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2010年9月26日 (日)

大河ドラマ龍馬伝・(39)馬関の奇跡 〜最終章突入! 龍馬と高杉奇兵隊、戦へ〜

地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと301日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。


SEASON4・RYOMA THE HOPE──

明治16(1583)年。

日がらんらんと輝き、
シャボン玉が飛び回る大きな屋敷の広い庭で、
郵便汽船三菱社長・岩崎弥太郎は
新聞を広げて小説を読んでいます。

『汗血千里の駒』

内容を一通り読んだ弥太郎は新聞を丸め捨て
作者の土陽新聞記者・坂崎紫瀾を問いただします。
「話が違うぜよぉ」

坂本龍馬が英雄扱いされていて、
龍馬嫌いの弥太郎にとっては耐えられない内容です。
これ以上、作り話を書き続けるなら
龍馬の話は一切しないと宣言します。

とはいえ、坂崎も引きません。
弥太郎の話を聞いてイメージを膨らませたわけで
多少面白おかしく書かなければ
読者に読んでもらえないというわけです。

紋付袴を身にまとったイギリス人が
「社長!」と呼んで弥太郎に近づいてきます。
高島炭坑の収支報告書を見せにきたわけですが、
彼がグラバーと聞いて、坂崎は驚きを隠せません。

しかし、グラバーもまた
『汗血千里の駒』を評価しているようで
それがおもしろくない弥太郎。

土佐の地下浪人が日本一の大会社を率いていると自負し
これぐらい出世したのは豊臣秀吉以来だと豪語。
それに対して「何さまのつもりじゃ!」と
おでこをペチッと叩くのは、弥太郎の母・美和。

貧乏だった頃の暮らしを忘れてはならじとお説教です。

美和は坂崎を優しくいたわりますが、
その間、咳き込んだ弥太郎は
手のひらに血があるのを認めます。


慶応2(1866)年6月7日、
幕府と長州との戦いが、ついに始まりました。
坂本龍馬ら亀山社中のメンバーは
下関の馬関にて長州軍に合流しています。

戦の合間に小休止をとる長州軍。
激しい戦にも関わらず高杉晋作は着流し姿で
呑気に三味線を弾いています。

「歌もうまいもんじゃのう」と言いながら
龍馬は高杉の三味線に聞き入っていますが、
高杉に説得されて参加した兵士たちは農民や大工など、
武士ではない下位層の者たちが多いようです。

高杉が結成した奇兵隊──。
龍馬は奇兵隊の面々と関わりながら、
こういう力のない人たちのためにも
新時代を作らねば、と思いを新たにします。

咳き込む高杉を見て
いたわるつもりで近づいた龍馬は
本人から「労咳です。もう長くはないそうです」と
衝撃的な告白を受けます。

それだけに高杉は 自分には時間がないと悟っており、
派手な花火を打ち上げて見事に散ってみせると言います。
念願だったイギリス留学を取りやめてまでの
戦に対するその意欲だけが今の高杉を支えています。


そのころ、溝渕広之丞は土佐藩の命を受けて
長崎の「土佐商会」にやってきます。
しかし声をかけた者は上士であり、
溝渕は完全にシカトされまくり(^ ^)

主任の部屋へ案内され、
溝渕は主任に一通りの挨拶を済ませますが、
振り向いた男は、なんと弥太郎(^ ^;;)

実は、土佐商会で主任を務めていまして、
出世した弥太郎の姿に、
溝渕はかなりビックリのご様子です(^ ^;;)

何せ、弥太郎とは
龍馬との江戸留学の際にニセ手形を使ってついてきた時と
武市半平太の助命を請う時に会って以来です。

しかも、主任の部屋まで案内した男は
かの有名なジョン万次郎と聞いて、
溝渕の頭の中はもうパニック状態であります。

弥太郎、万次郎、そして溝渕は
長崎で土佐の名産品を売り込もうと精力的に活動します。

オールト商会に出向き、
土佐の和紙や薬の材料となる樟脳を強く勧めますが
「もう何度も断っているだろう」とにべもありません。

次はグラバー邸にも出向きますが、
グラバーも弥太郎の言うことに聞く耳を持ちません。
「土佐藩との取引なら、坂本サンに間に立って頂きたい」
と条件を出してきます。

犬猿の仲だった薩摩と長州を結びつけた偉人だと
グラバーは龍馬を高く評価していて、
そんな龍馬を脱藩浪士だと罪人扱いする土佐藩は
信用できないわけです。

ジョン万次郎や溝渕は「わしは友人じゃ」と
緊張顔からたちまち笑顔に変わりますが、
弥太郎だけは、営業顔から険しい顔に。
なぜ龍馬がおらんといかんがじゃ! と
グラバー邸を怒って出て行きます。

