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2010年1月31日 (日)

(05)黒船と剣

海辺にいた者たちが、海を指さして大騒ぎしています。
遠くにうっすらと見えているのは──黒船です。

嘉永6(1853)年6月、
ペリー率いる4隻のアメリカ艦隊が浦賀沖に現れます。
2隻には大筒20門、1隻には数十門、さらに1隻には40門、
単位はよく分かりませんが、緊迫感からすごさだけは伝わりますね。

アメリカ 東インド艦隊司令長官、マシュー・C・ペリーは
「ヘロー、ジャパーン」と目を細めていますが、
その目の奥には何があるのか?

ともかく、黒船来航の知らせは ただちに江戸へ伝えられます。

老中・阿部正弘は、
まずは浦賀奉行に対応させることでしばしの時間稼ぎ。
その間に対応を協議する、とてきぱきと指示します。

日米交渉は、アメリカ艦隊のサスケハナ号で始まりますが、
アメリカ側の代表は副官とオランダ語通訳で、
司令長官であるペリーは奥に潜んだまま出てきません。
それが逆に、日本に威圧感を与えています。

プレジデント(大統領)の親書を持ってきた、というアメリカ側に
「そのようなもの、ここでは受け取れぬ」と拒む日本側。
しかし、受け取りを拒むのならば
兵とともに日本に上陸し、江戸に向かうと脅します。

アメリカ側の「親書を受け取れ!」という命令に
日本側は、何を言われても まずは長崎へ行ってくれ! という
態度を軟化させず、話し合いは平行線のままです。

次第にいらだつアメリカ側。

江戸の町はまさに大騒ぎ。
武士たちは、こんな平和な世の中において
鎧兜はとうの昔に処分しておりましたが、
黒船来航を期に、慌てて調達する始末です。

滞在中の坂本龍馬は、溝渕広之丞とともに
下宿先から荷物を運び出しています。
龍馬も他の武士たちと同様に鎧兜を準備しますが、
どうやって着けるのか分かりません(^ ^;;)

ともかく「あ……わしに、これをくれ!」


品川沖で、警護にあたる龍馬は
黒船なるものを間近で見てみようと
配置を黙って抜け出します。

途中、同じく黒船警護に当たる兵士らに囲まれますが
身軽な龍馬はささっと逃げ、
それを追う兵士たちは、背中ののぼり旗が木の枝に引っかかり
なかなか追うことができません。

海辺に出た龍馬は、そこで桂 小五郎と再会します。
小五郎も黒船見たさにここまで来たようです。

汽笛の音が響き渡り、何事かとあたりを見回しますが、
手の届きそうな距離に、どでかい黒船が横切っていきます。
浦賀奉行の煮え切らない態度にしびれを切らしたアメリカ側は
江戸へ向かいまして、それを龍馬たちは目撃したわけです。

幕府は、結局はアメリカ大統領の親書を受け取らされて
10日間の黒船騒動は幕を下ろします。

これに対しての日本各地の反応はさまざまですが、
土佐の武市半平太らは、
仲間とともに尊王攘夷の考えに傾いていきます。


稽古後の龍馬のもとに、千葉佐那がやって来ます。
道着ではなく、めずらしく女の子らしい着物姿です。
佐那は龍馬に、金鍔焼きを差し出します。
道場の者は誰も食べないそうです。

龍馬は黒船を間近で見た体験から、
もし異国と戦になっても、剣は通用しないと痛感します。
それを思わず吐露する龍馬ですが、
佐那に険しい顔で口止めされます。


佐那は裁縫をしながら、
龍馬が口走ったことを思い出しています。
そこへ現れたのは兄・千葉重太郎。

重太郎は、大好物の金鍔焼きを
佐那が坂本にやってしまったことを指摘しますが、
「何の話でしょう?」とすっとぼける佐那。

それだけではなく、
急に裁縫や茶を始めたのも坂本が理由だろう? と
突っ込まれます。

「分からないの……」と正直に答える佐那ですが、
重太郎は嬉しそうに身を乗り出します。
「お前は坂本に恋をしてるんだよ!」

意外な展開にちょっと唖然( ̄▽ ̄;;)

