さん自身のアイデアだと思うのですが、
専任のメークアップアーティストを
つけるほどの力の入れようらしいです。
投稿: ★たっくん | 2009年10月 6日 (火) 01:01
この脚本で正義には生きれないと思います
上杉家を減封処分に進言してくれた秀頼公や淀殿を、
この後の、大阪の陣で家康の下で討伐に向かう
史実では上杉家の減封を進言して救うのは、他の大名や武将だからである
この天地人の制作スタッフは、上杉家を悪者にしたいのだと思います
──────────
名無しさーん。こんにちは!
>この脚本で正義には生きれないと思います
その時その時で正義に生きているのかもしれませんね。
後々、それが正義に反することであっても
今、とりあえずは正義を掲げていればいいと。
大坂の陣の時に、兼続がどういう正義を言い出すか?
ちと楽しみでもあります。
>天地人の制作スタッフは、上杉家を悪者にしたい
全体の一貫した流れから、
各回のストーリーに持ち込んでいれば、
話の流れとしては問題はないのでしょうけど、
何だかだんだん話が怪しい方向に……(^ ^;;)
投稿: ★名無し | 2009年10月13日 (火) 17:29