長崎市中では、クワガタの戦いに興じる人たちを
遠巻きにお龍が眺めています。
そして龍馬にもらった首飾りを見つめ、
遠く下関にいる龍馬の無事を気にしています。


高杉を頭とした奇兵隊と龍馬を頭とした亀山社中は、
合同で策を練っています。

海軍操練所で専門的に学んできていることもあり、
龍馬は敵の本陣を突く奇襲作戦を提案。
それに対し、
「門司は深入りすれば側面から攻撃される」と高杉。

地形的な問題は長州の面々の方が詳しいわけで、
奇襲作戦を夜半に決行することにします。
夜に潮の流れの速い門司に乗り入れるのは危険ですが、
船の操縦は社中が得意とするところです。

翌日の6月17日、小倉・大久保海岸──。

幕府軍に知れることなく、奇兵隊の先発隊は上陸に成功。
上陸を確認した社中のメンバーは、攻撃を開始します。
砲撃に驚き、幕府軍の兵を次々になぎ倒していきます。

小倉側の熊本藩士は、
要請があったから幕府軍として参加したが、
長州に対してはいささかの恨みはない! と白旗。
小倉城に火を放ち、長州軍はあっけなく勝利を収めます。


その報告を受けた大坂城では、一橋慶喜が
外様一藩に幕府軍が負けるはずがない! とご立腹
しかし、長州攻めにより米の値段は高騰し、
庶民の幕府への不満が爆発してしまったわけです。

幕府軍に追い打ちをかけたのは庶民の怒りだけではなく、
小倉落城の直前、将軍・徳川家茂が脚気により薨去。
もはや戦どころではありません。

長州と手を組んだと早々と宣言した薩摩藩では、
世の中が変わりつつある実感があって、
西郷が雄叫びを上げます。

土佐・高知城では、山内容堂が生け花をしながら
幕府軍が長州藩に負けた事実を鼻で笑います。


弥太郎は引田屋で
大浦 慶と向き合って食事をしています。
その場には、お慶の計らいでお元を呼んでいます。

グラバー同様に
お慶にも土佐の名産を売りつける弥太郎ですが、
お慶もグラバー同様に返答します。
「それやったら、坂本龍馬サンば通してくれんですか」

弥太郎は、長崎入りして龍馬の名前をたびたび聞かされていて
「あいつは口先だけの人たらしじゃ!」と悪口を放ちます。
それに機嫌を損ねたお慶は引田屋を後にします。

しかし弥太郎は、今 龍馬が馬関に出陣していて
軍艦を自ら操って戦に勝ったことを知り、
引田屋で祝言を挙げたことを知り、
なお一層の闘争心を燃やし始めます。

「どこまでわしの邪魔をするがか!」と怒り心頭ですが、
逆手に取って、ここは龍馬を巻き込んだ方がよさそうです。
でも、弥太郎のプライドがそうさせないのでしょう。


馬関の戦いで勝利を収めた長州藩内では、
このまま一気に武力で幕府を倒そうという流れになりますが、
龍馬はあえて、戦をやめるように木戸に勧めます。

諸藩に声をかけて仲間を増やし
徳川幕府に政権を返還させるという「大政奉還論」は
高杉も賛成しますが、木戸は武力で倒幕する道を進みます。

──────────

慶応2(1866)年6月7日、
幕府艦隊が周防大島へ砲撃を始める。

慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで

あと1年4ヶ月──。

(『篤姫』では「(42)息子の死」付近)


作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫  舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)

香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)

伊勢谷 友介 (高杉晋作)

真木 よう子 (龍)

蒼井 優 (元)
──────────
谷原 章介 (木戸貫治)
要  潤 (沢村惣之丞)
平岡 祐太 (陸奥陽之助)

トータス 松本 (ジョン万次郎)
──────────
高橋 克実 (西郷吉之助)

余 貴美子 (大浦 慶)

近藤 正臣 (山内容堂)

倍賞 美津子 (岩崎美和)
──────────
制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:大友 啓史


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第40回「清風亭の対決」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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