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2009年10月25日 (日)

(43)実頼追放

慶長9(1604)年、夏。

上杉景勝は、迎えた側室が男子を出生。
初めてのパパになりますが、
産んだ側室は産後の肥立ちが悪く、
病を得て間もなく亡くなります。

正室・菊姫に続いて、側室までも失った景勝は
あまりのショックに呆然とする日日です。
側室が産んだ男子は、
代わりにお船が育てていくことになりました。

直江兼続の長女・お松と、
徳川家重臣の本多正信の次男・政重の婚礼の日が
近づいて参りました。

その手はずを整えるため、
兼続の弟・大国実頼が京に赴いておりますが、
実頼からの連絡が途絶え……、
兼続は心配して、泉沢久秀を京へ派遣します。

その実頼ですが、
福島正則に酒の席に強引に誘われて
これまた強引に呑まされております。

兼続が本多家から養子を迎えることにあたって、
正則は「わしの恩義を忘れおって!」と
酒の勢いにまかせてぶちまけておりますが、
それを聞いている実頼も、実は同じ気持ちであります。

実頼は、養子の件について納得できません。

そこへやってきた久秀は、
言葉を尽くして実頼をやさしく説得します。

が、翌日の本多屋敷において
久秀が正信と婚儀への最終確認を行っているところ、
実頼が突如「この話はなかったことに」と言い出し、
退席してしまいます。


一方的に話を持ちかけられ、一方的に断ったことで、
正信は困惑、政重は立腹。
その話を聞いた徳川家康も、呆れて言葉が出ません。

そこへ米沢から京に駆けつけた兼続。
家康へ詫びを入れるつもりでしたが、
この非礼を「逆心の疑いあり」ということにして
上杉に無理難題をふっかけよう! と提案した榊原康政が
兼続の応対をすることになります。

康政が提示した二つの条件──、
・上杉家嫡男を人質として徳川に差し出す
・大国実頼を死罪に処す
無論、兼続としてはどちらものむことはできません。

屋敷に戻った兼続は「上杉の義だ、誇りだ」という
今の徳川時代に反したその誤った考えこそが、
上杉を窮地に陥れているとし、
実頼を久秀とともに米沢へ戻し、自らは本多屋敷へ。

愚弟のおこなった過ちを謝罪するためです。

本多家から養子を迎えるにあたって
異論を唱えているものが数多いたということですが、
本多家は徳川家の重臣、そして徳川家は将軍家。
その徳川家に逆らうような言動をする彼らを
兼続は「道に外れておりまする」とバッサリ切り捨て、

あくまでも婚儀は予定通りと伝えます。

政重が上杉を疑うのも無理はありませんが、
それは政重が上杉家にやって来て直々に確認してもらい、
もしも徳川に逆心ある証拠を掴んだときは
兼続がその責めを全て負う、という決死の覚悟を聞き、

正信はその言葉に感銘を受け、
予定通り政重を養子に出すことにします。

兼続の退席後、政重は正信に
「あの男は……」と言っていますが、
婚儀を済ませれば、仮にも義父になる者に対して
言う言葉ではありませんよね(^ ^;;)

この本多政重という男は、
もしかしたら相当くせ者かもしれませんね。
さっそくWikipediaで調査してみました。

1歳>本多正信の次男として出生

12歳>天正19(1591)年、徳川家臣・倉橋長右衛門の養子に

18歳>慶長2(1597)年、徳川秀忠の乳母の子を殺して出奔

>大谷吉継の家臣に
>宇喜多秀家の家臣に →正木左兵衛と称す

21歳>慶長5(1600)年関ヶ原の戦いで
宇喜多軍の一翼を担って西軍側として奮戦
→敗れて近江国堅田へ隠棲
ただし、本多正信の子だったために罪は不問。

>福島正則に仕える

>前田利長に3万石で召し抱えられる

25歳>慶長9(1604)年、兼続に乞われて婿養子に
→直江大和守勝吉と称す

でも、たとえ出奔しても新たな仕官先が見つかるということは
それだけ素晴らしい、魅力的な人物だったとも言えそうです。


米沢へ戻った兼続は、実頼を高野山に追放します。

いっそ死罪に! と実頼は兼続に懇願しますが、
実頼を死罪に! と聞かなかった康政や家康を
説得したのは正信らしく、実頼は命拾いすることになります。

そしてあのプライドの高い妻ら大国家の家族は
兼続が責任を持ってお世話することになります。

実頼は高野山で出家しますが、そこには真田幸村もおります。
実頼は初対面のときから遠慮を知らない幸村を嫌っており、
久々の再会も複雑な表情ですが
この二人、なんとかやっていけそうです。


秋になって──。
櫻井晴吉が先頭に立って開墾した畑から
たくさん野菜が獲れました。
来年にはお米も収穫できそうです。


原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
脚本協力:小松 與志子・山上 ちはる
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲

語り:宮本 信子
──────────
[出演]
妻夫木 聡 (直江兼続)

北村 一輝 (上杉景勝)

常磐 貴子 (お船)

小泉 孝太郎 (大国実頼)
比嘉 愛未 (菊姫) ※ クレジットなし
──────────
東 幹久 (泉沢久秀)
城田 優 (真田幸村)
川野 太郎 (榊原康政)
松山 政路 (本多正信)
──────────
笹野 高史 (豊臣秀吉) ※ クレジットなし

石原 良純 (福島正則)

高島 礼子 (仙桃院)

松方 弘樹 (徳川家康)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:尾崎 裕和


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『天地人』
第44回「哀しみの花嫁」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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