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2010年10月24日 (日)

(43)船中八策

地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと273日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。


慶応3(1867)年5月、長崎・海援隊本部──。

坂本龍馬は土佐藩参政・後藤象二郎とともに
「大政奉還論」を容堂に提案しに京に上ることにします。
もし容堂を動かせたら、世は一気に大政奉還に向かうと
龍馬は実現に向けて気を引き締め直します。

京の二条城では、征夷大将軍・徳川慶喜をはじめ、
土佐藩から山内容堂、越前福井藩から松平春嶽、
宇和島藩から伊達宗城、薩摩藩から島津久光ら有力諸侯が
日本の行く末を話し合うために集まっていたわけですが、

そんな龍馬たちの思惑を知ってか知らずか、
諸侯会議参加中の容堂は 歯を痛めているらしく、
その痛むあたりを人差し指でツンツンと触ってみて
フン! とも プー! とも判断のつかない
悲鳴に似たかわいい声を思わず上げてしまいます。

龍馬は長州下関に滞在しているお龍に文をしたため、
確実にお龍の元に届けられます。

お龍は逸る気持ちを抑えながら、
一文字一文字をじっくりと見つめ、読み返します。
その文には“日本の将来を決める大切な仕事をしに
今から京に向かう”とあります。

ただし“土産を買うてきちゃるきにの”という言葉には
思わず「京女に京の土産を買うてきてどうすんの?」と
冷静にツッこまれていますけど(^ ^;;)


船上の龍馬は、新しい日本の姿を思い描いていますが、
諸侯会議では大もめにもめ、紛糾。

日本の将来をどうするかという議題が、
朝敵・長州毛利家を朝廷にお許しいただくか (from ひさみつ)
兵庫開港を朝廷にお許しいただくか (from よしのぶ)
いつの間にか、そういった内容にすり替わっています。

容堂は時々顔をしかめ (> <;;) 、歯痛に耐えていますが、
慶喜と久光がヒートアップするにつれて痛さに耐えかねたか、
またも、悲鳴に似たかわいらしい声を上げます。(ぷぅ♪)

藩邸に帰った容堂は諸侯会議を「バカバカしい!」とご立腹で
裃(かみしも)を脱ぎ捨て、土佐に帰るつもりのようです。

薩摩藩邸では、大久保利通が声高に武力倒幕を主張し
「機が熟すのを待て」と久光に止められています。
そんな大久保を見つめて助け舟を出した西郷は
「オイに考えがある!」と中岡慎太郎を呼びます。


龍馬は集中して何やら一筆したためていて、
活動拠点を京にも増やしましょう! という
陸奥陽之助の提案すら右から左に聞き流すほどです。
怪訝に見る陽之助を差し置いて、龍馬は
完成した文章をすぐさま後藤象二郎に見てもらいます。

読む象二郎の目は少しずつ鋭くなっていき……。

大殿さまにも見ていただきたいと龍馬は言いますが、
「もっとキレイに書き直さんと、大殿さまには見せられん」
内容に触れなかったところを見ると、異存ナシなのでしょう。

京に到着した象二郎と龍馬は急ぎ土佐藩邸に入りますが、
すでに容堂は土佐に帰った後で、ほぼもぬけの殻であります。
容堂を説得して土佐藩として「大政奉還」を目指す──、
その計画はたちまち暗礁に乗り上げてしまいます。

京にある材木問屋・酢屋を
海援隊の仕事場として物件として見つけてきた陽之助は
今はそれどころではない龍馬を何とか案内しますが、
お尋ね者の龍馬を農夫に変装させての案内です。

三条実美の心を開かせたり、お尋ね者の龍馬に変装させたり、
陽之助は実によく気がつきますね(^ ^)

変装しながらも用心する陽之助ですが、
海援隊に出くわしてしまい、ついに斬り合いが始まります。

袋小路に行く手を遮られ、
龍馬と陽之助が諦めかけたその時 突然破裂音が。
「なかなか楽しそうじゃの」と中岡慎太郎が合流します。
龍馬は、高杉晋作にもらったピストルを天に向けて発砲し、
どうにか逃れることができました。

