大河ドラマ龍馬伝・(41)さらば高杉晋作
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと287日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
長崎・小曽根屋敷──。
「清風亭会談」によって土佐藩の後ろ盾を確保した
坂本龍馬ら亀山社中のメンバーは、
小曽根乾堂に離れの屋敷を用意してもらい
社中を解体して新たに“海援隊”を結成。
新たな脱藩浪士仲間も加わって再出発であります。
隊の旗もちゃっかり作りました(^ ^)
社中の創設メンバーだった近藤長次郎のこともあり、
「勝手に腹を切ることは許さぬ」という
隊の規律を皆にしっかりと念押しします。
そんな海援隊を岩崎弥太郎が訪ねてきます。
弥太郎は土佐商会主任であるがゆえに
“自分は偉いんだゾ!”という態度で接しますが、
土佐藩出身の仲間たちは
弥太郎が地下浪人であることを知っており、
「こん男は、土佐商会の岩崎弥太郎じゃ」と
呼び捨てで紹介されてイジられ放題です。
土佐藩から預かった海援隊活動資金を
弥太郎が管理することを言いに来たわけです。
そこから活動資金や給金などが支払われます。
龍馬は幼なじみの弥太郎の肩をポンポンと叩き、
「弥太郎さまが、わしらのために軍艦を準備してくれるぜよ〜」
といつもの龍馬スマイルで皆を喜ばせます。
そのころ後藤象二郎は、
長崎奉行所に呼び出されております。
奉行の朝比奈昌広は象二郎に事情聴取することで
“土佐脱藩”坂本龍馬の居所を突き止めたいわけですが、
龍馬は土佐藩士であり、詮議は無用と押し切ります。
しかし、長崎奉行に追われている事実を考えて
しばらくはお龍を避難させておいた方がいいとアドバイス。
それに従って、お龍を三吉慎蔵に預けるべく
龍馬は二人で下関へ向かいます。
お龍のために長州藩が準備した部屋は、
とても過ごしやすいところのようです。
龍馬は長州藩にとって恩人であるために、その姿勢が
この部屋に表れていると言ってもいいでしょう。
そこへやって来た三吉慎蔵。
「坂本さんの奥方らしくなってきましたね」と
傍らにいるお龍にも声をかけ、喜ばせます。
木戸貫治の居場所を三吉に確認しますが、
木戸は高杉晋作の見舞いに出かけているとのこと。
高杉の容体は、あまり芳しくはないようです。
高杉はしょっちゅう大量吐血して、
歩く姿も見ていられないほど弱まっています。
黙ったままの木戸に
龍馬は土佐藩も大政奉還論に乗ったことを話し、
長州もともに“戦わずして”倒幕しようと説得しますが、
「朝敵の僕らは、武力で幕府を倒すしかないんじゃ!」
と、頑固にも首を縦に振りません。
長崎・引田屋では、弥太郎が大洲藩士を接待して
大洲藩の所有物であるいろは丸を貸してほしいと直談判。
いろは丸で稼いだ利益のうち一部分を
賃料として大洲藩に支払うという約束付きです。
あまり乗り気ではない大洲藩士たちに、弥太郎は
「心配ご無用!」と身振り手振りで説得しますが、
これは……大河ドラマ『秀吉』の
全編通しての決め台詞を彷彿とさせますね。
当時は竹中直人さんがやっておられましたが(^ ^;;)
「日本を……頼んます。坂本サン」
海辺で高杉は龍馬に頭を下げます。
高杉が描いてきた、新ニッポンへの夢。
奇兵隊など、高杉が描いたもので
形として残っているものも多数ありますが、
志半ばにして、病に倒れている高杉を見て
その夢を龍馬は引き継いでいこうと強く決心します。
その夜、中岡慎太郎が訪ねてきました。
中岡は、龍馬が海援隊を立ち上げたことを聞き、
自らは“陸援隊”を作り上げて
倒幕を目指したいと言い出すわけです。
ただ龍馬と違うのは、
龍馬が大政奉還論を進めていることに対し
中岡は武力を持って倒幕するという考えです。
しかし龍馬は、中岡が思うように進めと言います。
弥太郎が大洲藩から
いろは丸を借り受けることに成功したわけです。
さすがは土佐商会主任! 才覚発揮ですなぁ。
ついに海援隊の初仕事が舞い込んできました。
4月19日に長崎を出港、24日に大坂へ入港して
いろは丸を使って大洲藩へ荷物の輸送をするものです。
初仕事に向け、緊張が高まる海援隊。
いよいよ出港です。
そのころ高杉は、自分を慕う農民たちと花見をします。
最初の診立てでは、医師が高杉に
「桜を見せてあげたい」と漏らしていたそうですが、
桜の季節までは何とか気力で持ちました。
農民たちは、本当は
高杉に近づかないように厳命されていたのですが、
一緒に花見をして元気づけてもらいたいということで
約束を破っちまいました(^ ^;;)
意識がもうろうとしながらも、農民たちの歓喜の声に
何度も何度も頷き、笑顔を見せながら
高杉の体内に灯った火が、今まさに消えようとしています。
──────────
慶応3(1867)年4月14日、
高杉晋作死す。29歳。
慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで
あと6ヶ月──。
(『篤姫』では「(43)嫁の決意」付近)
作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫 舟
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福山 雅治 (坂本龍馬)
香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)
伊勢谷 友介 (高杉晋作)
真木 よう子 (龍)
青木 崇高 (後藤象二郎)
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谷原 章介 (木戸貫治)
要 潤 (沢村惣之丞)
平岡 祐太 (陸奥陽之助)
筧 利夫 (三吉慎蔵)
──────────
石橋 凌 (朝比奈昌広)
余 貴美子 (大浦 慶)
上川 隆也 (中岡慎太郎)
──────────
制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:大友 啓史
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第42回「いろは丸事件」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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