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お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2009年10月21日 (水)

プロローグ

ご存知の方もおられるかと思いますが、
今年の大河ドラマ『天地人』は、
通年放送にしては短く、第47回が最終回となります。

当初は第50回で予定されていましたが、
急きょ47回に短縮されたのですが、
その理由は、視聴率云々というわけではありません。

足掛け3年で放送されるドラマに“追いやられた”わけです。

そのドラマとは──『坂の上の雲』、スペシャル大河です。
Sakanouenokumo

製作期間に数年をかけ、
かなり壮大なスケールになるであろうこのドラマ。
NHKとしては、このドラマにかける意気込みを感じます。

本来なら、“ホントの”大河ドラマ というわけではないので
このブログで紹介するのもどうかと考えていたのですが、

1回90分 × 全13回(予定) となると、
大河で換算すると第26回分の内容になりますし、
本来大河が放送されている時間を利用して公開されますので、
カテゴリーも新たに作り、いつも通りに紹介していくことにしました。

ただ、放送が始まる前に一つだけ言わせてください。

いくら大河好きなKassyと言えども、Kassy自身としては
このドラマは放送すべきではない! と思っています。
大河ドラマ同様、あらすじや出演者に関して紹介して参りますが、
あくまでもKassyは放送反対の立場ですので(^ ^)

理由は簡単、著者がそれを望んでいないからです。

映像化にこぎつけたまでの詳しい話は知りません。
要は、著者が望むか望まざるかだと思うのです。
その著者とは……人気小説家・司馬遼太郎氏。

司馬氏が亡くなられてすでに十余年が経過します。
だから今回の映像化にあたっては、著作権を相続した
司馬夫人・みどり氏の許可をとりつけたというのですが、
何よりも書いた本人がそれを望まなかったのだから、
たとえ本人が亡くなった後であっても、
踏み込んではならない領域なのではないかな? と思うわけです。

NHKスタッフと司馬氏との、一つのエピソードを紹介します。



遠藤 利男 氏(昭和48年大河『国盗り物語』プロデューサー)

「ところで遠藤さん。『坂の上の雲』のドラマ化についてはどう思います。どんな映像表現ができますかね。実はある民放と映画会社がぜひやらせてほしいといってきているんですがね」
 私は不意をつかれた。『坂の上の雲』には私も深く感動した。なんとかテレビ化したいと考え続けていたが、時代と人物に対するあの深い洞察をどのように伝えるのか、まだ確かな自信はなかった。一体誰れがそれを出来るのか。
「それはおやめになった方がよろしいと思います。いまの映画も民放もあの商業主義ではいたずらに戦争場面の描写に熱中し、先生の思想を伝えることは出来ないと思います」
 いつの日か、私自身がこの作品を手がけることが出来ることを願いながら云った。
「そうでしょう。あなたの云うとおりや。そんな作品になったら私は軍国主義者と誤解されてしまう」
 これで私は先生から信頼されたのかも知れない。
「『国盗り物語』はあなたにまかせましょう。本質をつかまえて思い切ってやって下さい」と許可をいたゞいた。そして番組を大いに喜んで下さった。
 一方それ以後先生は『坂の上の雲』の映像化については、多くの人々のアプローチにもかかわらず一切許可を与えなかった
 7・8年后、私がドラマ部長時代、近藤晋君と先生を訪問した。『坂の上の雲』のテレビ化のためにである。当然、かなりの智慧をしぼり、先生を説得できるよう斬新なアイデアを準備した。先生は私たちの提案を聞きながら「ほう、ほう、そういう表現の方法は、テレビの新しい可能性を拓くことになるかもしれないねえ」と相槌を打ちながらいくつかのアイデアも出され、久し振りの私たちとの座談に興じられた。しかし一ヶ月后、「あれはやはり、活字のまゝにしておきたい」との断りの電話をいたゞいた。そして数年前にサイドのお願いをしたが、同じ答えだった。
「あれは、活字のまゝ墓場にもってゆきますよ」

(平成8年9月・文章は原文のまま引用)

司馬氏が亡くなって、
司馬原作の大河ドラマ(総集編)がビデオ化されたのですが、
(過去放送の大河がビデオ化された最初)
その資料にあった文章です。

ドラマ『坂の上の雲』エグゼクティブ・プロデューサーである
西村与志木氏も、次のように述べています。

>司馬遼太郎氏の代表作ともいえる長編小説「坂の上の雲」が、完結したのは1972(昭和47)年とのことです。それ以来、あまたの映画やテレビの映像化の話が司馬さんのもとに持ち込まれました。無論、NHKのドラマの先輩たちもその一人でありました。しかし、司馬さんはこの作品だけは映像化を許さなかった、というように聞いています。
>「坂の上の雲」が世に出てから40年近い歳月が流れました。そして、今でもこの作品の輝きは変わっていません。いや、むしろ現代の状況がもっとこの作品をしっかり読み解くことを要求しているのではないでしょうか。この40年の時代の流れを見るとCGを始めとする映像表現の進化は目覚ましいものがあり、世界は新しい構図の中で動き、日本もこれからの方向性を模索しています。司馬さんのこの作品の映像化の封印は、今こそ解かれるべき時であると私たちは確信します。