追う新選組を避けて中岡が案内したのは、とある相撲部屋。
元力士で、今は相撲部屋で料理番として働く藤吉に
次々に料理を出してもらい、龍馬らはそれに舌鼓を打ちます。

中岡は薩摩に接近し、
西郷と共に武力倒幕の道を探っているそうです。
西郷が象二郎との対面を願っていることを知った龍馬は
すぐに土佐藩邸に立ち戻り、象二郎に知らせます。

6月、京・三本木の料亭で両藩の重役会談の場が設けられます。

武力倒幕に傾く薩摩からは 小松帯刀・西郷吉之助・大久保利通、
大政奉還に動く土佐からは後藤象二郎・寺村左膳、
そして両藩の仲介人として坂本龍馬・中岡慎太郎が同席。

戦は“するぞ”と脅しをかけて、
最後まで一本の矢を放つことなく相手を降参させる。
それこそが「見事な勝利だ」と主張する象二郎に対して
土佐藩内で方針が固まっていない実情を西郷は見抜きますが、
ここは敢えて、後藤論に乗ってもいいと言い出すわけです。

完璧な武力倒幕派である中岡は顔色を変えますが、
同じく武力倒幕派の大久保は、形勢不利と見たか西郷に同調。
しかし次のセリフに、薩摩のホンネが見えていました。
「大政奉還が成らんかった時は、徳川との決戦をするお覚悟を」

薩摩は大政奉還に協力するが、
それが失敗した場合は土佐は武力倒幕に参加する。
しかし薩摩は長州藩とは武力倒幕で手を組んでおりまして、
長州と土佐と正反対の約束を結び、形勢がどちらに転んでも
薩摩が主導権を握れるようにしたわけです。


そのころ、長崎の土佐商会には
いろは丸衝突事故によって徳川御三家の紀州徳川家に
83,000両余りを賠償させたという評判で
人や物が集まっています。

主任の岩崎弥太郎は葉巻を吸いながら高笑いです。

しかし、机上から取り上げた一枚の紙を読む弥太郎は
「じゅ……18万両!?」と途端に泣きわめきます。

龍馬が書き上げた紙が日本の将来を決める大事な紙であれば、
コチラは単なる請求書(^ ^;;)
象二郎がオールト商会から船や銃を買った請求書です。

後藤さまにだまされゆう……と愕然とする弥太郎ですが、
彼の頭の中に、一瞬何かがひらめきます。

さっそくグラバー邸に向かった弥太郎は、
イギリス流の商売の仕方を教えてほしいと
イギリス人商人・グラバーに頭を下げます。

──エゲレスには
たくさんのカンパニーがあって、みんなが競争している。
人々から金を集め、それを元手に商売する。
しかし、金を集めるにはトップの力が認められねばならない。
グラバー商会でいえば、この私です──

もともとグラバーは日本人を軽蔑していましたが、
名もない若者たちが、国を変えようと
私心を捨てて懸命になっている姿を目の当たりにし、
日本人に対する考え方を変えたわけです。

商売仲間のオールトは、
そんな日本人には将来への展望がなく、もし仮に
倒幕して帝に政権を返したら大混乱に陥ると警鐘を鳴らします。
しかし逆に言えば、それは我々にとって願ってもいない話、
つまり“ビジネスチャンスだ”というわけです。


会談が終わって、龍馬は中岡を酢屋に案内します。
この期に及んでもまだ武力倒幕を主張する中岡に、龍馬は
「倒幕した後はどうするがぜ?」と鋭いツッコミを入れます。
言葉に詰まった中岡に、龍馬は「船中八策」の草案を見せます。

一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事
「まずは政権を帝に返上させる」というのは、
木戸貫治に教えてもらったことです。

一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事。
「イギリスのように二議院を作り、皆で話し合って政を進める」
これは横井小楠に聞いた話です。