千葉重太郎・千葉佐那兄妹の場合、
男っぽく育った佐那を心配していた重太郎は
少しでも女の子に近づいていく佐那を見て
手放しで喜んでいるわけですが、

平井収二郎・平井加尾兄妹の場合は
加尾が岩崎弥太郎の塾へ行って学問をしていることを咎め、
でも加尾が縁談を断ったことで
「嫁の貰い手がない!」と言ったのも兄であり、
それがきっかけで、懸命に自立しようとしている妹を
もはやどうすることもできません。

同じ兄妹でも、兄の妹を見る目は違うものなのですね。
おもしろい(^ ^)

ともかく、重太郎は勝手に
佐那と龍馬の結婚を取りまとめようと画策するそうです。
佐那は、口では兄を呼び止めようとしますが、
本気で止めようとは思っていません。


坂本は、小五郎の元を訪ねます。
黒船を目撃しても、平然としているように見える小五郎に
多少イラッとしている龍馬ですが、
小五郎は 目の下に隈ができ、見るも無残な表情です。

小五郎もかなりのショックを受けているようで、
あの日以来眠れないそうです。

今までの大河ドラマでは、黒船来航に関して
形ばかりの衝撃が描かれていたように思いますが、
「龍馬伝」では、黒船来航が日本にとって
どれだけショッキングなことかを
これでもか! というほど描いています。

これはある意味新鮮です。


江戸では、阿部老中が
日本は開国すべきか? 戦を覚悟で鎖国を継続するか?
諸大名に広く意見を求めます。

これも当時では新鮮なことで、
徳川幕府ができて250年、譜代・親藩・外様関係なく
幕政に参加できるということであります。

それだけではなく、いろいろな者たちが
今後の日本について論じ始めます。
半平太や弥太郎は、
ここぞとばかりにその意見書を提出します。

集まった意見書を元に、
山内豊信(のちの山内容堂)は抜擢人事を断行。
吉田東洋や半平太がお褒めの言葉を賜ります。

半平太が城に呼び出され、褒められたことを
塾生に聞いた弥太郎は、
自分には何もなかったと悔し涙を流します。


心に迷いのある龍馬は、それを千葉定吉に見抜かれます。
そこで初めて、今までの龍馬の悩みをぶつけますが、
定吉や重太郎が、そんな龍馬の言葉に耳を傾けるはずもなく、
「出て行け!」と言われてしまいます。

せっかく口止めしたのに、最悪なことになったと
佐那は顔が真っ青です。

「江戸へ行ってき!」
「大きゅうなって、戻っておいで! 龍馬」

父・坂本八平や、姉・坂本乙女の言葉が頭をよぎります。

──────────

嘉永6(1853)年6月3日、
浦賀沖にペリー提督率いる黒船が来航、
江戸幕府に開国を要求する。

慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで

あと14年6ヶ月──。

(『篤姫』では「(08)お姫様教育」〜「(09)篤姫誕生」付近)


作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫  舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)

香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)

大森 南朋 (武市半平太)

広末 涼子 (平井加尾)

寺島 しのぶ (坂本乙女)

貫地谷 しほり (千葉佐那)
──────────
宮迫 博之 (平井収二郎)
奥貫 薫 (武市 富)
菅井 きん (武市 智)
──────────
渡辺 いっけい (千葉重太郎)
杉本 哲太 (坂本権平)
谷原 章介 (桂 小五郎)
松原 智恵子 (坂本伊與)
田中 泯 (吉田東洋)
──────────
近藤 正臣 (山内容堂)

蟹江 敬三 (岩崎弥次郎)

倍賞 美津子 (岩崎美和)

児玉 清 (坂本八平)

里見 浩太朗 (千葉定吉)
──────────
制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:真鍋 斎


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第6回「松陰はどこだ?」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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