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2010年7月11日 (日)

大河ドラマ龍馬伝・(28)武市の夢 〜龍馬が日本を洗濯するぜよ!〜

武市半平太を救うためだけに、
坂本龍馬は吉田東洋暗殺の罪をかぶります。

下手人探しに躍起な後藤象二郎は
最初こそ疑ってかかりますが、
龍馬の言う事件の内容が調書とほぼ同じであり
象二郎は龍馬が真犯人だ!とだまされます。

その詳細を山内容堂に報告し、
龍馬を捕らえようと動き出しますが、
容堂は思うところあって、
半平太の入れられている牢へ向かいます。

牢番を追い出して、容堂は半平太と対峙。
容堂は、龍馬が東洋を暗殺したとは全く信じていません。

容堂は、今まで自分のために働いてくれた半平太を
「えい家来じゃあ」と褒めます。
おまんが山内家の者やったら、
かわいがったのに……と残念がります。

しかし、
容堂にお褒めの言葉をもらった半平太は感涙、
ついに東洋暗殺の全てを白状します。

共に捕らえられている岡田以蔵は
東洋暗殺には加担していないものの、
前の攘夷運動に差し障る者たちを
以蔵に殺させたことを認めます。

半平太は容堂に、切腹を許されます。


出仕する岩崎弥太郎を捕まえたのは、なんと龍馬。
半平太に会わせてくれ、と聞きません。
無理だという弥太郎ですが、
何とそれを可能にしてしまいます(^ ^;;)

半平太らの罪をかぶった龍馬は
「もう牢から出してもらいますき!」と得意満面ですが
すでに自らの罪を白状してしまっています。

上士も下士もない世の中になる……。
日本という国を、坂本龍馬という男が変える……。
半平太は、己の全ての夢を龍馬に託します。

龍馬と弥太郎は泣きながら別れを告げ、
半平太は微笑んで見送ります。


以蔵は刑場に連行され、罪状が読み上げられます。
以蔵の脳裏をかすめるのは、
ただ一人愛したなつのことです。

以蔵は笑って、斬首に処されます。

君が為
 尽くす心は 水の泡
  消えにし後ぞ 澄み渡るべき


一方 半平太は、白装束に身を包んで
切腹の場となる南会所大広庭へ移動します。
そこで象二郎から切腹の沙汰をくだされます。

刀を突き立て、介錯人が刀を振り下ろそうとした時
半平太は介錯人に「やめや!」と止め、
三文字の切腹を見事遂げて絶命。

瑞山武市半平太、享年37歳。

ふたゝひと
 返らぬ歳を はかなくも
  今は惜しまぬ 身となりにけり


半平太が使用した物は、
何度か半平太と冨の間を取り持った牢番が
持って来てくれました。

冨は気丈にそれを受け取り、宣言します。
「だんな様の分まで、長く生きますき!」

龍馬は、海軍操練所を出た脱藩組に
薩摩に行くと宣言。
このころから、龍馬は
海の遠くを見つめていくようになります。


命のはかなさを思い知り、
志の貴さを知る。

哀しみも、別れも、
空しさも、悔しさも、
恐ろしさも、人の情けも、
愚かしさも知り、

龍馬はこの時から、
あの坂本龍馬になっていった。

──SEASON2・RYOMA THE ADVENTURER 終

──────────

慶応元(1865)年 閏5月11日、
「君主に対する不敬行為」により
武市半平太が切腹、享年37。

慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで

あと2年5ヶ月──。

(『篤姫』では「(40)息子の出陣」付近)


作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫  舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)

香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)

大森 南朋 (武市半平太)

真木 よう子 (楢崎 龍)

寺島 しのぶ (岡上乙女)

佐藤 健 (岡田以蔵)
──────────
杉本 哲太 (坂本権平)
奥貫 薫 (武市 冨)
大泉 洋 (近藤長次郎)
要  潤 (沢村惣之丞)
草刈 民代 (登勢(坂本 幸))
──────────
広末 涼子 (平井加尾(回想))
貫地谷 しほり (千葉佐那(回想))
渡辺 いっけい (千葉重太郎(回想))
武田 鉄矢 (勝 麟太郎(回想))
児玉 清 (坂本八平(回想))
──────────
蟹江 敬三 (岩崎弥次郎)

松原 智恵子 (坂本伊與)

近藤 正臣 (山内容堂)

倍賞 美津子 (岩崎美和)
──────────
制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:大友 啓史


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『龍馬伝』
SEASON3・RYOMA THE NAVIGATOR
第29回「新天地、長崎」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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