(00)「龍馬伝」番組予告
おーい、酒がとどいたぞー。
──福山 雅治 (坂本龍馬)
土佐藩、高知城下に町人郷士(※)・坂本家の次男として生まれた。坂本家はもともと商家で、龍馬は自由で合理的な町人気質にふれながら育った。窮屈な土佐藩を飛び出し、幕臣・勝海舟のもとで航海術を習得し、長崎で貿易会社を兼ねた政治結社・亀山社中、そして海援隊を組織する。対立していた薩摩藩と長州藩の間を調停し、薩長同盟の締結に尽力。さらに、徳川慶喜の大政奉還を画策し、明治維新を大きく進める原動力となった。何者かに暗殺され、「世界の海援隊を作る」という夢半ばにして、33歳の短い人生の幕を閉じた。
(※ 郷士(ごうし):田畑開墾に功績のあった百姓や、財力のある商人などで、武士に取り立てられた者たち)
龍馬:一度でええから、世の中というもンを見てみたいがです。
龍馬:(弥太郎を揺さぶり)つまらンことで命を捨てるなッ!!
あんなに能天気で自分勝手で、あれほど腹が立つ男はどこにもおらんのじゃき!
──香川 照之 (岩崎弥太郎)
土佐藩の地下浪人(※)。貧しい暮らしに耐えて学問に励み、藩の参政・吉田東洋に見出されて異例の出世を遂げる。長崎で土佐商会の主任となり、龍馬の海援隊の活動を金銭面で支えた。龍馬の死後、巨大商社を一代で築き上げた。幼少より利発で、龍馬に対しては羨望と嫉妬を抱き、つねにライバル意識をもっていた。
(※ 地下浪人(じげろうにん):郷士の「職分」を失い元の百姓にもどされた者。40年以上郷士職を受けついだ家などは、地下浪人として名字帯刀が許された)
■香川照之さんから
「現在の巨大な三菱グループの創始者である岩崎弥太郎が、天国からこのドラマをじっと見張っているかと思うと身が震える思いがします。日本を支えたこの偉人を、失礼のないように演じたい。渾身の力を込めて演じていくつもりです」
ワシの考えはちっくと違う。時には、何かせんといかん時もあるぜよ。
──大森 南朋 (武市半平太)
武市半平太(たけちはんぺいた)…大森南朋(おおもりなお)[大河ドラマ初出演]
土佐藩の白札(※)。龍馬の幼なじみで、文武に優れた人物。攘夷の気運が高まるなか土佐勤王党を結成。藩の重鎮・吉田東洋の暗殺を企て、一時は土佐藩だけでなく朝廷をも動かす力を握る。しかし公武合体派が朝廷を牛耳ると失脚し、切腹を命じられる。生真面目すぎる性格で融通の利かないところもあるが、面倒見がよく皆からは兄貴分として慕われていた。
(※ 白札(しらふだ):上士と下士の中間に位置する格式で、下士ではあるが、上士に準じた扱いを受けることがある)
■大森南朋さんから
「激動の幕末をリアルに生きられるよう、緊張感をもってやっていこうと思います」
龍馬さんが好きやったのに……(見つめ)ずーっと龍馬さんが好きやったのに!
──広末 涼子 (平井加尾)
土佐藩郷士・平井収二郎の妹。龍馬の幼なじみ。兄の収二郎は、加尾によい縁談がくるよう花嫁修業を積ませているが、加尾は龍馬に思いを寄せていた。土佐藩で尊王攘夷の運動が起こると兄の朝廷工作として三条家の恒姫(信受院)の付き人となり、京に送られる。龍馬と加尾が近づくことを警戒した兄に
よって二人の間は引き裂かれてしまう。
■広末涼子さんから
「この作品を心から楽しみにしています。私が男に生まれていたなら、坂本龍馬は、人生の中で一度だけでいいから演じてみたい!と思う人物。私は龍馬にはなれない分、この想いを加尾に込めて‥?惚れ込みたいと思います」
おまんは一体、何を考えて生きちゅうが?
