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2009年11月22日 (日)

大河ドラマ天地人・(47)愛を掲げよ [終]

今日は『天地人』最終回!
なので、『その時歴史が動いた』風にお届けします(^ ^)


人間のドラマ。
それを人は歴史と呼びます。

決断の時、
決行の時、

人は何を考え、
どのようにして動いたか。

その歴史の決定的瞬間を取り上げます。


そしてみなさん、いよいよ「その時」がやってまいります。


原作:火坂 雅志 (『天地人』NHK出版 刊)


脚本:小松 江里子


音楽:大島 ミチル


テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
テーマ音楽指揮:小泉 和裕
脚本協力:山上 ちはる
    :小松 與志子

時代考証:小和田 哲男
風俗考証:二木 謙一
建築考証:平井 聖
衣裳考証:小泉 清子

殺陣武術指導:林 邦史朗
所作指導:橘 芳慧
仏事指導:樺澤 賢正

タイトル映像:オー・エル・エム・デジタル
題字:武田 双雲

語り:宮本 信子

──────────

[出演]

妻夫木 聡 (直江兼続)


北村 一輝 (上杉景勝)


常磐 貴子 (お船)


東 幹久 (泉沢久秀)

あき 竹城 (かよ)
パパイヤ 鈴木 (甘糟景継)

松尾 諭 (桜井晴吉)
松本 実 (山岸尚家)

蟹江 一平 (本多正純)
太 賀 (直江景明)

田中 美佐子 (お藤(回想))
小泉 孝太郎 (大国実頼(回想))

加藤 清史郎 (樋口与六(回想))
溝口 琢矢 (喜平次(回想))

西山 潤 (玉丸)
どうじょう 拓人 (家臣)
熊倉 功 (家臣)
出口 哲也 (家臣)

柴垣 亜希 (みよ)
松隈 量 (徳川家臣)
市川 貴之 (徳川家臣)
多田 光 (徳川家臣)
富田 正夫 (徳川家臣)

井原 多生
佐藤 政之
福井 晋
井上 喜洋
前田 歩
森川 和真
磯田 保文

──────────

長澤 まさみ (初音)

小栗 旬 (石田三成(回想))

上地 雄輔 (小早川秀秋(回想)) ※ クレジットなし

中川 晃教 (徳川秀忠)

若駒スタント部
劇団ひまわり
劇団東俳
テアトルアカデミー
キャンパスシネマ
エンゼルプロ


撮影協力:新潟県
    :山形県
    :福島県
    :新潟県南魚沼市
    :新潟県魚沼市
    :茨城県つくばみらい市

──────────

松田 龍平 (伊達政宗)


笹野 高史 (豊臣秀吉(回想))


吉川 晃司 (織田信長(回想))


松方 弘樹 (徳川家康)

──────────

制作統括:内藤 愼介

制作:吉永 証
美術:丸山 純也
技術:佐々木 喜昭
音響効果:三谷 直樹

撮影:熊木 良次
照明:久慈 和好
音声:嶋岡 智子
映像技術:高橋 佳宏
記録:武田 朝子
編集:平川 正治
美術進行:高橋 秀樹

演出:片岡 敬司


慶長20(1615)年9月。
大坂夏の陣を終えて米沢へ戻った上杉景勝と直江兼続は
屋敷で泉沢久秀ら老臣たちと談笑中。

つい先ほど、領内をくまなく見て回り
兼続による改革がしっかりと実っていることを
自身で実感したばかりでありまして、
自ずと話も弾みます。

そして、兼続の嫡子・直江景明ら若い衆も
老臣に負けてはならじと更なる改革案を練っております。
積極的に提案する景明の姿に目を細める兼続でしたが、
さっきまで元気だったその景明が急に倒れてしまいます。


知らせを受け、上杉屋敷から自邸へ急いで戻る兼続。
お船とともに景明を見舞いいたわり、看病しますが、
その甲斐もなく、ついに力尽きます。

お松とお梅に続いて、
世継ぎである景明さえも亡くした脱力感というものは
計り知れないものであったでしょう。
景明、わずか22年間の命でした。

泉沢や甘糟景継らが兼続やお船にお悔やみを述べますが、
泉沢の嫡男も、先の大坂の陣で亡くしており、
哀しさは共通です。
上杉家緊縮財政の折、それを慮って
景明の葬儀は身内のみで密やかに営まれます。