一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ賜ヒ、宜シク従来有名無実ノ官ヲ除クベキ事。
「どんなに身分が低くても、頭のいい者は政に加わる」
吉田東洋に言われたことです。

一、外国ノ交際広ク公議ヲ採リ、新ニ至当ノ規約ヲ立ツベキ事。
「異国との約定は対等でなくてはならない」
これは高杉が目指した、新しい日本の姿でもあります。

一、古来ノ律令を折衷シ、新ニ無窮ノ大典ヲ撰定スベキ事。
「日本が堂々たる独立国になるため、新しい決まりを作る」
侍も町人も、分け隔てなく政に加わらせる仕組みは
龍馬が若かりしころ、河田小龍に教わったことです。

一、海軍宜ク拡張スベキ事。
これはもちろん、勝麟太郎に学んだことです。

一、御親兵ヲ置キ、帝都ヲ守衛セシムベキ事。
「異国から帝を守る軍隊を作らなければならない」
武市半平太の志は、無駄にしてはならないと龍馬は考えます。

一、金銀物貨宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事。
久坂玄瑞に聞いた話です。

これこそが、龍馬が書いた八条文からなる「船中八策」で、
やがては「新政府綱領八策」という
明治政府の基本理念になっていくのですが、
これまで龍馬がいろいろな人に出会って学んできたことを
見事に活かした逸品ともいうべき結晶であります。

龍馬が目指しているのは、上士も下士もない平らな世の中です。

この八策を成し遂げることで、
誰もが笑って暮らせる国にできると龍馬は信じています。
誰かが誰かを支配している仕組みからは、
必ず恨みや憎しみが生まれてくる。
幼いころ、龍馬の母・幸に教わりました。

だからこそ、武力倒幕は「いかんぜよ」と
龍馬は常々言っているわけです。

龍馬が思い描く新・ニッポンの姿は中岡も納得しましたが、
その八策を表に出してしまえば旧体制の者から総スカンを食らい、
龍馬は命を狙われるようになってしまうことを危惧します。

「命を狙われるぐらいのことをせんと日本は変わらんぜよ」
龍馬はポツリと告げます。
しかし中岡が予測した通り、結果的には
この八策は龍馬を命の危険に曝すことになってしまいます。

新選組は相変わらず龍馬探しに躍起になっていますし、
薩摩藩邸では大久保が怒りに任せて刀を何度も振り下ろします。
「目障りごわんどなぁ、あン男は」


「今 最大のビジネスチャンスは?」と
オールトに質問された弥太郎。
ビジネスチャンス──つまり“戦”です。

龍馬は戦をしないように動いていますが、
いくら龍馬でもその流れは食い止められないでしょう。
最新式の銃と弾薬、そして大砲を
イギリスに発注するようグラバーに言います。
「わしは大もうけするぜよ!」

我が意を得たり、とオールトは満面の笑みですが、
グラバーは目をつぶり、悲しそうな表情に。
その場に居合わせた大浦 慶は心配そうに
事のなり行きを見守っています。

──────────

慶応3(1867)年6月22日、
土佐藩の大政奉還派に武力倒幕派の薩摩藩が同調し
薩土盟約が結ばれる。

慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで

あと3ヶ月──。

(『篤姫』では「(44)龍馬死すとも」付近)


作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫  舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)

香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)

真木 よう子 (龍)

青木 崇高 (後藤象二郎)

谷原 章介 (木戸貫治(回想))
田中 泯 (吉田東洋(回想))
伊勢谷 友介 (高杉晋作(回想)) ※ 谷原〜伊勢谷:ピンクレジットなし
──────────
原田 泰造 (近藤 勇)
要  潤 (沢村惣之丞)
平岡 祐太 (陸奥陽之助)
及川 光博 (大久保利通)
──────────
余 貴美子 (大浦 慶)

高橋 克実 (西郷吉之助)

上川 隆也 (中岡慎太郎)

近藤 正臣 (山内容堂)

夏八木 勲 (松平春嶽)
──────────
制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:渡辺 一貴


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第44回「雨の逃亡者」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜

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