──寺島 しのぶ (乙女)
坂本家の三女で、龍馬の姉。12歳で母を亡くした龍馬にとっては、3歳年上の乙女が母親代わりとなった。いつも龍馬のことを気にかけ、泣き虫だった龍馬を強い男に鍛えあげた。脱藩した後も、龍馬はことあるごとに乙女に手紙を送り理解を求めた。龍馬はどれほど偉業をなそうとも、乙女に対してはまったく頭が上がらなかった。龍馬にとっては最愛、最大の理解者であった。
おまんの取り柄は、学問じゃ。
──倍賞 美津子 (美和)
岩崎弥太郎の母。
おまんは決して、出来の悪い子じゃないき。母はそう信じちゅう。
──草刈 民代 (幸)
坂本龍馬の母。
お主の母上は! 上士(※)に殺されたがじゃろが!!
──宮迫 博之 (平井収二郎)
土佐藩郷士。加尾の兄。龍馬の幼なじみだが、優柔不断な龍馬を嫌っている。武市半平太が土佐勤王党を結成すると、その側近となって活躍。妹の加尾を京に送り込み、さらに土佐藩改革を命じる令旨を青蓮院宮に書かせるなど、政治的な能力を発揮する。しかし、結果として前藩主・山内容堂の怒りを買って、切腹を命じられてしまう。剣術より知略に長けていた。
(※上士(じょうし):家老、中老、馬廻り、小姓、留守居など上級武士。上士たちはおもに、山内家の家臣として関ケ原の戦い以後に土佐に入ってきたため、百姓・町人あがりの郷士たちとは違うという自負を持っていた。一方、郷士たちには有力な土着者としての自負があり、上士と下士((かし):白札・郷士・徒士(かち)・用人・足軽などの下級武士。下士は、衣服などに厳しい規定があった)の対立の原因となっていた)
行け、龍馬! 江戸へ行ってけ!!
──児玉 清 (八平)
郷士坂本家3代目当主、龍馬の父。坂本家はもともと豪商才谷屋から分家して郷士(下級武士)になったこともあり、八平はことのほか武家としての格式を重んじた。龍馬には立派な侍になってほしいと思いながらも、末っ子の龍馬をつい甘やかしてしまう。龍馬が江戸に剣術修業に旅立つときには、修業心得を書状にし、自らを「老父」と記した。龍馬の幕末の活躍を知らずに他界してしまう。
千葉道場の佐那と申します。
──貫地谷 しほり (千葉佐那)
江戸の名門・千葉道場の娘。千葉道場を代表する剣術の腕をもっているが、負けん気が強く男たちからは「鬼小町」と呼ばれ敬遠されている。江戸に剣術修業に来た龍馬と出会い、真摯に剣に向かう龍馬の姿に心惹かれていく。
坂本様も、隅に置けませんねぇ。
──大泉 洋 (近藤長次郎)
土佐の餅菓子屋・大里屋の長男。幼いころから饅頭を売り歩きながら、勉学に励んだ。江戸に行き勝海舟の弟子となり、龍馬とともに神戸海軍操練所で航海術を学んだ。長州藩のために薩摩藩名義で蒸気船を購入するなど、薩長同盟のために奔走するが、イギリスへの密航計画が発覚し切腹させられる。「饅頭屋」という出自から脱したいと願っていた長次郎にとっては、皮肉にも武士らしい最期だった。
作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
1970年5月2日、千葉県生まれ。数々のドラマ・映画の音楽を手掛ける作曲家。主なドラマは、NHKでは土曜ドラマ「ハゲタカ」、土曜時代劇「陽炎の辻~居眠り磐音江戸双紙~」シリーズ、その他「GOOD LUCK!!」「ウォーターボーイズ」「冗談じゃない!」「はだしのゲン」「コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救命」「空飛ぶタイヤ」など。映画作品に、「海猿」「ローレライ」「逆境ナイン」「ALWAYS 三丁目の夕日」「手紙」「守護天使」「ハゲタカ」など。「ALWAYS 三丁目の夕日」で第29回日本アカデミー賞最優秀音楽賞、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」で第31回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞している。
題字:紫舟
日本人女性書道家。6歳より書を始め、奈良で3年間研鑽を積んだのち東京へ。文字に表情・感情をのせ、書に意思を吹き込む作風が特徴。主な作品にNHK「美の壺」「沸騰都市」などの題字、読売新聞連載「言葉のアルバム」、朝日新聞連載「いい名」、浜崎あゆみ「月に沈む」題字など。海外でも国際芸術祭「ベネチアビエンナーレ2005企画展」で展示パフォーマンスを行い、2009年にはパリコレクション出品のブランドに書を提供するなど、活動の場を広げている。