Kassyとしては、
「今こそ解かれるべき」と単なる一般人が解釈すべきことではなく、
そこには決して踏み込んではならない、
そういう部分ではなかったかと思うのです。

NHKのことなので、当然ながら予告編も作るでしょうし、
放送開始直前には、出演者をゲストに呼んで
トーク番組をやるでしょう。
「絶対面白いですから!」という言葉も出てくると思います。
でも、司馬氏の遺志に反して映像化するのですから、

面白くて当たり前!です。

面白くなかったら、それこそ大問題。
そういう考えがベースにあってのドラマ紹介なので、
ぜひご承知おき下さいませ。


原作・題字:司馬 遼太郎 (『坂の上の雲』より・文藝春秋 刊)
脚本:野沢 尚・柴田 岳志・佐藤 幹夫
脚本監修:池端 俊策・岡崎 栄
音楽:久石 譲
テーマ曲:『StandAlone』
(作曲:久石 譲・作詞:小山 薫堂・演奏:NHK交響楽団・歌:サラ・ブライトマン)
監修:山折 哲雄・鳥海 靖・松原 正毅・宮尾 登美子・松本 健一・関川 夏央・川口 幹夫

語り:渡辺 謙

──────────
[出演]

本木 雅弘 (秋山真之)……海軍軍人。日露戦争時の連合艦隊参謀
阿部 寛 (秋山好古)……陸軍軍人。“日本騎兵の父”とよばれる
伊東 四朗 (秋山久敬)……秋山兄弟の父
竹下 景子 (秋山貞)……秋山兄弟の母
石原 さとみ (秋山季子)……真之の妻
松 たか子 (秋山多美)……好古の妻
香川 照之 (正岡子規)……俳人・歌人。俳句や短歌の革新を目指す
菅野 美穂 (正岡律)……子規の妹。病床の子規を支え続けた
原田 美枝子 (正岡八重)……子規・律の母
真実 一路 (大原観山)……子規・律の祖父

柄本 明 (乃木希典)
村田 雄浩 (伊地知幸介)
米倉 斉加年 (大山巌)
國村 隼 (川上操六)
的場 浩司 (長岡外史)……陸軍軍人
堤 大二郎 (井口省吾)……陸軍軍人
宮内 敦士 (藤井茂太)……陸軍軍人
石坂 浩二 (山本権兵衛)……日露戦争時の海軍大臣。後に第16・22代総理大臣
片岡 鶴太郎 (八代六郎)
舘 ひろし (島村速雄)

尾上 菊之助 (明治天皇)

西田 敏行 (高橋是清)……神田・共立学校の英語教師。後に大蔵大臣、第20代総理大臣
江守 徹 (山縣有朋)
竹中 直人 (小村寿太郎)
大杉 漣 (陸奥宗光)
小澤 征悦 (夏目漱石)……小説家。子規とは親交が深かった
榎木 孝明 (森鴎外)
佐野 史郎 (陸羯南)……新聞「日本」主筆。子規の恩人
佐々木 すみ江 (よし)
真野 響子 (乃木静子)……乃木希典の妻

高橋 英樹 (児玉源太郎)……陸軍軍人。日露戦争時の満州軍総参謀長
加藤 剛 (伊藤博文)……初代内閣総理大臣
渡 哲也 (東郷平八郎)……海軍軍人・日露戦争時の連合艦隊指令長官

──────────

制作統括:西村 与志木・菅 康弘・藤澤 浩一
演出:柴田 岳志・佐藤 幹夫・木村 隆文・加藤 拓・一色 隆司


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

スペシャル『坂の上の雲』
第1部 第1回「少年の国」(2009年11月29日)

260年続いた幕藩体制を倒して、日本には「明治」近代国家が誕生した。その国は、帝国主義まっただ中の西欧列強という「大人」たちに囲まれた「少年の国」であった。四国・伊予松山に三人の男がいた。後に明治日本が直面した最大の危機「日露戦争」において、大きな役割を担うことになる秋山好古・真之兄弟と日本の近代文学を代表する正岡子規である。三人の主人公は松山の人々とその風土の中で育ち、やがて東京へと旅立って行く。

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜9時30分
デジタルハイビジョン:午後5時30分〜7時
衛星第二テレビ:午後10時〜11時30分

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