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2010年3月14日 (日)

大河ドラマ龍馬伝・(11)土佐沸騰

婚約相手だった平井加尾を奪われてしまい、
無気力な坂本龍馬。
坂本家での賑やかな食卓でも独り浮いていますが、
家族に話を振られて、とりあえずは笑って答えます。

桂浜で龍馬は、そんな加尾の姿を断ち切るが如く
木刀を振り下ろします。

一方、藩主名代として
長崎に商売の勉強に赴いた岩崎弥太郎は、
なんと100両の金を芸者につぎ込んでしまい、
お役御免となって土佐に戻されます。

安政7(1860)年閏3月3日。
江戸城桜田門前において、天地揺るがす大事件が。
大老・井伊直弼が水戸浪士らに暗殺されたのです。

井伊に蟄居を命じられていた山内容堂は高笑いです。

祖母・武市 智を亡くしたばかりの武市半平太は
なお一層、攘夷に向かって走り出します。

しかし、武市門弟・池田忠治郎が言われなく上士に斬り殺され、
その兄・池田虎之進が逆に上士を惨殺する、という事件が発生。

日ごろ上士に虐げられている下士たちは
ここぞとばかりに武市道場に結集し、
上士たちは「下士に斬られるとは前代未聞!」と
これまた下士討伐に血眼になっています。

下士たちを思いとどまらせようと
半平太は門弟たちのところに急行しますが、
「上士は恐れるに足りず! と言うたがは武市さんじゃ!!」と
下士たちの勢いをもはや止めることはできません。

そこへふっと現れた龍馬。

下士たちは強力な助っ人が現れたと大喜びしますが、
龍馬は加勢に来たつもりはありません。
どうしても上士に歯向かうなら まずは絶縁状を書くべきだ、と
龍馬は冷静に言います。

その上で、半平太の名代として上士が結集している屋敷へ
丸腰で単身乗り込んでいきます。

後日、半平太と後藤象二郎が対面し、
虎之進を切腹させることで決着をみます。


土佐分裂の危機を救った龍馬を、
半平太は攘夷派に加えようとスカウトにやってきます。
しかし、龍馬としてはそんなつもりはありません。

一方で、吉田東洋も龍馬をスカウトします。
御小姓組として取り立てるというわけです。
登城するということは上士として抜擢されることでして、
身分の差を超えたかなりの出世だと思うのですが、
龍馬は返事を一旦保留します。

東洋は「考えるまでもない」と言いますが、
頭がボーッとしておりましての! と龍馬風の表現に
あの強面が眼光鋭くニヤリとします。

実は、東洋としては
龍馬のような実力ある者が下士の中にいては
いつか上士との間で天地がひっくりかえる恐れがある、と
龍馬だけは上士の中に引き込んでおきたい思惑があります。

半平太の誘いを拒絶し、東洋の誘いをもやんわりと断る。
そんな龍馬は、もはや土佐に居場所はないと考えています。
嫁いだ後も頻繁に実家へ戻ってくる姉・坂本乙女に
「岡上家に……居場所はあるがか?」と尋ねるほどです。


半平太に呼び出された龍馬は
そこで、半平太の考えに賛同した者100名余の姿を見ます。

攘夷は天皇の考えであり、その考えに沿って動くことこそが
天皇を支えることにつながる。
半平太は「土佐勤王党」を立ち上げることにします。

その知らせは、
東洋から下士を見張る役目を与えられた岩崎弥太郎によって
東洋の耳に入れられます。

その土佐勤王党の中に龍馬がいる……。
東洋が最も恐れていた事態に陥りました。

──────────

安政7(1860)年閏3月3日、
桜田門外の変で、大老・井伊直弼が暗殺される。

慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで

あと7年6ヶ月──。

(『篤姫』では「(31)さらば幾島」〜「(32)桜田門外の変」付近)


作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫  舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)

香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)

大森 南朋 (武市半平太)

広末 涼子 (平井加尾(回想))

寺島 しのぶ (岡上乙女)

菅井 きん (武市 智)
──────────
杉本 哲太 (坂本権平)
宮迫 博之 (平井収二郎)
奥貫 薫 (武市 冨)
要 潤 (沢村惣之丞)

田中 泯 (吉田東洋)
──────────
蟹江 敬三 (岩崎弥次郎)

松原 智恵子 (坂本伊與)

近藤 正臣 (山内容堂)

倍賞 美津子 (岩崎美和)
──────────
制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:渡辺 一貴


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第12回「暗殺司令」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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