福山 雅治 (坂本龍馬)
香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)
大森 南朋 (武市半平太)
広末 涼子 (平井加尾)
寺島 しのぶ (坂本乙女)
貫地谷 しほり (千葉佐那)
杉本 哲太 (坂本権平)
大泉 洋 (近藤長次郎)
宮迫 博之 (平井収二郎)
渡辺 いっけい (千葉重太郎)
佐藤 健 (岡田以蔵)
谷原 章介 (桂 小五郎)
奥貫 薫 (冨)
生瀬 勝久 (吉田松陰)
草刈 民代 (幸)
近藤 正臣 (山内容堂)
田中 泯 (吉田東洋)
松原 智恵子 (伊與)
蟹江 敬三 (岩崎弥次郎)
倍賞 美津子 (美和)
児玉 清 (八平)
里見 浩太朗 (千葉定吉)
幕末──
人が動く 時代が動く 世界が動く
君は何者じゃ? 何のためにこの天の下におる!?
──生瀬 勝久 (吉田松陰)
長州藩士。山鹿流兵学者。ペリー来航の再に、密航を企てる。久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文らを育て、幕末の尊皇攘夷(じょうい)思想のリーダーとなった。幕府老中の暗殺を企てたとして、井伊直弼により処刑されてしまう。
名もなき若者は その時「龍」になった──
龍馬:母上が、教えてくれたじゃが。憎しみからは、何も生まれん。
※ 以上の内容は、予告編で放映されていた内容を拾い上げたものであり
セリフ等に聞き間違いによる誤りがある場合があります。
また人物解説はNHK番組サイトより引用いたしました。
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第1回 〜平成22年1月3日放送!
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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コメント
今年の天地人は結局見ることなく終わってしまいましたが、今度の龍馬伝は、長崎も絡んでますし、福山雅治、大泉洋といった僕の好きな面々が出るんのでたぶん見ます。
──────────
たっくんさーん。
>今年の天地人は結局見ることなく終わってしまいました
ラストに近づけば近づくほど
よく分からんストーリーになっていきまして、
でもそこそこ視聴率は獲れていたようで、
Kassyとしては非常に不思議でした。
「見る価値なし!」とまでは言いませんけど、
見ても……一緒かな(^ ^;;)
>今度の龍馬伝
けっこうスピード感を重要視した
ストーリーになるのかもしれません。
「坂本様も隅におけませんねぇ〜」(by 大泉 洋)
坂本龍馬を尊敬する武田鉄矢氏が演じる勝 海舟役も
見ものですよ(^ ^)
投稿: ★たっくん | 2009年11月28日 (土) 01:34
郷士は長曽我部家に仕えていた武士の末裔の人達のことを指すんですよ。上士は山内家に初めから仕えていた武士のことを指します。関ヶ原の戦いの後に長曽我部家は滅び、代わりに土佐へ山内家が入りました。なかなかなつかない長曽我部家に仕えていた武士たちを山内家は弾圧し、上士・郷士の身分制度がつくられました。
ちなみに土佐の郷士の場合ですが・・・。
地域によって郷士の意味するものが違いますね。
──────────
そらさーん。初めまして!
Kassyです。よろしくお願いいたします。
>郷士は長曽我部家に仕えていた武士の末裔の人達
>上士は山内家に初めから仕えていた武士のこと
そういえば「功名が辻」で
もともと長宗我部家がいたところに
山内家が入ってきた……という
ストーリーがあっていましたね。
「種崎浜事件」も、
最初は取り上げる予定はなかったそうですが、
しっかりと描いてくれたおかげで
その事件を知ることが出来ました。
描かれなかったら知らなかったでしょう。
そのあたりのストーリーを絡めた方がよかったですね。
情報ありがとうございます!
これからもよろしくお願いいたします♪
投稿: ★そら | 2010年2月 8日 (月) 00:35