年が明けて──。

もはやよぼよぼとなりつつある徳川家康は
伊達政宗とともに兼続を召し出し、
将軍・徳川秀忠の指南役を頼みます。

いろいろといがみ合ってきた二人ではありますが、
満開の桜を肴に語り合ううちに共感できる部分もあるようで、
家康の気持ちを汲み取った兼続は指南役を引き受けます。

兼続が家康と会っている間、
会津では景勝がお船を見舞っています。

景勝は、元気のないお船を元気づけようと
昔話を持ち出していますが、
お船に軽くスルーされてしまいます。

確かお船は知らないと思うのですが、
お船は景勝の初恋の女性でありまして、
若い時分のお船の姿をよーく見ていたのでした。

家康は、それから間もなくして薨去し、
政宗や兼続は、秀忠の指南役として江戸入りします。
そして、生きがいをなくしていたお船は
景勝の一粒種・玉丸の世話をすべく、別に江戸入りです。


江戸城では、徳川の若い家臣たちに
なぜか一国を治める城主・伊達政宗よりも
ヒーロー扱いの兼続でありまして、
その支持率は、現在の民主党支持率よりも
うんと高いと推測されますな(^ ^;;)

しかも、その恐れを知らない若い衆に
戦国時代の思い出話を聞きたいとせがまれます。
うーん、兼続クンは友だちじゃないんだから(^ ^;;)

それでも、人が良すぎる兼続は
織田信長や豊臣秀吉、石田三成の人物評をします。
三成を持ち上げた時はさすがに反発する若い衆もいますが
(だから兼続クンは友だちじゃないんだからって(^ ^;;))

それをじっくりと説いていく兼続。
その姿を影から見つめる秀忠と政宗は
ただ黙って聞いています。


兼続は私財を投じ、学問所「禅林文庫」を創設します。
子どもたちが多数学びにきておりまして、
上杉の政治を若い衆に託し、引退することにします。

甘糟が兼続の引退に激怒し、引き止めに直江屋敷に来たところ
兼続はすでに江戸へ出発した後でありました。

江戸で兼続とお船は再会、思い出作りの越後旅へ。

年代から推定すると兼続は60歳手前、
そして姉さん女房のお船は60歳過ぎだと思うのですが、
二人とも、けっこう急な坂道もホイホイと登っていきまして、
老体とはなかなか思えません(^ ^;;)

まぁそれはともかく……。
この旅で夫婦になれた幸せを再確認できたようです。
放送日である11月22日は「いい夫婦」の日。
それに合わせたのかな?(^ ^)

申し訳ないことですが、兼続・お船夫婦のシーンよりも
「いい夫婦の日」にちなんで夫婦岩前で愛を叫んだという
21時15分からのNHKニュースの方がよっぽど感動できました。


米沢へ戻った兼続とお船は、景勝にやぶれ饅頭?を土産に
自身の領地と屋敷を上杉家へ返納する旨を伝えます。
景勝は多少驚きますが「そなたらしいわ」と笑います。

そんな兼続を連れ出して、景勝が案内したのは
米沢領内に見つけた、春日山の岩屋に似た洞穴。
ここに、亡き上杉謙信を祀りたいというのです。
それには兼続も賛成ですが、

そこで二人の頭に去来したのは謙信の姿ではなく、
景勝と兼続の二人だけが知る日日です。


元和5(1620)年の秋、兼続61歳・お船64歳。

ふと「紅葉のような家臣になりなされ」という
母・お藤の言葉を思い出し、
お船に「紅葉になれたかのう」と問いかけます。

その言葉を遺し、兼続は静かに息を引き取ります。
その姿にそっと寄り添うお船でした。
──この後、嫡男のいない直江家は断絶。


3年後の元和9(1623)年3月には
景勝が亡くなり(享年69)、

寛永14(1637)年1月まで生きたお船は
81歳で亡くなります。

──完──


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『天地人』総集編

第1回:12月21日(月) / 第2回:12月22日(火)
第3回:12月23日(水) / 第4回:12月24日(木)
アナログ総合・デジタル総合:午後10時〜午後10時58分

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コメント

藤沢周平の「密謀」の方が良かったのにね

──────────

原作さーん。はじめまして。
コメントありがとうございまーす。


>藤沢周平の「密謀」
これって「長門守の陰謀」のことですか?

Kassyは藤沢作品を全然読んだことがないので
今度機会があれば読んでみたいと思います。

何だか面白そうです。

投稿: ★原作 | 2009年12月 7日 (月) 11:59

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