大河ドラマ天地人・(45)大坂の陣へ
慶長10(1605)年。
徳川家康は将軍職を三男・徳川秀忠に継承させます。
上杉家にも祝賀に来るようにとの家康からのお達しがあります。
もともと豊臣家を盛り立てていくつもりだった上杉家にとっては
徳川将軍職の継承は気持ちいいものではありません。
直江兼続は、家康が待つ伏見に赴く前に
淀・豊臣秀頼母子が住む大坂城に立ち寄ることにします。
秀頼とは久々の再会ですが、以前と変わっているのは
徳川家、しかも秀忠の実の娘・千姫を娶っていることであります。
とはいえ、秀頼も千姫もまだあどけなさが残る幼子でして、
政略結婚の怖いところです。
景勝とともに伏見に入った兼続は
さっそく家康・秀忠父子に謁見します。
伊達政宗の仲介により、秀忠と二者会談することになります。
先の上杉攻めの際に徳川軍が引き返した、その時に
なぜ追い討ちをかけなかったのかが秀忠は疑問です。
「背を向けた敵に襲いかかるのは義に反するゆえ」と
兼続は穏やかに語り、秀忠の称賛を浴びますが、
そんなことよりも、今回の将軍職継承について
家康が内心焦っているのでは?とストレートに指摘します。
徳川将軍家の継承祝いの席に、
ついに豊臣家からお祝いの使者は訪れませんでした。
それを気にした高台院は、
意地を張り続ければ豊臣を滅ぼしかねないと淀に忠告。
自分(淀)の子ども(秀頼)に天下を継がせたくないからだ!
と淀は高台院を睨みつけますが、
高台院は「そうではない!」と説得を続けますが、
淀としては、すでに聞く耳を持ちません。
上洛している兼続を尋ねる一人の御仁の姿が。
毛利輝元です。
天下分け目の関ヶ原合戦に於いて
“その時”の決断を誤ったのではないか?
と後悔の日日です。
直江家に婿入りした直江勝吉ですが、
妻・お松が病気で亡くなった後も
直江家に留まったままでした。
そんな勝吉に、兼続は再婚話を進めます。
その前に、竹松に理解してもらわなければなりません。
しかし竹松は、自分は“紅葉のような家臣”であるがゆえに
気遣いは無用、との主張です。
そんな中、仙桃院が病に倒れます。
見舞いに訪れた景勝に、仙桃院は
上杉謙信の遺言がうそだったと告白します。
しかし景勝は、そんな期待に応えてくれたと言い、
兼続やお船にも一言ずつ残し、ついに他界。
5年の月日が流れ──。
豊臣と徳川の不穏な空気は収まるところを知らず、
徳川家臣の本多家から養子に入った勝吉は、
徳川の命により本多家へ差し戻されることになりました。
勝吉は、竹松改め直江景明に後を託し、
「今後徳川と豊臣が戦になる暁には、ぜひ徳川に加勢を」と
言い置いて、本家へ戻っていきます。
一方 家康は、豊臣が建立した方広寺の鐘に
「国家安康」「君臣豊楽」の文言があることをいいことに、
豊臣を責め滅ぼす好機と高笑いです。
原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)
脚本:小松 江里子
脚本協力:小松 與志子・山上 ちはる
音楽:大島 ミチル
題字:武田 双雲
語り:宮本 信子
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[出演]
妻夫木 聡 (直江兼続)
北村 一輝 (上杉景勝)
常磐 貴子 (お船)
東 幹久 (泉沢久秀)
小栗 旬 (石田三成) ※ クレジットなし
黄川田 将也 (本多政重) ※ピンクレジットなし
川野 太郎 (榊原康政) ※ピンクレジットなし
阿部 寛 (上杉謙信) ※ピンクレジットなし
萬田 久子 (妙春尼) ※ピンクレジットなし
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深田 恭子 (淀)
上地雄輔(小早川秀秋) ※ クレジットなし
石原 良純 (福島正則)
中川 晃教 (徳川秀忠)
松山 政路 (本多正信)
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笹野 高史 (豊臣秀吉) ※ クレジットなし
松田 龍平 (伊達政宗)
中尾 彬 (毛利輝元)
高島 礼子 (仙桃院)
富司 純子 (高台院)
松方 弘樹 (徳川家康)
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制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:吉永 証
演出:野田 雄介
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『天地人』
第46回「大坂城炎上」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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