大河ドラマ龍馬伝・(44)雨の逃亡者
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと266日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
坂本龍馬は京で薩土盟約を結ばせた後、
長崎の海援隊本部へ戻っています。
行動をともにしていた後藤象二郎は土佐へ戻って、
龍馬が考えた「船中八策」を山内容堂に見せて
大政奉還の建白書を書いてもらおうと説得しますが、
相変わらず歯痛の容堂は、薩摩は挙兵したくて
ウズウズしているだけだと見抜いております。
「そんなら土佐も軍備を」と言った途端
大恩義のある将軍家に楯突くことはできないと
象二郎を足蹴にして拒絶。
「これからは土佐が日本の中心に!」と
象二郎も一歩も引きません。
龍馬は岩崎弥太郎にミニエー銃1,000丁を調達させます。
龍馬にとっても弥太郎にとっても
勝負のときが刻々と近づきつつあったわけですが、
その2日後、長崎市中で白袴の武士が
イギリス船イカルス号の水兵を惨殺するという
痛ましい事件が発生します。
イギリス公使 ハリー・パークスの通詞を務める
アーネスト・サトウが土佐商会へ赴き、
下手人を引き渡さなければ
イギリス艦隊が土佐を攻撃すると脅しをかけます。
パークスとサトウは長崎奉行所を訪れ、
長崎奉行の朝比奈昌広に海援隊を徹底して捜索するように命じ
朝比奈による海援隊の一斉捜索が行われます。
いや、朝比奈は龍馬が下手人だと
決めつけていたわけではないでしょうが、
坂本龍馬を捕らえる口実にはなったかもしれません。
龍馬は、自らの手で下手人を捜そうとしますが、
おまんにウロチョロされては、余計難儀なことになる!
と弥太郎が止めます。
沢村惣之丞は龍馬に代わり、
申し開きをするために奉行所に乗り込みます。
日本を異国から守るために命がけで行動していて、
異人を斬るような真似をしてしまえば逆効果であり、
「海援隊にはそのようなことをする者は一人もおりません」
とあくまで正々堂々と主張。
次に呼ばれたお元も下手人は龍馬ではないと断言しますが、
その返答が面白くない朝比奈は、
お元が龍馬の味方だと考えて身辺調査をさせます。
お元の持ち物に十字架の絵が描かれているのが見つかり、
彼女が隠れキリシタンであることが判明したわけです。
これはかなりの衝撃だったらしく、
弥太郎も、お元が12歳のころから懇意にしてきた
大浦屋のお慶も言葉を失います。
朝比奈は、もはや水兵の下手人はどうでもよく、
長崎でキリシタン探しを始めることにします。
お元はたちまち追われる立場になってしまい、
逃れて海辺の岩屋に行き着き そこに隠れていますが、
同じく追われる立場の龍馬が見つけ出します。
「しぇからしか!」と
下手人が福岡言葉を操っていたことを知った海援隊。
福岡藩の金子才吉がイギリス人殺傷を藩邸内で打ち明け
即日切腹をしたという情報を掴み、
弥太郎が代表して朝比奈に報告しに行きますが、
惣之丞やお元、そして弥太郎までもが
龍馬を守ろうとしていることが面白くありません。
朝比奈はもはや疑心暗鬼になっており、
「長崎では、ワシが認めねば商売などできん!」
などと言って弥太郎を脅します。
その奉行所からの帰り道、
お元を探しまわる龍馬に会った弥太郎は
「おまんが奉行所に捕まればえいがじゃ」と
いつもとは違う調子で突き放します。
──ワシの前から消えてくれや!
一方、イギリス公邸に赴いた龍馬は、水兵殺しは
海援隊の仕業ではなく、福岡藩士であることを伝えます。
長崎奉行に疑われているのは、幕府側から見れば
討幕運動をしている自分は謀反人であるからです。
薩摩と長州が手を結ぶために
イギリスが裏で動いていることをズバリと指摘します。
世界に誇れるイギリスのように
この日本が素晴らしい国になるために、
同じ目的に向かって進んでいる両者が
事を構えるのは得策ではないと言い出すわけです。
犬猿の仲だった薩摩と長州を結びつけるという
龍馬が今まで成し遂げてきた偉業の評判を
パークスも知っているので、
そんな龍馬の言葉を信じることにします。
その後、パークスは
龍馬を守るべく長崎奉行に会ったようで、
申し開きのために龍馬に代わって捕らえられた
惣之丞も奉行所から釈放されます。
もう長崎に居場所はないと悟ったお元は
パークスが乗るイギリス行きの黒船に乗り込み、
とりあえず日本を脱することにします。
お慶と、パークスに仲介した龍馬が見送りに。
お元は、
堂々とキリストにお祈りできる世になったころに
また戻ってくると約し、静かに去っていきます。
──────────
慶応3(1867)年7月6日、
イギリス船籍イカルス号乗員の水兵が
何者かに殺害される。(イカルス号事件)
慶応3(1867)年10月14日、
15代将軍・徳川慶喜による明治天皇への大政奉還まで
あと3ヶ月──。
(『篤姫』では「(44)龍馬死すとも」付近)
作:福田 靖
音楽:佐藤 直紀
題字:紫 舟
──────────
福山 雅治 (坂本龍馬)
香川 照之 (岩崎弥太郎・語り)
蒼井 優 (元)
青木 崇高 (後藤象二郎)
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要 潤 (沢村惣之丞)
平岡 祐太 (陸奥陽之助)
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石橋 凌 (朝比奈昌広)
余 貴美子 (大浦 慶)
本田博太郎 (小曽根乾堂)
近藤 正臣 (山内容堂)
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制作統括:鈴木 圭・岩谷 可奈子
プロデューサー:土屋 勝裕
演出:福岡 利武
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『龍馬伝』
第45回「龍馬の休日」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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