大河ドラマ龍馬伝・(23)池田屋へ走れ
近藤長次郎は、徳を嫁に迎えます。
徳は大和屋の娘で、
長次郎も元を正せば土佐の饅頭屋のせがれです。
勝 麟太郎のおかげで、今では武士の身分になっています。
武士とはいえ、町人の心は忘れていない長次郎でしたので
徳は長次郎に惚れてしまったのかもしれません。
まぁ、二人はいい雰囲気でしたので、
テレビ桟敷の観客(視聴者)にすれば
そうなることも分かりそうな感じですが、
ナレーションで「夫婦になったがじゃ」と語った
岩崎弥太郎がなぜそれを知っているのか……?(^ ^;;)
勝塾の面々は長次郎を祝いますが、
そこへ酒樽を持って麟太郎も駆けつけます。
麟太郎は「も一ついい知らせがあるぞ!」と
神戸に新しくできた操練所が完成したことを報告。
みんなでさっそく操練所見学です。
八月十八日の政変により、
京の表舞台から長州勢が消えておりますが、
それでも、帝を奪還して攘夷の嵐を再び巻き起こさんと
久坂玄瑞らは秘かに動いております。
現に桂 小五郎は京に忍び込んでいますし。
小五郎が密談する部屋へ、お龍が酒を届けます。
小五郎は「我らは日本国のために奔走している」と言いますが、
龍の脳裏には、先日の龍馬の姿が浮かんでいます。
日本国のために土佐を飛び出したけんど、
わしは何ちゃあ成し遂げとらん!
龍馬の寂しそうな背中を思い出しています。
囚われの身の武市半平太に食事の差し入れですが、
半平太が岡田以蔵の逮捕を知ったのはその時です。
食事を届けた藩の役人に、
後日、半平太は妻・冨への文を託します。
一方、岩崎家では弥太郎に娘が誕生し、
興奮した弥太郎の雄叫びで
赤ん坊を泣かせてしまいます。
土佐勤王党のメンバーに入っていながら
山内容堂の指示により勝塾に入った望月亀弥太。
半平太や以蔵ら勤王党のメンバーは次々に捕らえられ、
果てに平井収二郎は切腹しています。
攘夷運動の急先鋒だった長州は京からいなくなり、
亀弥太自身は将来に不安を抱えながらの受講です。
思い描いていた方向には世の中は動いていないからです。
そんな中、紀州藩から参加の陸奥陽之助が
亀弥太に憎まれ口を叩き、怒らせてしまいます。
そのケンカを止められても怒りは収まらず、
割って入った長次郎には「ニセ武士が!」と言ってしまい、
長次郎をひどく傷つけてしまいます。
陽之助に批判が一気に集中しますが、
紀州藩士のせがれと思われていた陽之助が、
実はその紀州藩を脱藩して勝塾に入っていたことを
龍馬は初めて知ります。
ついでながら、この陸奥陽之助という人物こそ
後の睦奥宗光でありまして、
年末限定ドラマ『坂の上の雲』では、
大杉蓮さんが演じておられますね。
武市家では、半平太の妻・冨が忙しなく動いています。
冨を心配して毎回毎回様子を見に来る岡上乙女ですが、
そこへ弥太郎がズカズカと勝手に入ってきます。
弥太郎を毛嫌いしている乙女は
当然ながら弥太郎に噛みつくわけですが、
ここで乙女は、弥太郎の本心を見抜きます。
「おまん……お冨さんを心配しゆうがか?」
乙女だけに限らず、皆から嫌われ者の弥太郎ですが、
いざ他人から褒められると、
弥太郎としてはどうしていいのか分かりません。
今風の言葉で言えば、ツンデレでしょうか(^ ^)
可愛いヤツです。
神戸海軍操練所では、亀弥太が消えたとの報告が。
聞けば、長州の者たちが京に集結という噂を聞き、
居ても立ってもいられず、京に向かったというのです。
亀弥太を連れ戻しに京へ行く! という龍馬に、
やりたい者だけで操練所はやればいい、と陸奥や長次郎。
亀弥太なりに懸命に考えてのことだろう、と沢村惣之丞。
しかしその考えは3人だけではなく、
操練所の面々は亀弥太に対して実に冷ややかです。
それは違う!
アメリカ・イギリス・ロシアら諸外国は、
日本がバラバラになるのを今か今かと待っている。
それに対して我らはたった200人、
その200人の中でいなくてもいい人は一人もいない!
龍馬は言い残し、京へ走ります。
龍馬が飛び込んだのは、いつぞやの料理屋。
出て来た龍に亀弥太の居場所を聞きます。
しぶる龍から聞き出したのは、三条木屋町の旅館 池田屋。
龍馬は急いで池田屋へ向かいますが……。
池田屋で、長州勢に混じって計画を練っていたところ、
そこへ新選組の御用改めが乱入。
階下で茶碗の割れる音が響きます。
寸でのところで池田屋を脱出した亀弥太は
深手を負いながらも長州藩邸まで逃げてきますが、
池田屋からの追っ手に追いつかれ、割腹したそうで。
そこを偶然通りかかった龍馬によって発見されるのですが、
時は既に遅く、絶命寸前の亀弥太の名を
何度も何度も呼ぶことしかできませんでした。
亀弥太の絶命後、龍馬は
この騒動の相手方が新選組だと知って、
その陣屋に向かっていきます。
──────────
元治元(1864)年7月8日、
京・池田屋で、尊皇攘夷派を新撰組が襲撃した池田屋事件により
望月亀弥太が自刃。
慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで
あと3年3ヶ月──。
(『篤姫』では「(40)息子の出陣」付近)
作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫 舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)
香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)
大森 南朋 (武市半平太)
真木 よう子 (楢崎 龍)
寺島 しのぶ (岡上乙女)
佐藤 健 (岡田以蔵)
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大泉 洋 (近藤長次郎)
要 潤 (沢村惣之丞)
奥貫 薫 (武市 冨)
酒井 若菜 (徳)
谷原 章介 (桂 小五郎)
原田 泰造 (近藤 勇)
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武田 鉄矢 (勝 麟太郎)
蟹江 敬三 (岩崎弥次郎)
近藤 正臣 (山内容堂)
倍賞 美津子 (岩崎美和)
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制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:真鍋 斎
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第24回「愛の蛍」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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